鬱になって思うこと

これまでの経緯を話しておくと、2023年半ばにレイオフされて、直後は順調に転職活動をしていた。まぁ、「転職活動」というか、「就職活動」なんだけどw

大手の会社を受けていたんだけれど、最終面接まで行っても受かることがなく、時間ばっかりかかっていってしまい、8月か9月に受けたとある企業に知り合いがいて、その人からリファラルをもらって面接を受かったんだけど、そこもうまくいかず…

年が明けてしまって、しょうがないからレベルをぐーんと下げて面接を受けていたんだけど、それでも受からず… しまいには、書類も通らなくなり…そんなこんなで、24年1月後半に本格的に鬱になった(っぽい)。

はじめは、自殺方法とか自殺した人の動画とかそんなんばっかり検索するようになり、映画とかスポーツとかそれまで楽しんで見ていたものが見れなくなり、ゲームもできなくなった…

スマホのゲームだけなぜかできたので、それをやりながら外を歩いたりしてたんだけど、いつの間にか、そのゲームに集中していたからかもしれないけど、歩いてる途中で無意識に自動車が走っている方にフラフラ歩いている自分に気づき、

「これは体がかってに○のうとしてるのでは?」

と気づいた。

このままだとヤヴェエなぁと思い、月末あたりに思いきって心療内科に行った。

そこは近所で評判が良かったところで、特に予約も必要なかった。曰く、

「うちは薬を出すだけですよ?それでもいいですか?」

と電話口で言われたが、正しく薬が欲しかったので、当日すぐ出かけた。


俺のイメージにあったのは、昔話題になっていた向精神薬「プロザック」みたいな、鬱状態が一時的にでも解消される、躁状態になれるような薬だった。

が!やはりプロザックは古すぎて、また社会問題にもなったということもあって、もう処方はされていなかった。

「そらそうか…」

と。

先生はすごくいい人で、薬出すだけ、と言いつつ話をいろいろ聞いてくれて、俺も、

「自己肯定感が落ちたからそうなってるだけで、仕事決まったら治ると思うんですけど…」

とかいろいろしごく冷静(な、つもり)に言ってたんだけど、話を聞いているうちに、徐々に自然と涙が溢れてきた…

さすがに、まぁまぁおっさんのおれが、さらにおっさんのお医者さんを前にして涙を流すのは異常だろ?と思い、そこで

「あー、おれってほんとに鬱なんだなぁ…」

と実感した。

薬をもらって(2週間分で二千円くらいで、案外安かったんで驚いたんだけど)、家に帰った。

ただやっぱり、「向精神薬!」とか「抗不安剤!」といった題名の薬を飲むことにはさすがに抵抗があり、こわいからとりあえず半かけだけ飲んだら、もう飲んだそばから体がしびれまくって、起きていられず、その状態が翌日まで続いてしまったので、

「こんなん飲んでたら、仕事(面接)にならんやろ?!」

と思って、結局処方された通りに薬は飲まなかったんだけどねw

その後は、ネットとかを調べて、鬱が解消される方法なんかを調べて実践してみて、バナナ食ったり、散歩したり、じゃりんこチエのとある有名なエピソードを見て、

「まぁ、寒かったからかな?」

とおもって耐えて、暖かくなって徐々に症状は落ち着いてきて現在に至っている…


鬱になってみてほんとに思うのは、初めの症状と同様、今まで楽しめていたことが楽しめなくなるということが鬱になったときの1番の弊害だなと、実感している。

映画見れない、サッカー見れない、音楽も聴けない、面接とかする時、人とコミニケーション取る時、

「自分は大丈夫か?」

「明るくできているか?」

そんなことを考えながら生きるのは、まぁ結構大変…

今まで、鬱になったと思われる人に、仕事上何度か会ってきたし、大変そうだなぁとそれなりに同情した気持ちもあったが、自分がなってみて、見えてくること、わかることってあるなぁ、とこの年になって学んでいる。


…まぁ、学ばないですんでたほうがよかったことだったかもしんないけどねw

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