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練習について 1

先月、旅(NY〜ブラジル〜マイアミ、写真はイグアスの滝)の途中の1週間、まるっと楽器を触れない期間があった。
よく、楽器は1日弾かなければ自分がわかって、2日弾かなければ共演者や先生にバレて、3日弾かなければ聴衆に気づかれるなんていうけれど、なんと1週間である。

こんなに続けて楽器を弾かないチャンスはもう一生訪れないかもしれないので、折角だから自分を観察してみました。

復帰後1日め
・ヴァイオリンの音量が大きいことにびっくりした
・音程がまったく取れなくなっていた(当者比)
・なんと左手で弦を抑えるのが痛くなった
・特に右手の親指と小指の筋肉の衰えを感じた
・弾けないけれど、なんかたのしかった

筋肉と指の感じを取り戻すのが最優先だと感じたので、復帰後数日は長時間弾くことはせず、必要部位のストレッチや筋トレをしながら過ごし、その後ゆるーく練習して2週間経った。今となっては弾かなかった期間があったかどうかわからないぐらいには戻っている(と思う)し、復帰後に行ってきたリハーサル数本、本番では、共演者にもまったく気づかれなかった(と思う)。

なにより、3週間旅行に出て今まで経験したことのない大自然の中に身をおいたことで、表現したいものがふつふつと体の中から溢れてくるのを感じる。これまで練習にかけていた時間の配分についても見直す必要を感じたし、長い目で見れば、こういう期間が年に2回ぐらいあっていいような気がする。

一言で言えば、色々な呪縛から開放されて、楽器を弾く楽しさにももう一度出会えて、最高!!です。

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