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【8月月間連載小説~こつん~】 8月16日

〇昨日の続き:ついに1店舗目のオープンを迎える。〇

ゴーゴーさんのオープン売り出しはお客さんでごった返していた。
威勢のいい店内放送、売場のあちらこちらか特価品の掛け声。
お花も順調に売れていった。ちゃんと売れてくれてひとまず安心した。

千葉バイヤーと白山さんと私の3人でバックヤードでこれからの事を話す。

店舗管理をどうしていくか、販促をどうするか、来月に2店舗目、来々月には3店舗目がオープンする。この出店ペースは早いが複数店舗あるほうが比較しやすかったり対応が色々しやすい。それに12月は一年で一番売れる迎春というもの日だ。

そこを無事に3店舗とも乗り越えしっかり売上を上げる事が絶対目標だった。

来週には幕張メッセで日本一のお花の展示会があり、バイヤーと出張だ。

その出張を終えた翌週には岐阜の生産者さんのところへ出張だ。

もうこの時点で仕事が周らなくなりそうな状況が想定された。
(ヤバイなぁ。忙しさが、いきなり玉手箱開けたみたいになっちゃってる。)

これからしばらく奈良に出向くことになる。
(奈良って修学旅行以来やんか。。
営業って大変だなぁ。)

明後日もう一度朝白山さんと朝に店舗訪問する事になり、打ち合わせは解散、会社に戻る事になった。

奈良から市内へ戻るドライブで、クリスティーナ・アギレラのアルバムを聴きながら
やらなきゃいけない業務のスケジュールを練り直す。

今は何せ慣れないことばかりで1つ1つの作業にすごく時間がかかっている。
(とにかく早く慣れたい、安定させたい。)

いつもの高速道路を降り下道を通って和暮に戻って来た。
駐車場に社用車を止め加工センターが入っている大きな冷蔵センターの横を歩いて
事務所に戻る。

(この時間は明日納品のお花がちょうど作られてるところだ。
今まではメーカーさんから仕入れたものを納品する形だったけど、
自分達で作って納品するって本当大変だな。
全ての責任が私達だ。)

5階の事務所に戻ると、関山課長が声をかけてきてくれた。
(関山)「おー上条さん、今日のオープンおつかれさんでした!」
(エナ)「はい!・・・と言っても私まだまだ何もしてないし、よくわからないことばかりです。」
(関山)「いいんだよ、いいんだよ。とりあえずね、スタートしたじゃんよ」
今度は吉本支店長が声をかけてきてくれる。
(支店長)「おー上条さん、ご苦労はんやったな」
(エナ)「はい、いえ、まだ私ほとんど何もしていないので・・」
(支店長)「これからやな。とりあえず、頼むわな。困ったことあったら言うて下さいや。ほんまこれからやさかいに。」
(エナ)「・・ありがとうございます!これからどんどん店舗を増やしてもらえるってことなので、とにかくそこに対応していけるように頑張ります」
他にもその日は色々な人がオープンおめでとうと声をかけてきて下さった。

これが和暮の素晴らしいところだ。
当たり前かもしれないけど、
貴重な大切な企業文化。

さぁて、
翌々日の朝は8;00にお店集合だ。
家は6時半くらいに出ないといけない。
逆算すると今日中に会議資料は作っておかないとイタい目にあう。

仕事モードのスイッチをオンして取りかかっていく。


日が変わり、初めて担当店舗での作業を一緒に行う日の朝になった。
(うーーーーー眠たいーーー)
今日は6時前起きだった。私は朝が苦手・・。
とはいえ、私自身作業もまだ頭に入ってないし店舗さんと仲良くさせてもらわないといけないしなんせ車で奈良まで行くっていうだけでもう大変。
今まではほんの20キロくらいの移動だったから。

(あぁ・・たくましくなっていくな、私)
緊張しながら眠い目をこすりながらの運転を終え、お店に着く。
白山さんがもう既に到着していた。

今日も私は自分が教える立場じゃないといけないのに店舗さんと同じように教えてもらいながら朝の作業を終えた。
(あぁ、、水換えは肉体労働だ。でもお花触れるのはやっぱり楽しいな♪)
本来1人でやる作業を3人でやったので早かった。
(これはか弱い女の人だったら大変だな。
お店が広いと水場も遠いとか、色々な要素が出てきそうだな。)

店舗担当者と翌日以降の発注数について相談し、業務が終わった。
ものの1時間ちょっとで奈良から大阪に戻る。
(営業って・・・・大変だ。。)

1時間15分のドライブを終え、会社に戻ってくる。
来週は東京の展示会視察と食品の月一商談がある。
メーカー見積もり作成の準備をしなければいけない。
メールをうって・・電話して・・
と1日があっとゆうまにどんどん過ぎていく。


2週間程経った時、
東日本の田中課長から携帯に連絡があった。
(エナ)「田中課長、お疲れ様です。上条です」
(田中)「お疲れ様。無事にゴーゴーさん、オープンしたね。なんか結構売り出し順調だったみたいじゃない」
(エナ)「はい、トラブルが無くて本当にホッとしました。」
(田中)「こないだの展示会もお疲れ様、来週は岐阜だよね。
忙しくなってきたね。」
(エナ)「はい、既に年末を無事に迎えられるのか・・」
(田中)「上条さん、ちょっとね、いい話があるんだ。
オランダ行きたい?」


私は絶句した。
(エナ)「・・・オランダですかーーーーー!!??」


毎日毎日こうも刺激的な日々を送る事になるとは・・・
【明日に続く】


つたない文章をお読み頂き
本当にありがとうございますm(_ _)m

✳︎1話目✳︎
https://note.mu/enaenanote/n/n1412807319ff

スキ!やご意見ご感想お待ちしてます!

頑張る時は頑張って
ゆる〜くいく時はゆる〜くいこ♪
カジュアルメンターエナエナより⁎⁺˳✧

◆あらすじ◆
お花の新規事業立ち上げで
主人公の上条エナが
苦悩し人生の荒波に揉まれ
それでも必死に生きていきます。

そんな中で
とりまく環境の変化があり
そこで人との出会いや
価値観が変わるほどの経験を通して

主人公の感情の変化や
事業が成功するのか!?
失敗するのか!?
を見届けて頂けたらと思います。


たくさんの人の心の奥に

小さくてもいいから
響いてほしい

という願いを込めて


『8月月間連載小説〜こつん〜』

としました。


例えば高校球児や受験生や社会人、
何かに対して頑張って勝負している人が


よし、がんばろう!
という気持ちを保てる
8月になりますように。

楽しんでくれますように!


フィクションとノンフィクションmix。
ストーリーをわかりやすくするために
脚色を加えています。

予めご了承ください。

誰かを傷つけたり
困らせたりすることがないよう
表現には最新の注意を払って
おります。


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