見出し画像

比叡山延暦寺の西塔は修行中だった

いよいよ比叡山中間地点の西塔へ到着。

峰道レストランで地の物を食べて、
エネルギー的にだいぶ比叡山に馴染んできた。

私は旅をする時に土地のものを食べるようにしている。

それはインド出張時に学んだことだ。

最初に一緒にインド出張に行った上司がインド料理が嫌いだったので、食事は当時出来たばかりのイタリアンかチャイニーズ、もしくはマクドナルドで済ませていたし、接待で連れて行ってもらったインドのストリップ小屋で食べたタンドリーチキンに当たって、ひどくお腹を壊したこともあって、嫌いじゃないけどインド料理のイメージはあまり良くなかった。

何回目の出張だったか忘れたけど、当時、北海道にあったショップスタッフの女性とインド出張に行った時に、彼女がお昼は工場長のランチを食べさせて欲しいとリクエストした。
それまでのランチは出前のチャイニーズとかマクドナルドで済ませていた私は驚いたのだが、工場長の奥さんが作った家庭のカレーと、工場の前にある屋台で作られている作り立てカレーと焼き立てチャパティを食べたらこれがとても美味しくて、こんなに美味しいランチを食べられるなんて、なぜトライしなかったのだろう?と思ったものである。

そこからはあまりお腹も壊さなくなって(たまに壊す時もあったけど)、その土地に行ったらその土地の食べ物を食べるという習慣が付いたし、インド料理が大好きになった。

あの時一緒に出張へ行った女性スタッフにも感謝しかない。

彼女との出逢いも色んな繋がりがあって面白かったけど、それはまた別の機会に書くとしよう。

西塔の話に戻ります。

入り口に立て掛けてあった『おことわり』

何やら修行中とのこと。

歩いていくと小山の上に左右対称のお堂があった。

にない堂。

左側が常行堂。右側が法華堂。
阿弥陀如来と普賢菩薩。

耳を澄ますと左右のお堂の中からお経を唱えている声がかすかに聴こえてきた。

修行中だからなのか厳かなエネルギーに溢れている。

真ん中に立ってみると、とてもバランスがイイ。

中庸。

この土地から色々な宗派が派生して
己の信じる道を極めて、全国へと飛び立っていった
その光景が目に浮かぶ。

渡り廊下をくぐり、石段を降りると釈迦堂だ。

キリッとした龍がいる手水舎。

『この水は飲めます』ので飲んでみた。

まろやかな味。

この水で抹茶をたてたら、さぞかし甘みが際立つだろう。

たおやかな空気が流れている穏やかな釈迦堂。

深呼吸をしてぐるりと空を見渡せば、宇宙が拡がる。

ここ(比叡山)に来たかった。

魂が喜んでるのがわかる。

ここでも色んな人と出逢って、色んな人と別れた。

懐かしい遠い記憶。

西塔を満喫し終えて、バス停へと足を急ぐ。

参道途中にあった椿堂を遥拝。

最後に稲荷神社にも参拝。

いざ、東塔エリアへ。

#旅

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?