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私の沢山の先祖たち

日本史や古文の授業中、ぼんやりと「この、いつの瞬間にも、私の先祖がどかで生きて、いたんだなあ」とよく考えた。

人数は、一世代ごとに倍になっていくから、例えば平安時代には一体何人先祖がいたのか分からないし、どこでどんな暮らしをしていたのかも分からない。でも、織田信長が産まれた日や亡くなった日にも、私の先祖たちはどこかで朝起きて食事をして、何かしら活動していたはず。

そして、400年を20年ごとに世代交代したら20世代、400年前は江戸時代の初期でキリシタンが弾圧されていたころ、更に400年前は鎌倉時代。。

100年前には、私の会ったことのある祖父が既に生まれていた、と思うと日本の歴史がすごく短く感じて、たまらなかった。何がたまらないのかと言われると説明に困るけど、なんだか心細かった。日本の歴史が短すぎて頼りない気がして。

日本人という区別の無いころにも、人類誕生から私の先祖はどこかにいた筈。いない瞬間が一秒でもあったら、私が今ここにいない。

更に言えば、生命が誕生した瞬間から私まで、つながっているはず。

最初の生命とか、最初の人類も、他人には思えないし、何年前にこんな事件があった、と知るたびに、「私の先祖はこの日、この歴史的瞬間に何してたんだろう」とばかり想像していた。

きっと、社会の隅っこの方で、頑張って次の世代を育ててたんだろうなあ。

人間もやっぱり生物の一種類でしかなくて、私がこの世に残せるものは、遺伝子だけなのかもしれない。

#生 #死 #先祖 #歴史





疲れる毎日を誰かの文章で癒されたい。そして、私も誰かを癒したいです。いつかできたらいいな。