フラワーショップの室内のような絵のポストカード。花がテーマだとどうしても花を中心に据えたイラストや博物画を頭に思い浮かべてしまいますが、こういう花々のある風景というのも額装の素材として使えると思います。

カードの大きさに合わせた木製のフレームを用意して、合わせていきます。花屋さんの室内をそっと覗きみている雰囲気を出したかったので、ビゾー・ファンタジーの技法をアレンジして、幅広のビゾーを開いた窓に見立てて額装してみることにしました。

選んだ色紙はカードの花々や床の色に合わせた感じの薄い赤色のペーパー。窓枠は白い色にしてみました。ビゾー・ファンタジーのテクニックで左右のビゾー部分を作り、ビゾーの色紙を窓枠のように内側をカットして、窓風に仕上げてみました。通常のビゾー・ファンタジーとの大きな違いは一番上にくるパッスパルトゥの左右を5mmほど広く作っておき、そこに少し濃い色の色紙を貼ることで窓が立体的に見えるように仕上げたこと。

最後に全部をまとめて仕上げの作業をしたら完成！
窓の外側から室内を覗き見ているような感じの作品ができました。額装のベーシックなテクニックでもアレンジ次第でいろいろな使い方ができるように思います。今後もちょっとしたアレンジで額装の世界が広がるような方法を考案してみたいと思います。