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会議でいきなり質問されたときの切り抜け方


最近読んだ本です。

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水野先生の講座が非常に楽しかったので、

ご著書を買って読んでおりました。


「言葉」に関する本なので、全編面白かったのですが、

中でも面白かったのが、

「沈黙を生まない問いかけ」(P79)

の項でした。


会議などで、「この件について、〇〇さんはどう思いますか?」と問いかけても、相手が黙ってしまう。(もしくは、自分が問いかけられたとき、答えられない)

割と、「会議あるある」なシーンだと思うのですが、本の中では、

「自分が意見を述べる準備をまったくしていない状態のときに、突然自分に向かって『どう思いますか?』と言われても、答えられないのが普通」

と書かれています。(もっともです)


では、会議の進行役は、どう問いかければよいのか。

進行役は、コメンテーターに発言の準備時間を与えるために、質問される人がきちんと答えられるような気づかいが必要。

ここで、小倉智昭さんを例に出し、小倉さんは、

「〇〇さん。この事件についての~(コメントがほしい話の概略)~について、どう思われますか?」

という順番で問うことで、

コメンテーターは、名前を呼ばれたときに、まず自分が答える番だと自覚し、心の準備をしながら、答えるべき内容を聴くことができる。また、その質問の内容を聴きながら、自分の意見をまとめる時間が与えられる


ほんのわずかの違いかもしれませんが、

「この件について、〇〇さんはどう思いますか?」

という問いと、

「〇〇さん。この事件についての~(コメントがほしい話の概略)~について、どう思われますか?」

という問いでは、

確かに、自分が答える側だとしたら、答えやすさが全然違うな、と思いました。

そして、その「答えやすさ」を生み出しているものは、「相手への気遣い」という水野先生の指摘、確かに!です。


(そういえば教師になりたての頃、発問の質については先輩の先生方に鍛えられました😅「何の意図があってその発問をしたの?」とか、「その発問だと生徒が答えづらいでしょ?」とか。雑な発問すんなってよく𠮟られていましたが、授業するのに精いっぱいで、生徒への気遣いまでたしかに意識いってなかったかもです)

(そう考えると、会議で下手くそな司会進行をしてしまう人も、コメンテーターへの気遣いを考える前に進行で必死の可能性もあるかも)(進行って、慣れてないと難しいもんなー。人前でしゃべるって、それだけで緊張するし)


会議の進行役などの立場で、「私が進行すると、ふっても誰も発言してくれないんです…」としょんぼりしている人がいたら、

(1)(まだ進行に不慣れな場合)それで普通です。まずは場数踏んで進行に慣れましょう。

(2)(すでに慣れている人の場合)相手が考える時間を与え、相手が何について答えればよいか、話の概略をまとめましょう。相手への気遣い大事。


出席者の立場で、「私、会議などでいきなり問いかけられると、何も答えられないんです」としょんぼりしている方がいたら、

(1)進行役も悪気があって雑な質問しているわけではないことを理解してあげましょう。進行役って緊張するんです。

(2)その上で、いつ自分に雑な質問が降ってきてもある程度は何か答えられるように、「〇〇さんはこの件についてどう思いますか?」と問われる前提で会議に参加しましょう。心の準備さえできていればどうにかなります。

あたりが解かなぁ。(どちらも、「相手への気遣い」が大事的な)

あと、会議のコメントだと、「なんで自分にふったのか」あたりの文脈がつかめるとこたえやすいかもです。「40代女性の立場の意見が聴きたいのか」とか「僻地勤務者の意見が聴きたいのか」とか「女性管理職の意見が聴きたいのか」とか。


質問する方も、される方も、「相手への気遣い」さえあればどうにかなる。多分。がんばれ。(最後精神論)


精神論も大事だけど技術もほしい方はこちらへどうぞ。(精神と技術って、別に相反するものじゃないと思っています個人的に)

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