くろちろこさんと私7(完)

前回の続きである。

〜これまでのクロフェス!〜
一緒に同人活動をするなどして楽しい日々を送っていたくろちろこさんと私だったが、私はTwitterに大ハマリしてしまった。私の心ない行動の数々にくろちろこさんは繰り返し怒ってくれて、私を人間にしてくれた。

私、家を出る

私はいい加減、お世話になっていた親戚の家を出ようと思っていた。とはいえ、これまで一人で住んだことのない私には、一人暮らしは難しい気がしていた。心理的にも金銭的にも寂しいからであった。

そこで、片道2時間の距離に住みながら週4とかで遊んでいたくろちろこさんが頭に浮かんだ。そんなに会いたいならいっそ一緒に住んだら良くない?

で、私は今、くろちろこさんと一緒に住んでいる。
一緒に住みはじめてから、なんだかんだでもう4年経った。

ご存知のとおり、うちには天使天才ポメラニアンのぽんちゃんさんもいる。私たち二人は、日々ぽんちゃんさんにファンサしていただいたり、遊んでいただいたり、お散歩に連れて行っていただいたりしている。とても楽しい。

一緒に住みはじめたばかりの頃は、家事分担や、生活リズムの違いや、感覚の違いなどで揉めた。でも、それも一通り経験したら、さらに仲良くなった。私の人生でこんなにケンカした人は他にいないし、これほどまでに互いに最適化された人間はいないであろう。

こんなに気の合う友達と、天才天使ポメラニアンとの暮らしが、楽しくないわけがない。私の人生で考えうる1番のハッピーが、今この状況である。

私の幸せ

会社員時代、「女性の友達と住みはじめた」とか、「犬を飼いはじめた」とか、言うたびに周囲から「婚期が遅れるよ」と言われた。冗談混じりで言われることもあれば、本気で心配されることもあった。

うるさいうるさいである。

その「婚期が遅れるよ」の前提には、「結婚出産育児をして家庭を築くことが幸せ」という価値観がある。しかし私はそれだけが幸せだとは思わない。

誰がなんと言おうと、私のハッピーは今現在のこれなのである。

みたいなことを言うと「でも、子供を育てるって本当に幸せだよ。えんぴつさんにも経験してみてほしいな」と人生&会社の先輩に言われた。子を育てることは幸せだろう。そう思えること自体、幸せで、大変素敵なことだと思う。
でも私は私の人生が幸せなのだ。私が言えるのはただ一つ、「あなたはあなたの幸せを大切にして生きていってくださいね」なのである。

正直このテの愚痴はいくらでも出てくる。ガハハ。
今は会社をやめて、そういう「普通」とされる枠組みが限りなく少ない世界に来た。とにかく精神的な快適さがヤバイ。金はないが。ガハハ。

これからの話

話が逸れた。今は2人で住んでいるが、将来的には「気の合う者たちで集って住みたいね」と話している。風邪をひいた時とか、足の指をぶつけた時とかに「大丈夫?」と心配してくれたり、「かわいそうに」と言いながらゲラゲラ笑ってくれる存在がそばにいてくれたら嬉しい。

くろちろこさん

初めて遊んだ日、くろちろこさんはポケモンセンターに並ぶ列で、「見てくださいこれ」と言ってコートの前を開けた。黄色いオシャレなシャツに赤いベルト、黒いパンツの、オーバコーデだった。めちゃくちゃ笑った。

思えばあの時から、くろちろこさんは何か一ネタ仕込んできては人を楽しませていた。今でもほぼ毎日、何か見たことない変顔やリアクションをして笑わせてくる。誕生日には2段構えのサプライズを用意してくれることもある。

くろちろこさんは、12年前から変わらず、私の人生をおもしろおかしく、より良くしてくれている。

くろちろこさんありがとう。
よかったら、これからもよろしくお願いします。

おわり

サポートしていただけると、愛犬のおもちゃが増えて愛犬が喜んだり、私のおやつがいいものになったりします。よろしくお願い申し上げます。