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私大病院8〜医療保護入院・私のこと編〜

今回は自分だけのことなのでほぼ無料にします〜〜〜

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急に入院させられ、毎日泣いて、絶望して、死にたくて、死ねなくて、思うように生きられなくて、誰も見方じゃなくて、どうやっても暮らしていける気がしなくて、ただつらかった、あの頃。


毎日毎日、シャーペンでノートに感情を書きなぐった。
親や主治医に時々読まれたから、気持ちを全部は書けなかったけれど、とにかく辛いということだけを書いた。
食べ物なんていらなくて、痩せて痩せて痩せて2グラムくらいになってそのまま綿毛みたいにどっかに飛んでいっちゃいたいと思った。
それでも口に何か入れたい衝動はあって、病院食の味は覚えてないけど、嫌いなものも全部詰め込んでトイレで吐いたりしていた。
本を読もうと思っても全く集中できなくて、読めたと思ってもなんの感想も持たない、心も脳も体もまったくなんの反応も示さない自分が、怖くて、気持ち悪くて、もう死んだんだなって思った
私はもう死んだんだなって思ったし、ほかの患者もみんな敵に思えた

主治医は親を面会に来させるし、周りの患者誰とも何も、一つも分かり合えないように思えた

優しくしてくれたのに、みんな私とはまったく違う世界で生きているように見えて、世界中でひとりぼっちだと思った
分かり合えるなんて期待していたわけじゃないけど、誰とも言葉が通じなくて、苦しかった
社会の縮図がこれなんだとしたら、今後頭の中で考えていることや感じていることを、誰とも、5分の1すら、共有できないんじゃないかって、悲しくて、絶望した
きっと世の中にももっと賢くて、私の言い分や主張を理解してくれたり、気づいてくれる人もいるはずだって、どこかで希望を抱きつつ、そんな人はいないって思ったり、いたとしてもどうせ最後の最後は一人だって悲しくなったり、悲観的になるのに忙しかった

いまでもそういう思いはあんまり変わらないけれど、3%でも感情などを共有できる人が10人も見つかれば、出会えれば、それで御の字なんだろうなって思うし、受け身でいるだけじゃダメで、いろんな人の考えを取り込んで概念を増やして、共有先になれたらいいなとも思う。
それでもやっぱり、いつまで経ってもどこまでいっても虚しさは大きくて、ずっと空っぽ。
自意識だけが育ったとか、非難されても仕方がないとは思うけれど、どうしようもないや。

センター試験で出願していた大学からの合格通知が届いて、行きたくなんてなかったけれど親が喜び安堵していて、悲しくなった
そんなことで喜ばないでよ、って。

そういえば病棟では夜中にベッドから落ちたか何か、忘れたけど保護室(厳重ロックの一人部屋)で肢体拘束もされた。
トイレに行きたいときはナースコールを押さなければならず、監視カメラがついているので何もする気になれず(そもそも動けないから何もできないんだけど)、ペンさえも持たせてもらえず、人間の尊厳とは、などと考えた。
そしてそのうち、考えるのをやめた

退院しよう、と思った
最初の10日ほどはずっとイヤイヤして出るって言ってたけど、次の10日間はどこか居心地の良さを覚えて、外に出るのが怖くなっていた。
それでも、ふと、なんでもいいから退院しよう。
死ぬかどうかはまた考えよう。外に出なくては、と考えて、久しぶり(10日ぶり)に
「退院したい」と言った
看護師と主治医と親が話し合った結果、一度外出許可をもらい、新宿の街を歩いた
親と行動することが義務付けられていたのでとても息苦しかったけれど、メイクをして、ワンピースを着て、カラオケに行った。
少し歩いただけで疲れて、カラオケではずっと横たわっていた。
ドンキホーテでマイメロの抱き枕を買って、夜8時ごろ、病棟に戻った。
おばさんの看護師に「楽しめた?」と聞かれ、抱き枕は持って入れないよとたしなめられ、自分のベッドに入った
それから3日ほど経って、退院することになった
今思えば、あんな経過でよく退院させるよと思うし、あの入院になんの意味もなかったと思うけれど、とにかく退院できることが嬉しかった。

早く普通にならなければ、と必死で、でも死にたくてたまらなかった。
親も必死だったので毎日いろんなところへ散歩に連れていかれた
自由が丘、吉祥寺、新宿、代官山、などなど、たくさん歩き、たくさん疲弊し、たくさん逃げ出したくなった
当分は目を離さないでください、一人で行動させないでください、なんて病院から言われていたものだから、親は私を自由にしなかったけれど、目を盗んではデパートの屋上で飛び降りることを想像し、深呼吸をした。
つらかったな

今は、生きてきた中でひょっとすると一番楽に呼吸ができているかもしれない
それでもまだまだつらいし、自分の存在が憎いし、うまく生きられなくて苦しいし、毎日毎日、普通になりたくてなれなくて、しんどい。


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