できていたことができなくなったから、どうすればできるようになるか考えてみた。
仕事中に「これくらいはできてたはずなのに、なんでできないんだろう」と思うきっかけがあって、「できてたことができなくなっていやしないか?」とじわじわ不安に駆られた。
不安になったので、さっそく検索してみる。誰かに相談する前の一意見として、ネットは結構頼りになるんだ。
「できていたことができなくなる 仕事」で検索すると、心の病に関する話が出てきた。
これまで出来ていたことができなくなる、うっかりミスが増える、服装が乱れてくる、遅刻が増える
だいたい心当たりがある。
ん、これ結構やばいやつか?
でもこんなの大抵の人が当てはまるんじゃないか?
あまり楽観視しすぎるのもよくないだろうけど、深刻に捉えすぎるのもよくない気がする。
それに、「当たり前ができなくなった」というよりは、「調子がいいときにできていたことができなくなった」感覚なので、単に調子があまりよくないんだろう。
このまま自覚なく「なんでこんなこともできないんだ」と自分を責め始めるとちょっと危ないと思うが、幸い自覚できている。
自覚できたのでそれはそれでよしで終わってもいいのだけど、せっかくなら可能な範囲で「できないこと」を「できること」にしたいと思う。だから考えてみた。
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「できない できる 変える」で検索してみると、深層心理がどうたらという話が出てきた。「できない(という思い込み)」を「できる(という思い込み)」に変える、といった文脈だ。
でも今回の場合は、この段階はすでにクリアしている。別に「できない」と思ってるわけではなくて、「できるようになりたい」のだ。
もう一度調べてみた。
「できるようにする 方法」で検索すると、まさに求めるタイトルの記事が出てくるではないか。
Webの記事は当てにならないと思われている方も多いかもしれないが、検索の仕方と情報の取捨選択次第で、結構使えるものだ。
……が、ちょっと抽象的すぎて今回は参考にならなかった。こういうこともある。
仕方ないので、ひたすら要素分解してみることにした。経験上、こういうときは分解すりゃなんとかなる。
どんなに難しそうなことも紐解いてみれば小さな要素の集合なので、ひとつひとつを「できる」レベルまで分解すれば、それは「できないこと」ではなく「できることの集合体」になるのだ。
そこまでわかってるなら初めからやれ。
というわけでやってみよう。
仕事の内容をまんま書いても分かりにくい(うえに怒られる可能性がある)ので、ここでは「翻訳」を例に要素分解して、「できない」を「できる」にしてみる。
いきなり「英語を翻訳しろ」と言われても、学生時代にTOEIC400点だった私にできるはずもない。つまり「英語の翻訳」は私にとって「できない」ことだ。
しかし、英語はどんなに長く複雑でも、基本的には単語の集合だ。どんなに専門的な内容だとしても、単語の意味を調べるくらいは「できる」。
もちろんそこから正しい内容に翻訳するには、文法やら熟語やら慣用句やら、状況の把握やら文化的背景の把握やら、いろんな理解が必要だ。でも、単語の意味を調べ始めることで、それらの糸口はつかめる。
だから時間をかければ、私にだって英語の翻訳は可能だ。「時間をかけて単語や文法を調べる」をかみ砕くと、「英語の勉強をしてから翻訳する」ということでもある。時間をかければできる、とはそういうことだ。
だから「英語の翻訳」は、私にとって「できないこと」なようでいて、実は「時間をかければできる(かもしれない)けどやっていないこと」なのだ。
それから「英語の翻訳は誰かに頼めばできることは知っている」ので、英語の翻訳ができないことだったとしても、「どうすればできるか知っている」ことではある。
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最後のほうは脱線してしまったけれど、ようするにできないことは分解すればできることになるのだ。
できないことは要素分解すればできるようになる、なんてとっくに知っていたはずなのに、改めて書いてみるまでちょっと忘れてしまっていた。
明日からまた意識してやってみよう。
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