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フカネ巻き講座を受けた

この記事ではフカネ巻きのやり方などは記載しておりません。技術の無断公開はフカネ巻き講座の規約に反するためです。内容は受講した感想や雑談のみです。予めご了承ください。

フカネ巻きとは

指先だけで仕立てる、弊社独自のジュエリーメイク技法。通称「フカネ巻き」。穴の空いていない天然石ルースをワイヤーのみで、そして指先のみで、ジュエリーに仕立てます。フリーハンドならではのシンプルかつ躍動的なワイヤーの流れ、ミリ単位の繊細なタッチで、 宝石・鉱物に新たな煌めきの息吹を吹き込みます。

fukane stone公式サイトより

はじまり

石に興味を持ったら石を身に着けたくなった。
もともとは原石標本が好きだったのだが、好きな石(オパール)ができたらルースも手に入れるようになった。ルースとして磨かれることで、好きな石の好きなところが引き出されているのだ。気がついたら当たり前のように数個のルースが手元にあった。
せっかく手に入れた石、身につけるしかない。もはや必然であった。

実は、フカネ巻きの前に指輪の空枠を買って作った指輪があった。
ルースが11x8mmのサイズで、インターネットでいろいろと探したもののぴったりサイズの空枠が見つけられず、近いサイズのものを買って無理矢理はめ込んだ。結果、石に小さな傷をつけてしまった(作った直後はすっごくショックだったが、今は「これはこれでカワイイ🎶」と思っている)。

以降、空枠探しはもう懲り懲りだよ〜! という感じだったので、もういっそ彫金教室とかに行こうか……でも高い……でももっと可愛くて素敵なアクセサリーを作れるようになりたい……と思っていたのであった。

また、原石磨きにも興味を持って、ヤスリを使って手で石を磨いていたのだが、いい加減限界を感じるようになっていた。電動工具を使いたいが自宅で使うには音や振動や削りカスなどの問題があって、工具をレンタルできる工房を探して会員になった。

その工房の安全講習の帰り道、初めて立ち寄ったお店で綺麗なオパールのルースを2つ買った。私がオパール好きだと知った店主のおじいちゃんは、ダブレットオパールを2つプレゼントしてくれた。ピアスが作れたらいいなあと強く思うようになった。

その時のルース(写りが悪い)

石先輩の後押しで講座に申込み

以前からPinterestなどでたまに目にして可愛いなあと思っていたワイヤー巻きのアクセサリーがあり、それが「フカネ巻き」だった。
ある石イベで、手持ちのルースを持ち込んでその場で石を巻いてくれるサービスを提供しているブースがあった。「フカネ巻き」と書かれた修了証が飾ってあり、講座があることを知った。
ひとまずその日は、ルースを持ち込んで、ピアスに加工してもらった。とってもかわいらしく仕上げてもらえて最高〜!! の気持ちになった。

「これが自分でも作れたらいいなあ」と思って講座について調べたら、受講料が6万円近くした。こりゃ〜無理だわと一度は諦めたのだが、対面での講座は今年が最後だという。石先輩であるフォロワーに背中を押されてエイヤッと申し込みをした。

↑背中を押されている一連の流れが見られるツイート

受講前

フカネ巻きの講座を申し込んだことを知った友人が「練習用に」とオパールのルースをプレゼントしてくれた。嬉しかった。今までに買ったルースや、友達にもらったルースや、おじいちゃんのお店で買ったルースを眺めては、「これを巻けるようになるんだ……」とワクワクした気持ちになっていた。

いざ受講

講座は2日間、初日は朝10時から18時まで、2日目は10時から16時まで行われた。土日でガッツリ叩き込まれるスケジュールである。

最初に石を選び、授業形式で机を並べて、テキストと映像で作り方を教わる。教わったらさっそく作ってみる。

基礎練で使ったワイヤー&ビーズと、巻く前の石
初日終了時にできていたペンダントトップの数々

た、た、た、楽し〜〜〜〜!! とにかく何かを教わる・学ぶというのが久々で、新鮮で、すごく楽しかった。
私は学校や授業が好きな方だった。座ってるだけで未知のものごとを教えてもらえて楽しいから。その感覚を久しぶりに思い出した。
昼食後に眠気を堪えながら講座を受ける感覚も懐かしかった。今は家仕事だから眠くなったらすぐ寝ちゃうからな。映像を見たり話を聞いている時は眠気があったが、制作に入ったらそれはすぐに吹き飛んだ。

痛み

フカネ巻きはワイヤーで石を巻く技術で、指先でワイヤーをギュッと掴んだり押さえたりする必要がある。前もって受講者のブログを読んでいたので、指が痛くなることは知っていたが、これが本当に痛くてびっくりした。中学の頃、音楽の授業でギターに触って、コードを押さえる左手の指が痛くて痛くてたまらなくなった、あの感覚とまさしく同じだった。痛くて熱い。2日目は痛すぎて、ワイヤーをグッと押さえるたびに脇汗がにじむのを感じた。

2日間の講習を終えて、手元には不格好ながらもワイヤーを巻くことができた宝石が残った。達成感がすごい。2日間で10種類ほどのアクセサリーができた。かわいい。とてもかわいい。

講座は、受講者にとってわかりやすいように、飽きないように、めげないように、たくさんブラッシュアップされてきたんだろうなと感じるプログラムだった。

余談

・休憩時間に近くの受講者さんが「一階に若い女の子がいっぱいいる!!」と言っていた。帰りに一階に降りたら本当に若い女の子がいっぱいいた。同じ建物内で男性アイドルグループの握手会をやっていたらしい。推しに会うためにかわいくしてきている女の子たち、かわいかった。石を巻きに来ている女である私にはその輝きが眩しかった。

・お隣の席になった方とも思いのほか馬が合って仲良くなれた。初対面の人と親交を深めるということも久しぶりすぎて、数時間ほどお互い名乗らないままお話していた。まずは名を名乗る、大事だ。当たり前体操。でも、同じ目的を持って、安くはない金額を払ってこの場にいて、たぶん石も好きな人だと思ったら、初めからけっこう安心して話をすることができた。2日目の受講後、一緒に御徒町の石屋さんに行って石を探した。

受講後

反復練習が何より大事という教えを守り、家で地道に練習している。
友達がくれたオパールのルースで何か作ってプレゼントすっぞ!! と目論んでいたので、最初の制作はチェーンリングにした。渡したらすっごく喜んでくれたので、私もすっごく嬉しかった。

もらったルースを巻いたやつ

おじいちゃんのお店で買った石も巻いてピアスにすることができた。これがやりたいがために習いに行ったようなものなので、実現できて嬉しかった。

今見ると粗が目立つのでリベンジしたいところ

その後もいろいろ巻いてはニヤニヤしている。これは心の女児の声に耳を傾けて、7色のルースを連結させて作ったやつ。

これを巻いた後、指の皮がむけてきた

趣味が高じてできることが一つ増えた。楽しい楽しい。フカネ巻きは商用利用もOKなので、販売もしてみたいなと思ってminneに登録してみたが、試しに一つ出品したら流れが早すぎてすぐに埋もれた。ハンドメイド市場はすごいなあ。

初めてのアクセサリー販売で、いろいろ調べたりしながら写真を用意したり紹介文を書いたりして新鮮だった。これからもぼちぼちと……作ったり……出品したり……やっていこうと思っている。見ていくだけでも見ていってね。

おわり

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