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学生団体アンディオール設立の経緯とは?


代表:中西愛実のアンディオール設立への思い


4歳の頃からずっとバレエが大好きで踊り続けてきました。

年中で初めて発表会に出て、小学生3年生で初めてプレコンクールに出て、小学6年生からトウシューズを履き始め、中学生になると学業との両立をしながら踊り続けて、高校でのカナダ留学先でもバレエを通してたくさんの友達を作り、バレエは私の人生にとって常に欠かせない存在でした。

大学入学後も、バレエを踊りたい!という気持ちはありましたが、ダンサーとしてのキャリアには限界を感じていました。

私は、「踊る」という形以外でバレエ界に関わりたいなーという気持ちが強くなりました。

とは言っても、「踊る以外でバレエに関わる」ってどういうことだろう?と漠然と考えていました。自問自答した結果が、アンディオール設立なのですが、その最大のきっかけとなったのは、
イギリスの大学への交換留学でした。

イギリスのみならず、ヨーロッパ各地でバレエを含む様々な芸術・アートを目にする機会がありました。町行く人が日常的に芸術を楽しむ様子を自分の目で見て多くの刺激を受けました。今までバレエという芸術の近くに身を置いてきた私ですが、ヨーロッパで見たバレエは全く別物ような感覚がありました。

日本では、バレエ鑑賞というと敷居高く、おしゃれをして観に行くという方が多いと思います。私がヨーロッパで目にしたのは、Tシャツにジーンズを着て、ワイン、アイスクリーム片手にバレエ鑑賞をする老若男女でした。もちろん素敵なドレスを着て鑑賞している人もたくさんいましたが、大多数を占めていた訳ではありません。

私の中でバレエ鑑賞の価値観が変わり始めました。

イギリス滞在中に、ロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。
日本でも活発な支援活動が行われていましたが、ヨーロッパではほとんどのバレエ団やその他芸術団体でチャリティが行われていました。
バレエを含む芸術は、言葉で言い表すことのできない力強いメッセージを発することもできるのか、と実感をもって感じました。

帰国後、完全に踊ることから身を引いた私は、バレエ鑑賞やたまーに気分転換にレッスンに行く度に、なんとなく「踊る以外でバレエに関わる」って何だろうと再び考え続けていることに気がつきました。芸術の提供環境という点で、ヨーロッパと日本のギャップに気がつくことも多かったです。しかし、それ以上に同年代のバレエ友達を見ていて、日本にいるダンサー、一般の鑑賞者を巻き込むことでバレエ界をもっと豊かにすることができるのではないか、、と思い始めました。

この時の私は、大学3年生春休み。大学4年生の1年間を使って「踊る以外でバレエに関わる」を実際に行動しながら
もっと考えてみたい!!ちゃんと向き合いたい!!と思いました。

そこで、後に共同設立者となる、すずかちゃんと議論を重ね、
団体名を
学生団体アンディオール
モットーを
「もっと身近に、もっと好きに。」と掲げ活動を始めました。

アンディオールは、バレエ用語でターンアウトする、外旋する、という意味です。バレエがもっとオープンな芸術になってほしいという思いを持ち活動する団体となりました。(まなみ)

設立メンバー:川野涼佳のアンディオール設立への思い


この学生団体を立ち上げることとなった経緯は、まなみちゃんが声をかけてくれたことが始まりでした。

まずは、出会いから。

まなみちゃんと知り合ったのは、高校3年生の時。
とあるバレエ公演の出演オーディションに合格し、初回のリハーサルの時に仲良くなったのがきっかけでした。

数回リハーサルは実施されましたが、その後新型コロナウイルスの影響によりそのバレエ公演は中止となり、それ以降まなみちゃんと連絡を取ることもありませんでした。

ですが、2023年の2月頃に約3年ぶりにまなみちゃんから連絡がありました。
急な連絡でこちらもドキドキしながらメッセージを開いたら、要約するとバレエ界をより良いものにしていくような活動をしたいという熱いメッセージが書かれていました。

私は当時大学でスポーツマネジメントについて学んでおり、プロとして成り立っていない日本のバレエの組織に対して疑問を持っていました。

海外のバレエ団のように、日本のバレエ団もダンサーが踊ることに集中できるような組織になったらいいなぁと漠然とした思いを抱いていましたが、それを実行するまでの行動力は当時の私にはありませんでした。

そんな中で、まなみちゃんからメッセージをもらい、「これは話を聞くしかない!」と思い、久々に会って話を聞きました。

当時は、あれもしたい!これもしたい!
というような感じで今考えれば現実的じゃないようなアイディアも沢山出てましたが、私が持っている日本のバレエに対する課題感はまなみちゃんのものと同じでした。
そこで、まなみちゃんと一緒に活動をしていこうと決意しました。
そこから紆余曲折ありながらも、今の学生団体という形になりました。

まさか自分がこんな活動をするとは思いませんでしたし、誘ってくれたまなみちゃんには感謝しかありません。(すずか)


活動内容が決定するまで


そうして始動した、学生団体アンディオールですが、実際にどんな活動をするのか、どんな活動をすればバレエ界がもっと豊かになることに繋がるのか分からず、全くの手探り状態でした。

日本で活躍するダンサーさん、バレエを観たことがある人・ない人に独自でアンケートを取ったり、ネット上にある文献・レポートを読んで、日本のバレエ界の現状を把握しようとしました。

できるだけの調査が完了した後、メンバーでブレストを行い、活動内容を決めていきました。

実現した際のインパクトの大きさ、実現可能性、メンバーの思い等、色々な観点が交錯し、アンケート開始から約2ヶ月程の時間を要し、活動内容が決定しました。

様々なアイデアが出ましたが、最終的には


①大学生の私達でも大きなインパクトが見込めそう
②1年継続できれば大きなインパクトが見込めそう



を考慮して決定しました。

鑑賞教室と勉強会の実施


そのような経緯で鑑賞教室と勉強会を実施することになりました。

HP・インスタグラムを見ていただけると分かりますが、初回の鑑賞者教室、勉強会と一番最近の様子を比べると内容は大きく変更がないものの小さな変化が多数あります。

活動する中で、どのようにしたら、より多くの人の心に届く活動にできるのか、を思考した結果です。

アンディオールのメンバーは、改善点に気付き次に活かすことが本当に得意です。次に活かそう!という意欲に繋がるのは、私を含めメンバーのそれぞれが、自分の思いを大切にしながら好きなように、でも責任を持ちながら活動しているからだと思っています。

そんなメンバーを私はいつも誇りに思っています!
いつもありがとう!!(まなみ)



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