「生成系AI」の話から明後日なことを考える
日本は安心・安全・安定が大切で、未知や混沌に弱いエニアグラムのタイプ6の国民性です。
安心・安全・安定が大切で、未知や混沌に弱いゆえにルールを求めます。
通常のタイプ6は依存的です。自分の外に答えを求めます。それでルールや法に依存しようとします。
『「アニメ業界が一夜にして崩壊する可能性も」 アニメ制作と「生成系AI」にまつわる危機的状況とは』
これたしか、以前にUSENの人が新聞のインタビュー記事に答えていて考えさせられたことがあります。
日本は、安全・安定が大切だから著作権侵害などの問題があるとルールや法を盾に取り締まろうとします。
でも、その混沌がなかなか取り除けないとなると無視し始めるところがあります。
「誕生した当初は著作権侵害の巣窟でした」なYouTubeがこれにあたります。
もしも、必要悪としてUSENが成長するまでこれを許していたならどうなっていたのだろうか? なんてことまで考えてしまいます。
この部分が日本の弱いところとなります。
基本が依存的だからなのか自ら大きな仕組みを作ることができないようです。
これ思うのですが、誰か日本人の中に漫画村的な違法サイトを作って大儲けしたとして、それが海外から日本国内へのお金の大きな流入となっていれば不問にするとか協力しようとか、ならないのでしょうか? ならないのでしょうね。
出版社、映画会社、クリエイターを放っておいても、日本国内へ入ってくるお金が大きければマクロとして見れば日本は潤います。
視点を国単位にすれば、そういった判断もありだと思うのですが、そこにはそれこそタイプ6が苦手な判断や決断、責任があるので、実際にはそういったことは日本では起こらないのでしょう。
ズレた感想はここまでとして、
今回の記事での主題は以下の話となります。
これを日本がするのが理想なのですが、
政治がからむとアメリカあたりから横やりを入れられそうだし(被害妄想ですかね?)、
何か日本で大きなうねりが出てくれば、アメリカなどが自国の利益を得るのにぶつかると判断すれば日本の政治家の首をキュッと、そうキュッとしめて止めさせようとするような気がするのですが、私の勝手な思い込みなんでしょうか?
「デジタル植民地」という言葉があります。そういう不安な状況が身近に感じられる状況になって、はじめて動き出すのも日本らしければ、そのときすでに周回遅れになっている状況も日本らしいと思います。
「生成AIの素材はクリエイターが作ったものであるにもかかわらず」
という言い分は分かります。
たぶん日本国内の動きはつぶせるでしょう。
でも、海外からの動きは大きすぎてつぶせないでしょう。
まあいつものタイプ6日本の物語の再演ってやつでしょうか。
追記的な感想
https://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/24030801_ozawa.pdf
うめ・小沢高広さんのマンガ制作とAI活用の資料を流し読みしました。
面白いと思ったところは、
の部分。
ラフを描いておいて、そこをある程度埋めるなり作業をある程度進めてくれるのであれば確かに便利だと思います。
その結果として
とのこと。
あとはオリジナリティ問題でしょうか。
「京アニに自分の作品を盗用された」のような問題が危惧されます。
こういった問題は、漫画に限らずあるようです。
番組で数学の考え方を紹介すると「それ、私が考えたものです」と電話が来るそうで、昔からあるものだと答えると相手は黙って電話を切るそうです。
こういったものはいくら日本で規制しても海外までは及ばないでしょうし、国際的なルール作りを日本主導でできるかといえば、日本は(依存的で)リーダー資質では無いから難しいでしょう。
蛇足
資料の最後のほうに書いてあった部分に共感します。
これを読んで「セクシー田中さん」問題を思い出しています。
あとは、原作使用料は100万円で興行収入59億4000万円を記録した映画『テルマエ・ロマエ』の話。
「セクシー田中さん」問題では、この部分に関する小学館の不誠実が目立ちます。
原作者の要望を契約書に盛り込まなかった(日テレはそう言っています)。そして、その契約書の内容は今に至るまで秘密にされています(小学館はだんまりです)。
「漫画家は、漫画だけ描いていたい」の願いをかなえるためにも、原作者が自殺までした「セクシー田中さん」問題は第三者委員会を設置して問題を究明してもらいところです。
日テレは5月の連休明けに社内調査の発表を行うようですが、「私は悪くない」で終わらせるような予感さえしています(契約書的には悪くないでしょう。でも、「たーたん」にも関わっていた三上プロデューサーが、たぶん小学館に苦情を入れたのが原作者自殺の遠因だとは想像しています。三上プロヂューサーの記者会見を切望します)。
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