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音楽企画(後編)


スタジオのお土産

音楽企画(前編)の続き;
友人は、インドネシアのジャワ島に共に留学した仲間である。
伝統音楽を学んだ彼女はジャワ出身のパートナーと共に、インドネシア音楽の楽団を結成した。
帰国後はスタジオを開いて、全国各地で公演やワークショップをしている。

民家の二階にあるスタジオの扉を開けると、そこは異空間。
ジャワの青銅打管楽器や影絵芝居のスクリーンが床一面に並んでいる。
同行したスタッフMにとっては、初めて接するインドネシア文化。
Mが興味津々に影絵人形を操る様子を見て、提案された。

「視覚的にわかりやすい影絵芝居を中心に進めたらどうかな。」

「待って、待って。影絵芝居もやってみたいけれど、なかなかできない演奏体験をメインにしてほしい。楽器を自分なりに感じたい。」
和太鼓とはまた違った、金属の響きを存分に味わえたら。

手話通訳が見やすい配置や時間配分、リズムの伝え方など、 細かい事柄も確認し合った。

日本人とインドネシア人、ろう者と聴者混在での会話は、主にグーグルドキュメントによるweb筆談で進められた。
音声文字変換機能があり、それぞれのスマホやタブレットで共有。
ゆるやかな雑談交じりで手話と日本語、インドネシア語と地方語のジャワ語が飛び交う話し合いはせわしくもあり、心地よくもあった。

お土産にインドネシアでよく食べられる野菜や鶏の脚「もみじ」(画像)をいただき、インドネシア文化のシャワーを浴びた一日だったと語るM。

こうして具体化された「インドネシア伝統芸能のスタジオを訪問。青銅打楽器や影絵芝居を見て、触れて、感じてみよう。」という企画は、1月20日に実施予定。手話通訳あり。
インドネシアの空気を感じながら、ゆるく、楽しみたい。

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