愛するクラブの広報活動を批判してから私の身に起こった3日間の出来事。そして考えたこと

私は昨年末まで名古屋グランパスのクラブスタッフとして8年4ヶ月お世話になり、そのうち7年3か月(2015.9.1〜2022.10.31)広報として業務に従事していました。

クラブを退職し迎えた今シーズン、サポーター一年生としてグランパスを応援しています。

2024年3月9日に行われた明治安田生命J1リーグ 第3節「アルビレックス新潟 vs 名古屋グランパス」を、私はスマホのDAZNアプリで観戦していました。

しかし、結果は悔し過ぎる敗戦…。

観戦場所がブックカフェという特性上なのでしょう、その瞬間に感情の揺れを表した人間はその店内で私のみ。他の方々はもちろんそれまでと何ら変わらずに、静かにお茶を楽しまれ、本を読むことに集中され、仕事や勉強をされておりました。

そしてお店を出ると、いつもと変わらない名古屋の街並みがそこには在りました。

再来週の29日、プロ野球開幕という球春が到来し、中日ドラゴンズは神宮球場で東京ヤクルトスワローズとの開幕戦へ臨みます。

グランパスの開幕戦の翌日、私は下記のようなポストをしました。

表向きは、ドラゴンズとグランパス双方の活躍によって愛知の2024年が盛り上がれればというメッセージです。が、本音としては、プロ野球開幕までにグランパスの盛り上がりが形成されないと、愛知のメディアはすぐにプロ野球の報道一色になってしまう、というサッカー好きとしての危機感でした。

もちろん、この愛知の地でドラゴンズが盛り上がることはとても喜ばしいことです。実際にプロ野球開幕前の先週末も、名駅で、名古屋シティマラソンで、ドラゴンズを感じる機会があり、たくさんの方が笑顔になったことと思います。

2月26日に豊田スタジアムで鹿島アントラーズとの開幕戦の敗戦を見届けた後、昨年まで8年半の私自身の力不足は理解していますが、県内の報道姿勢に苦渋を嘗めてきた身としては、プロ野球の開幕前の残り3試合は絶対に勝たなければならない、と強く感じました。

なので、その残り3試合のうちの2試合で連敗を喫して開幕3連敗が決まり、プロ野球開幕まで残り一試合しかなくなった瞬間、私は虚無感に包まれてしまいました。

本noteは、その虚無感に包まれて以降の、その日(3月9日)の私の思考の経過と、その日の夜にクラブの広報活動を批判するSNS投稿をして以降の3日間で私の身に起こった出来事、及びその間に私が考えたことを著した文章となります。

もしよろしければ、最後までお読みくださいますと幸いです。

3/9 16:55 一杯目のビール @ デニーズ某店

カフェを出たあと直ぐに居酒屋に駆け込もうとしましたが、お酒で気分を紛らわせたいというよりは、頭の中のモヤモヤに向き合いたかった私は、休日の16時台で空いていると踏んだファミリーレストランへ向かいました。

到着後、思惑通り店内が空いていたので、前方360°180°に誰も視界が入らない席に座ってビールを注文、一口飲んでポストしたのが下記です。

この時は、ポジティブな言葉しか発しない、と決めていました。実際、新潟戦の試合内容は、前の2試合と比べると内容にポジティブなものが感じられ、ネガティヴな言説がどうしても目立ってしまうグランパス関連のタイムラインへ、一石を投じる意味合いも込めました。

その後、某掲示板は、もちろんキラリと光るコメントも見受けられましたが、やはり見るには堪えられず、自分自身のXのタイムラインを眺めていました。

私はフォローくださったグラサポの方々はフォロー返しさせていただいており、逆に私がフォローされていなくても、信頼を感じているグラサポの方は無言フォローさせていただいております。

※フォローしていないから…、のような批判はお止めください。ただ、私の認知力に限界がある、それだけです。

「フォロー中」のタイムラインは、ポジティブな言葉が多く、それでも手厳しい言葉も目に入る、そんなポストが連続して流れて行きました。

一方、「オススメ」のタイムラインには、クラブスタッフ時代の感情を呼び起こさせられるようなドキッとする言葉がいくつか飛び込んできて、動揺してしまった私は、公式の試合結果ポストを開いてしまいました。

リプ欄と引用ポストに目を通し、掲示板を見てしまった時と同じ感情になったので、そっと閉じました。

しかし、「降格」の二文字だけは私の脳裏から消えることなく、2杯目のビールを注文しました。

3/9 17:15 ニ杯目のビール @ デニーズ某店

2016シーズンの最終節、以前のnoteに書きました通り、その日の記憶が私にはありません。

試合結果のTweetも、試合が終了してから約1時間後にしています。

そして前述のnoteを書いている時に入れ込もうか最後まで迷った写真が下記となります。

筆者撮影

暗くてお分かりいただくのが難しいかもしれませんが、現在の「ミツコシマエ ヒロバス希望の泉」(噴水)付近から撮影した「テレビ塔」、現在の「中部電力 MIRAI TOWER」となります。

撮影時間を見ると「2016年11月4日 1:56」。試合後の残務はどう長く見積もっても4時間でして、パロマ瑞穂スタジアムを20時には後にしていたはずです。

しかし、翌朝にこの写真を見た瞬間、「俺は今感じている悔しさを忘れることがないように、その悔しさを感じているこの場で写真を収める」という訳のわからない心意気が全身を包んでいたことだけ思い出したのでした。

3/9 17:17 ニ杯目のビールを引き続き @ デニーズ某店

あの降格だけは、二度と誰にも経験して欲しくない

その想いへと久しぶりに囚われてしまった私は、下記のポストをしました。

このポストに書いた文章以上の事柄やエピソードも書きたいのですが、流石にまずいので控えさせていただきます。しかし、結びの一文に込めた想いは、今現在も一ミリたりとも変わりはありません。

3/9 18:31 三杯目のビール @ デニーズ某店

先のポストに頂くリアクションを眺めながら、どうしてもテンションは下がってきてしまいました。

持参していた本の選択も酷いもので(本自体は素晴らしい本です。その時のメンタルに相応しくない本だった、というだけです)、ページを捲る気にもなれず、通知が来るたびにXのアプリを開いて閉じてをしているうちに、1時間ほどが経過しました。

どうしても後ろ向きな感情に支配され、公式の試合結果ポストに届いていた言葉の数々が頭から消えず、下記3つのポストを連投してしまいました。

公式の試合結果を伝えるポストに書き込まれたような言葉を、選手たちが、クラブスタッフがどのような気持ちで眺めているのだろう、そう思った瞬間に、吐き出すようにポストしてしまいました。

私は2016シーズンから2022シーズンまで、毎年春にアカデミーの選手たちに「SNS講習」を行なっておりました。

その場で、

-食事の席ではポストしない
-試合後直ぐにはポストしない
-寝る前もポストしない

と壇上で話し、終いには、

-最後の「投稿する」ボタンをタップする前に一呼吸

と、偉そうに選手たちへ講釈を垂れておりました。

そんなSNS講師然を構えていた人間が、仕事を辞めてから「決してしないように」と伝えていた行動を、自らのアカウントでしでかしてしまう。可笑しいやら情けないやらで、再び虚無感に私は包まれました。

思考は環境に影響されます。

照明が少し落ちたファミリーレストランを出て、近くのコメダへと移動することにしました。

3/9 19:07 シロノワール @ コメダ珈琲某店

明るい店内。飛び交う楽しげな会話。

幾分か気が紛れた私は、何のご褒美もないのに「シロノワール」を注文しました。

シロノワールを食された方はご存知かと思いますが、その印象から想像できないほど真ん中のアイスが冷たく、私はヒヤッとしてしまい、頭を冷やすのにうってつけだなと、などくだらないことが頭に浮かび、少し心の緊張が緩みました。

それがいけなかったのかな、と今この文章を書いていて感じています。

そのシロノワールを食べている最中にタイムラインを眺めていると、一つのポストが目に入りました。

今は閲覧が制限されていますが、FIFAを始めとした世界中のサッカーアカウントが3/8に訃報が伝えられた鳥山明さんに哀悼の意を表したメッセージをまとめたポストでした。

閑話休題① 3/8 マクドナルド某店

3月8日の12:00に少年ジャンプ編集部のXアカウントによって発信された鳥山明さんの訃報を、私は昼食を摂っていたマクドナルドで目にしました。

私の鳥山明さんへの想いは取るに足らないものですが、その訃報に触れた時の心境を表したポストを挿入させていただきます。

守秘義務があるので詳細は控えますが、クラブとして鳥山明さんへのコンタクトを何回か試みたことがあると聞いています。
※この文が守秘義務違反に当たるのであれば、直ぐに削除します。

ポストの通り、私は鳥山明さんとグランパスのコラボを夢見ていました。グランパスがこの地域に誇るイベント「鯱の大祭典」でご一緒できれば、この地域にどれほどの笑顔とチカラを生み出せるか、そんなことを考えながら、コロナ前は仕事でお世話になっていた方と上述のポストの通り、大須の街へ繰り出していました。

そんなことを考えていると、ある考えが頭に浮かびました。

そうだ 東山動物園、行こう。

閑話休題② 3/8 東山動物園

私はクラブスタッフとして広報を担っていた7年3ヶ月、週における休日がほぼ月曜日の一日でした。

こう書くとこれまた守秘義務違反と言われてしまうかもしれませんが、その期間のSNSの投稿の日時を見ていただければ、ファクトとして炙り出されてしまうかと思います。

なので、月曜休みのお店はなかなか利用できず、今年になって月曜休みのカフェに行けた時は嬉しかった!

ですので、同じく月曜休みの公共施設である図書館や東山動物園にも、行くことができていませんでした。

2015年に東京から名古屋へ引っ越してきた私は、その年に“イケメンゴリラ”として話題になっていたシャバーニに直ぐにでも会いに行きたかったですし、私が一番好きな動物であるレッサーパンダ舎がコロナ禍に出来たというニュースがあってからは、ますます行きたくて仕方がありませんでした。

今年になってからもいつか行こうと思っていましたが、鳥山明さんの訃報に触れ、今日こそ行こうと踏ん切りがついたのでした。

ようやく会えた鳥山明さんのデザインによるコアラ舎のレリーフ。私なりに哀悼の意を伝え、東山動物園を後にしました。

閑話休題③ 3/8 炭火やきとりレアル 星ヶ丘店

鳥山明さんのレリーフに触れて少し感傷的になってしまった私は、東山動物園から星ヶ丘駅へ歩ける距離だと知り、自宅からは遠ざかりますが、最寄駅とは反対方向へ歩を進めました。

私がクラブへ入社して直ぐの、当時の久米一正ジェネラルマネジャーとの忘れられないエピソードにつきましては、最初のnoteで書かせていただいた通りです。

その久米さんのグランパス時代のご自宅は星ヶ丘にありました。

久米さんがGMを務められていた当時、何度かお邪魔させていただいたことがあり、「このテーブルで(和泉)竜司が契約サインしたんだよ」と、そのとき私のグラスが置いてあったテーブルを指しながら、色々なお話をしてくれたのでした。

久米さんのお家へお邪魔する際は、お土産として「炭火やきとりレアル 星ヶ丘店」の唐揚げを持参していたので、久しぶりにそのお店に訪問してみることにしました。

私の記憶では、最後にこのお店を訪れたのは、2016年の年末。当時の同僚と翌シーズンのJ1復帰を願っての忘年会ならぬ「今年のことは絶対に忘れないぞ会」であったと思います。

その時も頼んだ、通称「勝点3」と呼ばれるジャンボビールで、久米さんと鳥山明さんを偲びました。

3/9 19:58 アイスオーレ @ コメダ珈琲某店

鳥山明さんへ届いた世界中のサッカー関係者からメッセージを見ていて、鳥山明さんが生まれた地で活動するサッカークラブがメッセージを発しないことの疑問が沸々と私の頭を支配してきました。

そして前日、グランパスくんのXアカウントで発信されたメッセージと、

同日発信された横浜F・マリノスのメッセージを見返し、

下記のポストをしたのでした。

アルコールの影響も多分にあったと思います。しかし、上記のポストの言葉は、その時の私の偽りのない想いを込めたものでした。

しかし、このクラブの広報活動を批判したポストへたくさんのリアクションを頂く中で、傷付けてしまった方が多く出てしまったことに関して、そのあと複数回に渡って謝罪させていただきましたが、改めてこの場でもその意を表明させていただきます。

3/9 19:58に発した私のポストによって傷付いてしまった方々へ、お詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。

その中で、頂いた反論は大きく3つに分類されると考えています。

① 発信するタイミングが悪い

② クラブと関係性が無いのだから発信する必要がない

③ 元クラブスタッフとして発言が不適切

次章から、それぞれに対する私の見解を展開させていただければと思います。

私のクラブ広報批判への反論①「発信するタイミングが悪い」への私の意見

私が当該ポストをしたのは「2024年3月9日 19:58」、新潟戦の敗戦から約4時間後のことでした。

「敗戦直後に発信する内容か」

「試合内容と関係ないことを持ち出すな」

というような意見を頂きました。

確かに敗戦の傷が未だ癒えない時間帯。しかしそれでも私が、そのタイミングで発信したのは以下の理由です。

-グランパス公式が試合関連の最後の発信(試合後選手コメント)をしたのが「18:25」

-過去2試合の敗戦後の投稿を見ると、試合当日中に試合後に発信されたポストは、町田戦後の夜の「758(19:58)発信」のみ

-何か発信されるのであれば「19:58」だろうと

-しかし「19:58」に何も発信されなかった

-前日にグランパスくんによるメッセージがあったので、それをクラブからの声明として、それ以上のクラブからのメッセージはこの後も無いのだろう

この日に残された時間は4時間。そしてその4時間が経てば、鳥山明さんの訃報から3日目を迎えることになります。

そう思った私は、このタイミングで当該ポストを発信すべきと思い、そのように行動しました。

私のクラブ広報批判への反論②「クラブと関係性が無いのだから発信する必要がない」への私の意見

2017年12月3日「J1昇格プレーオフ 決勝」の日と、その後の数日間を、私は決して忘れることはないと思います。

グランパス公式からメッセージを発信する毎にたくさんのリアクションがあり、その中には対戦相手のアビスパ福岡のサポーターの方々からのメッセージもありました。

それまでの約2年間の担当業務において、勝利後の発信に対戦相手関係者から罵詈雑言が届くことはあっても、祝福や私たちを讃えてくださるメッセージが届くことは稀でした。

悔しい敗戦直後にも関わらず、勝者を讃える言葉を発信できるサポーター。そして、ピッチで表彰式の様子から目を離さなかった福岡の選手たち、同じくスタンドで見守る現地サポーター。そういった方々が居れば、福岡と闘う機会は直ぐにやって来るだろう、と感じたことを覚えています。

そのようなリアクションの他に、普段関係の無い団体や会社、著名人や市井の方々から、それこそたくさんのメッセージが届きました。

また、昇格シャーレを持参してお世話になった関係各所へ行脚すれば、同じビルの別企業の方々も、J1復帰を祝福してくれました。

あの数日間、私はこの愛知の地でのグランパスの存在理由が改めて誕生したのではないか、そう感じました。

鳥山明さんに関するグランパスのメッセージは、訃報当日の深夜24:12に投稿されたグランパスくんから発信されたポストのみ。

今年の元旦に発信されたドラゴンボールに絡めた投稿を引用してのものでしたので、確かに関係性があります。

そうであるならば、公式からもメッセージがあっても然るべき、と私は考えました。(←過去形であることに留意をお願いします。恐らくここで読むのを止める方もいらっしゃるかなと思い)

2017年にあれだけ無償の愛を受けたクラブです。その受けた愛を忘れるわけはないと、今も思っています。(←こちらは現在形です。考えは変わりません)

ポストの直接の引用は避けますが、以下のようなご意見も頂きました。

直接お世話になっていたらまだしも、愛知県にゆかりのある人の情報を全て網羅していくのか。その基準は誰が決めるのか?「私たちは力を頂いてきた」とあるが、その範囲は誰がどのように客観的に判断できるのか?

あるグランパスサポーターから頂いたご意見

その方にはお返しませんでしたが(やり取りが紛糾しそうな恐怖を感じてしまったためです。こちらでの追記、ご容赦いただけますと幸いです)、私の考えは下記です。

仰る通りです。但し、都度都度の判断で良いのではないでしょうか。

私の心の叫び

厳密に線引きした瞬間、クラブとしての対外的発信の範囲(話題にするジャンル)を限定してしまうことになってしまいます。

クラブのそういった範囲の線引きが難しいことは、過去の担当者として身に染みて感じていましたし、今年に入ってからの、公式アカウントのOB選手の引退へのメッセージ投稿に抜け漏れがあることにも、その難しさが表れているのではと思います。

それくらい、困難を伴う線引き。それでも私は発信すべきだった、と今も思っております。(←最終結論ではありません。最後までお読みいただけますと幸いです)

直接関係のないことにはリアクションしない。そういった思考に凝り固まってしまっては、下記のようなことは起こらないと思います。

なお、テクニカルなことに言及しますと、「クラブに関係することだけを広報する」と限定してしまうと、「天変地異の際はどうする?」などとその都度思考停止してしまい、自らの首を絞めてしまうことに繋がりかねません。

日頃から関係ないアカウントに絡み、くだらないことも発信していると、連敗中のようになかなか発信することが難しい期間においても、色々発信できるのではないかと、他のクラブや企業のアカウントを見て感じています。

私のクラブ広報批判への反論③「元クラブスタッフとして発言が不適切」への私の意見

このnote、及びXのアカウントを実名で再開したばかりに、実名で運用することのプロコンに私は日々悩んでおり、本日も下記ポストをしたばかりです。

そして、「承認欲求がウザい」というご意見も頂きました。

それに関しては、明確に「No」と答えたいです。なぜなれば、この3日間に限らず、Xにおける私のブランディングは既に失敗しているからです。

ええ格好しくなりたければ、数ある関係者による「匿名アカウント」のように、サッカー界のギリギリを攻めているように見えながらも、その実は関係者にとって耳あたりの良い言葉やエピソードのようなものだけを発信すれば良いわけです。(そういったアカウントを否定しているのではありません。少しだけ批評しているだけです)

私が出自を明確にしながら実名でアカウント運用しているのは、シンプルにグランパスがより魅力的なクラブになって欲しい、という想いが大部分を占めるからです。そうでなければ、顔の知らない方から言われっぱなし、引用ポストに意見を返しても無視される、そのような辛さに耐えられるわけはありません。

なお、大部分と書きましたのは、日々グランパス関連以外のくだらないことを呟いているからであり、このことからも前章の「普段から関係ないことを発信することによるセーフティネット」の重要性の証左になるかと思います。

そういった状況において、承認欲求としての「元クラブスタッフ」ではなく、「元クラブスタッフ」だからこそ、クラブのために出来ることがあると信じて行動し、言葉を紡いでいます。

そして、私のそのような言動へ背を向けられるのであれば、その方とはそれまでかなと思っています。

また、私が「元クラブスタッフ」というだけで、目の敵にし、言うこと成すことにネガティヴな言説を振り撒かれる方もいらっしゃいます。

そういった方へ、本章のこれ以降は「ファクト」のみで、現在のクラブの広報への批評を展開させていただければと思います。

2023/12/3 最終節終了後のセレモニー

昨シーズンの最終節の試合終了後の恒例のセレモニーにおいて、小西工己社長の言葉はありませんでした。

※私はこの件について「スタジアムに来られたグランパスのファン・サポーターの皆さんを早く帰宅させるため」と思っており(この日は、通常と異なる県外開催であり、キックオフ時間が異例の後ろ倒しされたことによる影響があった)、この考えは以前のnoteで書かせていただいているので、本章でこのように再掲させていただきました。

なお、DAZN中継には、その後ゴール裏で行われた記念撮影において、選手やスタッフの皆さんと一緒に撮影に臨む小西社長の姿が映っていました。

このシーズンにおける小西社長の対外発信は、

-新年の挨拶(書面)
-新体制発表会
-必勝祈願 ※取材があったのか把握できておりません
-沖縄キャンプでのパートナーイベント
-豊田章一郎氏ご逝去にあたっての哀悼の意(書面)
-シャレン!アウォーズの一連の活動
-ファン感謝デー
-一連のSOCIOミーティング
-みよし市SDGs推進パートナー授与式
-ホームゲーム総入場者数に関するコメント(書面)
-プラチナ限定選手ふれあいイベント
-新エンブレム発表会

です。
※抜け漏れございましたら、ご指摘いただけますと幸いです。

一点、2023年のファクトとは関係のない2018シーズンの中断前に小西社長が発せられたスピーチへの私の想いを、またしても以前のnoteから引用させていただきたいと思います。

2018年5月のホーム柏戦でのスピーチ、本当に胸が震えましたし、私はその後何度も同録を観返し、その都度チカラを頂いていました。

https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/?sid=226&cid=99

そしてそのシーズンにおける夏以降の反転攻勢、及び最終節での奇跡のJ1 残留。私が唯一、スタジアムで涙してしまった試合です。

【グランパスへ愛を込めて #2】「拝啓 小西工己社長」

最後に、もう一度ファクトに立ち返らせていただきます。

昨シーズンの最終節柏戦が行われた12月3日は、J1昇格プレーオフ後に、豊田スタジアムのホームゴール裏で美声を発せられた小西社長のあの歌声があった2017年12月3日から、丁度丸6年でした。

2024/3/11 公式サイトのインフォメーション

「批評を展開させていただければと思います」なんて啖呵を切らせていただきましたが、決してこんなことをしたいわけは決してなく、できればクラブの素晴らしさだけを発信できればどんな良いだろうか、と今感じています。身体も心も、エネルギーの消費が激しいので、本章は次に記す事象で終了とさせていただきます。

本日(3/11)、グランパスの公式サイトにおいて「ブラジル人スタジアム観戦 無料ご招待」のインフォメーションが掲載されました。

そして、下記が掲載後のキャプチャです。

筆者による画面キャプチャ

今シーズンのグランパスのブラジル人選手は、パトリック選手とターレス選手の2選手ですが、2行目には「名古屋グランパスが誇るブラジル人3選手」との記載があります。

昨年にも同じ内容のインフォメーションが掲載されております。

その時の原稿をそのまま使用し、修正を忘れ、そのまま掲載に至ったのではないかと推測されます。

既にテキストは修正されておりますので、「わざわざ晒しやがって」と思われるかもしれませんが、あくまでファクトとして掲載させていただき、次の章で別のファクトと共に、私の意見を展開させていただければと思います。

閑話休題④ - クラブ名誤記問題

2021年4月21日、グランパスの公式サイトに「キッズワンダーランド事前募集イベント申込み受付開始のお知らせ」というインフォメーションが掲載されました。

その際、「川崎フロンターレ」の名前を誤記してしまい(余りにも失礼なので、この場での再掲は控えさせていただきます)、その誤記を川崎フロンターレのサポーターの方が見つけられ、Twitterで指摘してくださいました。

愛するクラブ名を誤った形で表現されることの辛さは、某静岡のスタジアムで同じようにクラブ名を間違えてアナウンスされた経験のある名古屋グランパスに関わる人間でしたら、身に染みて感じている方も多いかと思います。

当時SNS担当を拝命していた私は、誤記を修正後、下記のTweetを行いました。

公式サイトにおいて対戦相手のクラブ名を誤記する。あってはならないことであると考え、恥ずかしさに打ちひしがれながらのTweetであったことを覚えています。

しかし、コロナ禍という事情もあったのでしょうか。愛するクラブ名をこれから対戦を控える首位争いしている相手クラブに誤記される、という由々しき事態にも関わらず、川崎フロンターレのサポーターの皆さんのリアクションは温かいものばかりでした。

私はその言葉の数々に触れ一人涙したことを、昨日のことのように覚えています。

あの頃は、「フロンターレとグランパスの試合を新たなナショナルダービーに」といったような機運がありました。今では信じられないかもしれませんが、そんな時代もあったのです。

この件以降、公式サイトに情報を掲載するためのフローが見直されたことは容易に想像いただけるかと思います。守秘義務に当たる可能性があるので、「想像」とだけの記載に留めております。

※3/12 6:30 追記
追記するのも野暮かと思いましたが、私はこの「クラブ名誤記問題」の最終責任者であり、当事者でありますので、この問題は私のミスです。あってはならないことで、繰り返してはならないと当時決意した次第です。それでも、そのあともミスだけでなく、色々起こってしまったのが事実です。完全なる私の実力不足でした。

3/9 24:16 深夜のランニング @ 名古屋市内

先の「19:58」の投稿後、それより前に発信した投稿と合わせ、私のスマホは通知が鳴り続けました。

中には、なかなか心が痛むリアクションもあり、辛くなった私は、コメダ珈琲から帰宅することにしました。

家に到着して、落ち着いた頃にポストしたのが下記です。

そして、7kmほどランニングした後にポストしたのが下記です。

全く、頭も心もスッキリすることはありませんでした。

それでも鳴り続ける通知…。

直接リプライや引用ポストやDMを下さった方々には全て返信をしました。しかし、その後に返信が届いたものは僅か…。深夜という時間帯も影響し、私のメンタルとエネルギーはどんどん削られていきました。

3/9 深夜 ウイスキー「知多」のロック @ 自宅

ランニングから帰宅後、軽くシャワーを浴びた後に少し落ち着きを取り戻した私は、ランニング中に更新することができたと思った考えをポストしようと言葉を打ち込みました。

しかし上述の通り、考えは新たな考えへと到達できぬまま、堂々巡りの域を脱することはできませんでした。

そして当然のように鳴り響く通知。開くと、下記の言葉が目に飛び込んで来ました。

こんなやつがクラブの内側で仕事してたんだね 認識が甘いとかそういう次元じゃなくて怒りを通り越してくる ふざけるなと言いたい サポーターを侮辱するこういう発言だけは許せない

某クラブのサポーターによる引用ポスト

引用に留めますが、北の方から届いた言葉です。

鈍器で頭を殴られたような衝撃があったのが正直なところです。しかし、自分のできる限りの抑制を働かせ、そのポストへリプライを送りました。しかし、想像はしていましたが、その後その方からの通知が届くことはありませんでした。

閑話休題⑤ - 眠れなかった夜

先週の3月7日、水戸ホーリーホック 小島耕社長のポストを目にし、

居た堪れなくなり、引用で下記のポストをしました。

上記ポストはいくつもツリーが連なる長めの文章となりますが、最後までお読みいただけると幸いです。

クラブスタッフ時代、敗戦後に「気づけば朝だった」ということはざらでした。

そのクラブを辞めてからも、クラブスタッフの時と同じように「気付けば朝だった」というような夜明けを迎えるとは全く想像もしていませんでした。

3/9 夜明け前 @ 自宅

時計の針が27時を回り、幾分通知が少なくなった頃、下記2つのポストをしました。

しかし、一向に眠りに就くことはできませんでした。

そして「今の私の苦しさを少しでも分かって欲しい」そう願って下記ポストをしましたが、

殆どインプレッションされることは無く、読まれることも殆どありませんでした。

3/10 7:53 改訂版「19:58」投稿 @ 自宅

それからも堂々巡りは続きましたが、深夜のやり取りや届く言葉を読み続け、前日のクラブ批判のポストによって多くの方を傷付けてしまった事実に打ちひしがれておりました。

「先ずはその方々に謝らなければならない」

そう思い、前日の「19:58」投稿の改訂版をポストしました。

幾分か心のつかえが取れた私は、少し眠りに落ちました。しかし、再び通知によって目が覚めます。

3/10 10:53 - 24:00 @ 自宅

通知によって目が覚めた後、私はその内容を読み再び打ちひしがれ、堕ちるところまで堕ちた私は、下記ポストをし、何とか踏み止まりました。

しかし、このポストの後に外出する気が一切湧いて来ず、この日はずっと自宅におりました。

その間にポストしたのが、下記の一つのポストと一つのリポストとなります。

フォロワーの方が上述の2018シーズンのとある試合後の選手コメントをリポストされていたので、私もそれに倣いました。

当時このTweetしたのは私でしたので、その時の心境を思い出し「あの時の方がよっぽど辛かったではないか」と自分に言い聞かせました。

そして24:00を過ぎた頃、前日十分な睡眠を取れていなかった私は、自然と眠りに落ちました。

3/10 夜明け前 @ 自宅

目覚ましはかけていませんでしたが、28:30頃(朝4:30頃)に目が覚めてしまいました。

夢でも見ていたのかもしれません。頭を占めるのはXのポストについてのみ。幾分か頭を整理し、下記ポストを行いました。

そのあと頭が醒めてしまい、もう一度眠りに就くことはしませんでした。

3/11 午前〜午後 @ 自宅 → マクドナルド某店

朝食を少し摂った後、米アカデミー賞の速報をポストしてくれる方のXアカウントを横目に仕事していました。

そして、ずっと思考を続けてきた中で、グランパスの鳥山明さんへのメッセージ(グランパスくんアカウントでのみ発信、という広報活動の姿勢)を受け入れることに決め、下記ポストをしました。

しかし、私の文章力の無さと、Xの「140字」という制約の中で、私の真意がなかなか伝わらずにフォロワーの方から引用でご意見を頂き、その方と少しやり取りをさせて頂いてから、下記をツリーの形で追加しました。

それでも、前々日の私のポストによって傷付いてしまった方々には、このポストが届くことは殆ど無いという現実…。

そのことに気付いてしまった私は、仕事を切り上げ、このように最後の足掻きとしてnoteを書いている、という次第です。

最後に - 傷付けてしまった方々に届くことを願って

このnoteも終わりが近づいてきました。

改めて、3月9日に私がXにおいてポストしたクラブの広報活動批判によって傷付かれてしまった方々へ、お詫びをお伝えいたしたく思います。

大変申し訳ございませんでした。

そして今の私は 、鳥山明さんへ「マスコットアカウントでメッセージを送る」とした名古屋グランパスの判断を支持しておりますこと、改めて表明させていただきます。

恐らく私がこの拙文を書いている今も、クラブに関わる選手やスタッフの皆さんは、色んな意見を目にし、色んな感情に苛まれているのではないかと想像します。

もし、私のこの3日間のポストだけでなく、これまでのポストや発信内容によって、選手やスタッフの皆さんを傷付けてしまったのでしたら、大変申し訳なく思います。

しかし、昨年末までクラブスタッフであった私は、こうも考えてしまうのです。

言われるうちが華

私が発する言葉の一つひとつが、拙いものばかりであることは甚だ反省するだけですし、これからも精進あるのみですが、これからも愛するクラブを「今シーズン最後の1秒まで」支えて行くことを宣言し、このnoteを終わらせていただければと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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