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「オヒョイさんになりたい」

人生後半、どんなスタイルがいいかなあとつらつら考えている中、
そういえば「オヒョイさん(藤村俊二)っていい歳の重ね方している感じだったよな」と思い、実際どんな方だったのかネット・書籍で自由研究しました。
似た系統?で高田純次さんなんかは自著も色々出てますが、オヒョイさんはあんまりなく、この「オヒョイさんになりたい」は具体的に色々と半生と特徴を書き出してあり学びになりました。
以下 メモ

おヒョイさんになりたい
ナンナンダアノヒトハ
何となくテレビに出てる人
目立たないように登場して、実は強烈な印象を残して去る

「ゲバゲバ」のおヒョイさんが特別よかったわけじゃない。おヒョイさんはいつもおヒョイさん。要は番組の側がおヒョイさんに合うかどうかだけ。(高平哲郎)

「カッコよく書かないでね」けど事実は事実として、しっかりチェックする

実像以上に自分が飾られたり、エラそうだったりするとみっともない、つまり自分の持っている「美学」に反する

やせ我慢はあまりしない
欲しいものは欲しい 
ワインバーにしても、舞台出演にしても「やりたい!」と決めたことは、最終的には実現してしまうヘンな実行力がある

さらに始末の悪いことに、宿願が果たされたとなると、また別のオモチャを見つけてそれに熱中する
次々と新しいオモチャが必要なのだ。

どこかいい脇道はないかな、って本気で捜している気がする。そう、けっこう単純じゃない。

若さ、達観、要領の良さ、頑固さ いろんなものがない混ぜになって出来上がっている、単純ではない。

フワフワしてて、でもシッカリしてて、柔らかくて硬くて、ガキで年寄りで、大らかで繊細で、怠け者だけど働き者で。つかみどころがない。

ただ一点、本人も公言する、ゆるぎない信念がある。それは「自分らしく生きたい」ってこと。
好きなことしかせず、好きな人間としかつき合わない。イヤな仕事や人間と出会うと、いつの間にかヒョイといなくなってしまう。

シャカリキになってギラギラ生きるより、他人から見ればヘラヘラとして何の悩みもないように見える生き方をしたい。
とにかく人生を楽しみたい。

ある人は言う。たぶんもともとは、本当の藤村俊二はもっとシリアスに他人を観察するタイプの人間だったんじゃないか。だが、そんな顔を人前に出すのが大嫌いで、「これは自分らしくない。こんな顔をしてもちっとも楽しくない」と感じ、ずっと表面は風か空気のように見せていくうちに、だんだん本質まで風みたいになっていったんじゃないか、と。

オシャレで、周りの人たちを楽しくするのが大好きで、他人を蹴落としてまで上に上がることを下品でみっともないと思ってるオヒョイさん。そうありたいと思い続けていくうちに、もはや願望が実像に変わってしまったというわけだ。
しかし、無理してそうなったわけじゃない。ごく自然に、自分のやりたいようにやっていった結果、そうなったのだ。「努力」したわけでも「苦労」したわけでもない。これは簡単なように見えて、なかなか誰にでも出来るってもんじゃありませんよ。
いわば、それが出来たからこそ藤村俊二なのだ。

難しい生き方をいとも簡単にやってみせる、こんなことがずっと貫けるとは、なんて羨ましい話だろう。

貫いた末に、60を過ぎて、みんなに見捨てられるどころかかえって評価が高まっているとは、なんてカッコいい話だろう。

だからこそ、今、心からこう思うのだ。
「オヒョイさんになりたい」

その他参考リンク
60歳 お宅訪問

スジナシ

オヒョイズ(ワインバー 本物が好き、出会いは素敵、自分の家へようこそな精神)

早稲田での講演
「僕はズルイ生き方をして、ズルイじじいになった」と、力の抜けた自然体のトークに観客は魅了され、笑いの絶えない一時間であった。「他人と比べて物事を考えずに、自分がどれだけ満足できるかが大事」とおっしゃる藤村さんの生きるヒントとは?

僕の世代は人前で努力している姿を見せるのが恥ずかしいの。ミュージカルで、5回転ターンして、「どうだ」ってキメるより、何事もなかったかのように2回転で終わる方が好き。水面ではすましている鳥の美しさが好きなんです。けれど、5回転回れるまでの下地をつけるのは大事なことです。
三谷幸喜さんのドラマに出演したときに、彼にすっかり見抜かれていて、ずっと寝てる役だったんです(笑)。せりふが一つ、「もう、これ以上みっともないことは良そうよ」って。このせりふは強烈で、今でも毎晩自分に言い聞かせてます。「これ以上」だから、毎日みっともないことしてていいんですよ。
最近、大人になりたくない若者がいるそうですが、僕が子どものころはカッコイイ大人がたくさんいたので、早く大人になりたかったんです。でも、魅力的な人の真似をして、自分もそうなれないと惨めでしょう。だから、なりたくない奴のイヤな部分を自分から削っていく。そうすると楽になりたい自分になってくる。消去法の技術とでも申しましょうか。ズルイですかね。
一生懸命が美徳とされがちですけど、ずーっと力入れているとそれがエライと思い始め、頭が固くなってしまう。時にはボーッと静止する駆け足しない人生態度も大事だと思うんです。
3つの「き」、元気、陽気、勇気があれば、たいがいのことができます。それでも駄目なら時という「き」があります。焦らないでゆっくりと進んでください。

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