皆さん、こんにちは！
株式会社 ＥＮＯＮでございます。
早くも師走に入り、皆さんも年末に向けての準備や買い物など、大忙しになる時期ではないでしょうか。

企業の方は、年末のご挨拶として企業訪問を行い、1年の振り返りや来年に向けての状況確認、この年末を利用して少しご無沙汰していた企業へ改めて訪問をし、新たなニーズ確認などバタバタと動いている時期ではあると思います。

日本の企業は、この年末年始の12月や1月は訪問や来社の対応にてバタバタしている時期でもあり、この時期に新たな人財を”採用する”というのはなかなかなく、「1月に入ってから」などと約1ヶ月後の動きになるようなところが多いと思います。
これも日本ならではなのかもしれませんが、年末年始に休暇を取っているのも日本オリジナル的なところがあり、アジアでは”旧正月”や”テト”の時期が1月後半～2月中旬の中で毎年変わっているので、海外人財からすればこの12月や1月においても変わらず転職活動に動いている方は多いです。
当社としても、面接の依頼は多く、この12月でもすぐに転職できると考えている方からの問い合わせが多いですが、『紹介できるのは1月になっちゃうよ』と伝えたら、『遅いです。今入れるところは無いですか？』などと、数名から同じ事を言われております。

”分かるわ～”とは思いながら、理解して貰うのに少し時間がかかります。「人財不足ですぐにでも”人を採用したい”」と言ってる企業も、この時期はなぜか人財の提案をしても相手にされない。。。
仕方ないのかな。

このあたりで本題へ

ある学生のお話にはなりますが、本人もインターンシップ最後の成果発表会で自虐ネタとして発表していたので、こちらでも書かせて頂きたいと思います。

ある日、当社の通訳より一本の電話が入りました。
『大変です！〇〇さんのモバイルバッテリーが”爆発”しました！』
「”爆発？！”どこで？」
『アパートです！』
「その場に居たの？ケガは無いの？消防車や救急車は来てるの？」
『足で火を消したそうで、ちょっとした火傷をしているようです。消防車は来ていません。』
「火傷？足で消した？”爆発”したんじゃないの？」
『爆発です！！大騒ぎになっているようです。』
「救急車は呼んでるの？消防車は？」
『呼んでないみたいです。どうしましょう？』
「本人はどうしてるの？」
『ちょっと火傷したので氷で冷やしているようです。写真を送ります。』

「えっ？！これってモバイルバッテリーが”発火”しただけじゃないの？」
『”爆発”したって本人が言ってます。自分行きますか？』
「とりあえず分かった！企業へ連絡してみるよ。また本人から何か連絡があったら教えて。」

最初の一報が入った時には焦りましたよね！だって”爆発”ですよ。
アパートでの爆発なら、一部屋が燃えており、両隣の部屋へ燃え移って黒い煙が出ている事をイメージするじゃないですか。
救急車や消防車も何台も駆けつけ、近隣は避難指示が出たりと、また本人がその場に居たのであれば”全身火傷”や下手したら 最悪は ・・・って事も瞬時に考えましたよね。
「大学へは何て連絡しよう」「まずは親御さんへ連絡か？！」「とりあえず向かう事が大切だな！」などなど、あらゆる事を頭の中でぐるぐるさせ、送られてきた写真がコレ！！
これが、【モバイルバッテリー”発火”事件】です。

ちょうど、その日は神奈川県へ出張に行っており、会社へ戻るために電車に乗っていた時でした。とりあえず向かうにしてもここからだと数時間は掛かってしまい、どのルートなら一番早いかも考えていたように思います。

企業先へ連絡をしたら、
「何か、モバイルバッテリーが発火したとかで大騒ぎになっているとの連絡が入ったのですが、現状はどのような状況でしょうか？」
と、電話口の企業の方へお伝えすると、
『えっ、そうなんですか。何も聞いていないので分かりません。ちょっと電話代わりますね。』
「あっ！お世話になります。何か大変な事が起きてると連絡が入ったもので」
『ちょっと火傷してしまったので、今は病院へ連れていっています。右足の親指のところを火傷したみたいで、氷で冷やしたけど念のため病院へ連れていく事にしました。』
電話口の方から上長へ電話が代わり色々と状況を聞いてみると、急にモバイルバッテリーから火が出たとの事で、それを足で消そうとして火傷をしたとの事でした。
病院へ連れて行っているし、本人も動けるので”大丈夫だろう”との事で、翌日に朝から向かう事にしました。

きちんと、フローリングには焦げた跡がくっきり残っており、おそらく急に発火した事で焦り、足で蹴ったのが上の部分、下はそのまま水を掛けて残った跡が黒く損傷している部分だと思います。

病院にて診察をし、火傷として治療をしたあとは骨折をしたかのような包帯ぐるぐる巻き。
痛かったでしょう。
とにかく、大事にならずに済んでホッとしました。

【伝え方】一つや【言葉の使い方】で大きく状況が変わってしまうというのも、日本語の難しさでもあり”爆発”と”発火”では大きく違うものではありますが、伝えている方は焦りもあり、又聞きでもあるため状況が分かっていないというのも、一つありますね。

本人は、約１週間くらいで痛みも引き、火傷の痕も軽減出来てきたので職場にも復帰しました。
痛い思いをし、仕事も出来ず、ただ療養していた期間はやる事もなく大変だったそうです。
気をつけていきたいものですね。

その後は、無事に完治しこれまで以上に頑張りを見せていました。
最後の成果発表会では、自分からこの”モバイルバッテリー発火事件”に触れ、企業先や一緒に研修を行っていた学生からも笑いを誘っておりました。
発表会の場での言葉で印象に残っていたのは、
『このような問題を起こして、”怒られるだろうな”、”もしかしたら帰らされるかもしれない”と思ったが、怒られることもなく、心配してくれて親身に体調を気遣ってくれて、病院にも付き添ってくれて、本当に感謝しております。ここのホテルに来て本当に良かったです。お世話になりました。ありがとうございました。』
と、感謝の言葉を述べていました。
きちんと、＜ 感謝の言葉を述べる・伝える ＞という事が出来るまでの成長に繋がり、こちらとしても嬉しい事でした。

やってくれるのが当たり前、何かしてくれるのが当たり前と考えてる学生は少なからずいるのが実情ではありますが、最初はそのように考えていても仕事（研修）を通して自身の考えが変わる、成長によってこれまでの考えを改めるというのを幾つも見てきました。
インターンシップを通し、僅か6ヶ月であっても人は成長に繋がり、学生から社会人へと変わる一歩になっているという事が、改めて本事業の素晴らしさであると思います。

今回はここまで

今回も、最後まで見て頂きありがとうございました。
少しずつではありますが、読んでくれている方も増えてきており、SNS等でコメントを頂く事が増えてきました。
この場をお借りして感謝申し上げます。

まだまだ伝えたい事はたくさんありますが、少しずつご紹介できればと思います。インターンシップのみならず、海外人財を活用する中での事など、皆さんが興味あるものに対して書かせて頂くなどの事もよいかと思いますので、ご希望があればコメントを頂けると嬉しいです。

それでは、また次回お会いしましょう。