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Encadreur N°20

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額装の雑誌「アンカードラー」20号。テーマは"Les Fleurs(レ・フルール/花)"です。
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Les Fleurs(レ・フルール/花)

本号のテーマは”Les Fleurs(フランス語で花の意)”。これまで一度も選ばなかったのが不思議だったことと季節が春だからということで決めてみました。 額装の素材となる花のドキュモンはたくさんあります。少し古いものだとルドゥーテなどの博物画。最近のものだと花や花束をモティーフにしたグリーティングカードなどを街のなかでよく見かけます。そうした花のモティーフは見ているだけで心が華やかな気持ちになり癒される気がします。また実際に額装の制作に取りかかるとあざやかな花の色に合わせた

Bouquet - メルシーカード(ブーケ)の額装

日本だとバレンタインデーはチョコレートのプレゼントというのが定着しているけれど、海外では男性が女性に花束やカードなんかをプレゼントするのが一般的だったりする。 この愛を伝える方法について、チョコレートがいいのか花束なんかがいいのか(男性からがいいのかそれとも女性からがいいのか)意見が分かれそうなところだけれど、日本生まれのぼくからすると花束をさっと渡すというのは(それがどのようなタイミングであっても)それを準備するところから考えてハードルが高いなあと躊躇してしまう(花束をプ

document hunter "Les Fleurs(花の素材)"

本号のテーマは「Les Fleurs(花)」。花の素材はカードやイラスト、古い博物がなどいろいろあります。そんななかから額装に使えそうな素材を集めてみました。 おしゃれな感じのイラストのカードがついたあられ<Take a nap Crackers>。あられもおいしそうですが、なによりカードがいいなあと思い手にとってみました。 Edition Monierのカード。いろいろ種類があるのですが、チューリップのカードを選んでみました。楽譜の紙でブーケを作っているイラストで、絵の

thanks a bunch!グリーティングカードの額装

“thanks a bunch|(ありがとう、感謝の意)”のタグがついた花束のイラストがかわいいrifle paper co.のグリーティングカード。花のテーマにはこのカードを使いたかったので選んでみました。 実をいうとこのカード、ずっと額装してみたかったのですが、ちょうどあう感じの額が手元になく、どうしようか迷っていたのです。今回のテーマに決めたころにぴったりな感じの濃い赤色のフレームを見つけることができたので、ちょうどいいなと思いこの額で額装してみることにしました。偶然

Cherry Blossoms - 桜の花

春の花というとつい桜を思い浮かべてしまうので、これを機に桜の花の額装を作ってみました。使った素材は紙モノの雑誌”flow magazine”についていたCherry Blossoms(桜の花)のポストカード。 今回桜の花を題材にしようと思ったのには季節以外にも理由があって、それはbandeの一枚ずつめくれる桜の花びらのかたちのマスキングテープを手に入れたから。 普通のマスキングテープとちがい、花びら一枚一枚をめくって貼ることができる不思議なマスキングを何かに利用したいなと

Flower Room

フラワーショップの室内のような絵のポストカード。花がテーマだとどうしても花を中心に据えたイラストや博物画を頭に思い浮かべてしまいますが、こういう花々のある風景というのも額装の素材として使えると思います。 カードの大きさに合わせた木製のフレームを用意して、合わせていきます。花屋さんの室内をそっと覗きみている雰囲気を出したかったので、ビゾー・ファンタジーの技法をアレンジして、幅広のビゾーを開いた窓に見立てて額装してみることにしました。 選んだ色紙はカードの花々や床の色に合わせ

take a nap - お昼寝

“Les Fleurs(レ・フルール/花)”の号の最後の記事は、take a nap crackerのカードを使った額装。”take a nap”はお昼寝をするの意。 こちらの記事でも紹介したあられについていたバラの花のイラストのカードです。写真を撮り忘れていたのでお見せできないのが残念ですが、すてきなカード以外にも、あられのなかにハートのかたちをしたあられが入っていたりするという凝った仕掛けがあったり。 本題のカードの額装ですが、イラストカードはポストカードよりひとまわ