本の記憶 No.21

近所の家々で、排雪が始まりました。毎年、雪まつりが終わったあたりから、各家で排雪業者に依頼して庭の雪の排雪が始まります。
これも、春が近い、早く春になってほしい願いかとも思ってしまいますが。
札幌は今年は雪が少なく、年配の人達は、3月にどか雪がくるのではとささやいていて。
3月の雪、春の雪は水分を多く含み重いので、除排雪も大変らしく。
私は、道路がべちゃべちゃになるのが、想像しただけでウンザリで、それならば、今のような圧雪状態のほうがずっと良いと思ってしまいます。

ビートたけしさん、北野武さんの詩集。
たけしさんは多才な人ですが、詩も面白い。
毒舌家のようにも感じますが、気持ちはピュアで照れ屋さんなのではと感じます。

たけしさんは、すでに70代。
この詩集は初版は2000年。
文庫化されて、2年前に五刷目を買ったものです。

すると、この詩集はたけしさんが50才までに書かれた詩ということになりますね。

以下、私が惹かれた詩を抜粋。

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「友達」

困った時、助けてくれたり
自分のことのように心配して
相談に乗ってくれる
そんな友人が欲しい
馬鹿野郎、
友達が欲しかったら
困った時助けてやり
相談にのり
心配してやる事だ
そして相手に何も期待しない事
これが友達を作る秘訣だ

「金」

金、とにかく金を稼げ、それで何でも買ってみろ
愛 恋 友情 幸福 みんな買えたか
それから、金で買えないものを探せ

「進歩」

君が僕から去って、もう何日過ぎたろう
寂しさからか、
僕はいろいろなものに興味を持つようになった
今までまるで興味のなかった、
絵画、小説、音楽、映画、など
前より僕は頭が良くなった気がする
君のお陰かな
でも君が帰ってくるなら、
また馬鹿になってもいい

「騙されるな」

人は何か一つくらい誇れるものを持っている
何でもいい、それを見つけなさい
勉強が駄目だったら、運動がある
両方駄目だったら、君には優しさがある
夢をもて、目的をもて、やれば出来る
こんな言葉に騙されるな、何も無くていいんだ
人は生まれて、生きて、死ぬ
これだけでたいしたもんだ

「蜂」

僕は大きな蜂の巣に群がり
指と一緒に羽を震わせている蜂だ
巣が羽音でぶーん、ぶーん、と唸っている
皆、夢中で体を震わせている
僕も懸命に震わせる
ふと僕と同じ振動の蜂がいる
それが彼女だ

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たけしさんらしく、ストレートで、ピンと響いてくる言葉の数々。じっくり考える必要のない、解りやすい詩ばかりです。

親を思い、家族への愛、仲間への愛、そして女性への恋心。
ストレートにまた、照れながら、
なんとなく、この詩集を読むと、たけしさんが可愛らしく思えてしまって。
純粋な心を持ち続ける人は、人の心を動かすものなのだなぁと。

やっぱり詩は良い。言葉が少ないから、よけいに
書き手の心が透けるのかもしれません。
言葉でごまかすことが出来ませんから。

ありがとうございます。
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風花会那

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