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研究授業 ふり返り #220

 今日は、研究授業でした。
 授業参観の次の日が研究授業だったのですが、計画的に準備してきたので、ほとんど通常運転でストレスフリーでできました。
 今回は、市でプロジェクト研究している「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」がテーマの研究授業です。プロジェクトメンバーの先生と、知り合いの先生(私の教え子も来た!)、校内の先生も観に来てくれました。
 まずは今回の研究授業のコンセプトについてです。

1.普段通りの授業を見てもらう

 算数の授業を見てもらいました。算数は一斉授業ではなく、「自分学び」をしています。単元ガイドプリントをもとに、自分たちで学習していく。教師は教える役割ではなく、学びのサポートをする役割。
 ちなみに私も普段通り、ジャージで授業をしました。普段通りを見せてあげるんだから!(研究協議はスーツだけどね。)

2.指導案はドキュメント(印刷はなし)

指導案の新しい形 #201|エンチャント先生@小学校 (note.com)
 事前に意見をコメントしてもらえたので、授業前に既に討議が始まっている感じでした。本当はここに載せたいがさすがに無理ですね。

3.授業について

 単元は3年生の「三角形と角」です。
 子どもたちはちょっと緊張している様子もありましたが、次第に集中し始めて、いつも通りに自分たちで学びを進めていました。普段通りの姿、(いやそれ以上に気合が入っていた?)を見てもらえてよかったです。
 子どもたちがいつも以上に頑張っていたのと、先生方がたくさんいたこともあり、子どもたちの見取りが難しかったです。(子どもたちが見渡せない、聴覚的に察知できない。)評価場面を見逃さず、子どもたちの学びの様子をモニターして、たくさん質問しましたが、見取り切れないところがあったことも課題です。

4.協議について

 たくさんフィードバックをもらえました。覚えている限り書きます。
()の中は、エンチャントのつぶやきです。

  • 単元の目標を子どもたちに明示しているのに、それぞれの目標を子どもたちが書くのはなぜか?(自分事にするため、自分なりの目標を書く時間を大事にしていると答えました。自分の言葉で目標を書くと、子どもたちのやる気がちがうんですよね。)

  • 最後まで「二等辺三角形」がどんな形かわからなかった子がいて、その子は「辺」という言葉が分からなかった。友だちもそれがわからなかったので、最後まで理解できなかった。授業の最後に、「先生、辺ってなんですか?」と言った。(担任はそれに気づくことができなかったので、反省です。)

  • 子どもたちが自分で学んでいる。誰もふざけちゃう子がいない。ベースに学級経営がある。(それは、最低条件ですね。)

  • 「一学期から地道に取り組まれてきた成果が現在に繋がっている」という先生の実感、素晴らしいですね。この実感をどのように検証できるのか、これからの研究で追究していきたいですね。(はい!)

  • 学びは権利。責任ではなく学習権の話なんじゃないか。(責任という言葉を使うと、冷たい感じがしてしまったか。自己責任ということではなく、学びは人から与えられるものではなく、自分で掴むものという意味だったのだけれどうまく伝わらなかったなぁ。)

  • 自立とは?一人で学ぶことではなく、色々なところに依存先を作ること。クラスの子どもたちは、いい意味でお互いに自然に依存し合っていて、いいクラスだなと思った。(なるほどなぁ!と思うとともに、無意識に私もそう思っていました。依存し合えるクラスっていい。)

  • 教師が、専門家として教えるべきところもある。(これは、私もそう思います。しかし、それを初めから教えなくてもいいのではないかと思っています。誤学習の話。一回間違えていても、単元の最後に分かっていればいいと思っています。全体指導のタイミングを見計らい、その知識も入れていく計画をしています。)

  • 少人数で学んでいると多様な考え方と出会えないかもしれない。(確かに、そうだ。2・3人のグループで学んでいると、多様な考えに出会えないかもしれない。しかし、30人は学んでいくのに、規模が大きすぎると思う。多様な考えを場面で紹介するのも教師の仕事かも。)

  • 思考の見取りについて、難しい。(そう、難しい。学びのサポートをしていく教師の技能がまだ伴っていない。そもそも1クラスの人数が多すぎる!)

  • 提案性のある授業でよい。研究授業は提案性がないといけない。エンチャント先生の試行錯誤は見えた。(これはシンプルにうれしい。)

  • どういうこと考えて子どもたちに関わっていますか?(質問をされたら、質問で返すようにしている。子どもたちをつなぐことを意識している。分からない子がいたら近くにいる子にたずねてみる。悩んでいる子がいたら、Aさんが困っている感じがするけど、Bくんちょっとアドバイスできそう?とか。あとは、特性がある子は、定期的にモニターする。)

  • ガイドプリントに結構細かい指示があることについて(今の子どもたちの状況を踏まえてこのような学び方になりました。理想は、指示がなくても、目標だけ示して、目指していける姿。しかし、それには積み重ねがいる。)

5.まとめ

 参加してくだった先生方に「面白かった」と言ってもらえました。「新しい授業の形」「新しい指導案の形」が提案できたのではないかと思います。予定外でしたが、担当してくれている指導主事だけではなく、所長も含め4人も観に来てくれました。注目度が高かったのは、提案性があったからだと思います。
 いただいた意見を踏まえ、子どもたちにとって、理想の学びの形に近づくために、試行錯誤を続けたいと改めて思える時間になりました。明日子どもをほめます。(うちのクラスの子どもたちって本当に最高!そして尊敬。)

 以上、エンチャントでした!


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