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私たちファン・サポーターが、愛するグランパスとJリーグにできること

昨年末、8年ぶりにプライベートの各SNSを再開し、それまでの見る専から解放された私は、ウェブ上でのコミュニケーションがこんなにも温かく、生活に潤いを与えてくれるのだと、感動してしまいました。(中の人におけるSNSでのコミュニケーションは、完全なる分人としてのものであったため)

そして、5日前の1月19日より、Xにおいても下記ポストと共に、本格的に稼働を再開しました。

お酒を呑みながらXのタイムラインを眺め、自分勝手な意見や独り言をポストして、他クラブの皆さんのポストにもいいね!してと、秒で8年前ぶりのツイ廃に舞い戻ってしまいました。

そんな今日までの約1週間に渡るツイ廃生活において、優しいグラサポの皆さんとやり取りをさせていただいた中で、これまで私が体験し得ず、気づき得なかった、いくつかの印象的な出来事がありました。

つきましては、その内容をこちらでシェアさせていただくと共に、私たちファン・サポーターがグランパスに対しできると感じたことを、僭越ながらnoteにて失礼させていただきたく思います。

よろしければ最後までお付き合いくださいますと嬉しいです。よろしくお願いいたします。

Jリーグの日程プロセス開示への反応を見て思ったこと

1月20日、Jリーグの公式Xアカウントが、下記のようなポストをしました。

私はこれまで、Twitterの青い鳥がスマートフォンの画面からいなくなるのが寂しく、「Twitter アプリ」を更新してこなかったのですが、Xの本格的再開を機に、黒背景に白抜きロゴという無機質な「X アプリ」へのアップデートを受け入れました。

旧「Twitter アプリ」と「X アプリ」の違いはもちろんアイコンのデザインだけにとどまらず、「おすすめ」のタイムラインと「フォロー中」のタイムラインを簡単にタブで行き来できることにあります。この“私にとっての”新機能のせいで、この5日間で私は、世界中のbotアカウントから、ポストする度にリプライをもらうようになるという、プロのツイ廃の領域に達したのでした…。

その「おすすめ」タイムラインにうつつを抜かしておりましたので、フォローしているはずのJリーグ公式による当該ポスト目にしていなかったのですが、このポストに対するファン・サポーターの方々からのリアクションが「おすすめ」のタイムラインにこれでもかと表示され、ファン・サポーターの皆さんの日程発表に対する思いを知ることになったのでした。

先ず、Jリーグ公式のポストを見て真っ先に思ったことは、「やっちゃたな」というものでした。と言うのは、そのメッセージを届けたい対象者であるファン・サポーターの皆さんへの労いの言葉が、文面の中に一つも無かったからです。

私もこのようなポストを過去にしてしまった経験があるので、その文面を見た時、自分のように苦しくなってしまいました。労いの言葉すら書き忘れてしまうほど、Jリーグのスタッフの方が追い込まれているのだろうと…。

そんな時、相互フォローしているグラぽさんによるポストが目に入りました。

至極ごもっともで、そのご意見は、広報活動における基本中の基本の内容でした。さすが経営者であるグラぽさん、広報に精通されていらっしゃいます。

この基本姿勢がありながら、それでもJリーグは、リスクの高い Xにおいて、企業秘密にしてもよい日程発表のプロセスの開示に踏み切ったわけのだと思います。多くのファン・サポーターのためを思って…。

ただ、Jリーグは少しクールな文面と捉えられかねないポストを投稿してしまい、更なる燃料の投下に繋がってしまう結果になってしまったように思います。

ファン・サポーターの皆さんを慮る言葉が文面に入っていなかったのは、単純なケアレスミスであると私は考えております。

ケアレスミスの原因の一つに、オーバーワークや極度ストレスがあることは、皆さんもご存知で、ひょっとしたらご経験がおありの方もいらっしゃるかもしれません。ストレスや疲労が蓄積すると、どうしても集中力や判断力が極度に低下する場合があり、こういったケアレスミスが発生しやすくなります。

Jリーグ公式の当該ポストに集まったリアクションの数は、返信が「198件」、引用ポストにいたっては「2,247件」(1月24日現在)という途轍もない数に上り、通知ごとにその言葉の数々に目を通しているであろう、そんなJリーグのスタッフの皆さんの気持ちを思うと居ても立っても居られなくなり、僭越ながら、グラぽさんのポストに引用ポストしてしまいました。

グランパスサポーター同士のポストのやり取りではありますが、企業アカウントの中の人で、自社の名前や自ブランド名、自団体の名前でエゴサーチを日々されない方はいないと思っております。上記ポストが「Jリーグ」のワードでエゴサーチしているであろう中の人に届き、少しでも心の安らぎに寄与できるのなら、それに勝る喜びはございません。

私は、8年前の“思いがチカラになる”プロジェクトにおいて、ファン・サポーターの方々の想いが言葉の形で届き、その言葉がクラブ・選手のチカラに繋がるさまを直ぐそばに目撃し、身をもって体験しました。

私たちファン・サポーターの言葉には、絶大なる“チカラ”があります。スタジアムやトヨタスポーツセンターに行けない場合は、ぜひ私たちの“想い”を言葉に載せて届け、それをクラブと選手に、“チカラ”へと繋げてもらいましょう!

DAZN 中の人のポストを見て思ったこと

Jリーグ日程発表に対するプロセス開示のポストがあった翌日、Xの再開のおかげで繋がることのできたDAZN 中の人がご自身のアカウントにて、今季のハイライト映像に対する意見を募集されており、私もリポストさせていただきました。

そのポストに引用やレスがいくつか付いたので、私もグラサポの皆さんからの貴重なDAZNへのご意見に、あやかることができました。

皆さんも色々思うところのあるDAZNであると思いますが(汗)、私たちの意見やアイデア、リクエストを、このようにDAZN 中の人へ直接届けるチャンスがあります。ぜひ、罵るような言葉ではなく(笑)、私たちの意図がしっかり相手に伝わる言葉で、私たちの想いを届けていけるといいですね!

もう一つ、このやり取りにおける副産物があり、「#オレのベストエモ名古屋」なる大喜利が開催されることとなりました。

ご覧の通り、たくさんのリアクションがあり、私自身も懐かしく思い出に浸ることもあれば、こんな試合があったのかと、新しい発見があったり、とても楽しい企画となりました。

こういうサポーター同士のやり取りは定期的に発生するものですが、その時に私がいつも思うのが、「ここに映像があればな…」というものです。

当該試合のハイライトやプレーをJリーグやクラブSNSアカウントがポストしてくれていれば、それを引用できますが(そういった意味では、昨年Jリーグが開催してくれた“J30ベストアウォーズ”は嬉しかったですね!)、それ以外ですとアンオフィシャルでイリーガルなYouTubeのような素材しかなく、もちろんそれをポストすることは著作権上NGなので、打つ手無し、というのが現状です。

そこで、Jリーグにお願いしたいことは、過去試合のアーカイブ化です。

もちろん、私も少し前までその世界におった身ですので、そのハードルの高さは容易に想像できますし、これまで幾度となく検討しながらの現状なのではないかということも理解しております。

それでもファン・サポーターとしては、当時の映像を観たいですし、それを肴に一杯やりたくなる夜もあるのです。

私たちが日常において、音楽や映画に嗜むことができるのは、その膨大なアーカイブにあります。選手名鑑で好きな選手が取り上げた「好きな映画」を映像配信サービスで観ることができますし、音楽配信サービスにアクセスすれば、世界中の素敵な音楽に邂逅できるチャンスが日々あります。

Jリーグは(JFAも)今、関心層の拡大に腐心していることが、そのメディア展開を見ていれば容易に想像できます。

ただ、監督や選手の積極的な露出(森保一監督が『徹子の部屋』にご出演されるとは!)、チームの裏側の動画コンテンツの提供もとても私たちの心に刺さっておりますが、そのようなJリーグとJFAと各メディアとの連携によるコンテンツ以外に、試合映像のオーバー・ザ・トップ・メディアサービス(OTT)の拡充も、同時に構築することが大事であると思っております。

もちろん、

“素人が思いつくことは、既にプロが考え抜いている”

であることは、重々承知しております。それでも私たちは、何がボトルネックになっているのか分からず、先日のJリーグ日程発表の時と同様、その想いが蓄積し、あらぬ形で表出してしまうこともあるのではと、サポーターの一人として感じてしまうのです。

一ヶ月後のJリーグ開幕をワクワクして待つに当たり、JリーグとDAZNが提供してくれている2023シーズンの全試合のハイライトアーカイブは、貴重なコンテンツとなっています。

それでも、これが全試合だったら…、加えて過去シーズンにもアクセスできたら...、とつい思ってしまう私もおるのも事実です。

NETFLIXのような全アクセス形式ではなくていいので、Amazon Prime Videoのようなに、サブスクが主体で、一本づつのレンタル購入もできるようなサービスでいいと思います。そうすれば、オフシーズンの関心層保持にも繋がるでしょうし、閑散期の収入増にも繋がるのではないでしょうか。また、先述の「#オレのベストエモ名古屋」のような企画も、各クラブのサポーター間でより楽しめると思います。

ぜひ、Jリーグには、「過去試合・過去プレーのアーカイブ化」という難題にチャレンジしていただき、古参のサポーターも、新しいサポーターも、これからサポーターになるであろう潜在層も、誰もがアクセスできるような、配信サービスの開発をしていただきたいと思います。

何気ない日々を過ごす私たちが、元気を出したい時や涙を流したい時に、容易に過去の映画や音楽に触れられるからこそ、私たちの生活が充実したものとなり、それらの名作に魅了され続けるのだと思うのです。サッカーも、そういった生活に“彩り”を与えられる存在になり得ると思うのです。

最後は私的な意見になってしまいましたが(笑)、JリーグやDAZN、グランパスへ、このような形で自分たちの意見を提言することも、私たちがサッカー界にできることの一つであると思います。

あるサポーターのグッズ提案のポストを見て思ったこと

提言に関連して、この5日間において、相互フォローさせていただいている方による興味深いポストをご紹介させていただきたく思います。

目にした時、とても素敵なご提案で、グランパスとしても直ぐにでも検討テーブルに上げてくれるのでは、と感じました。ただ残念ながら、上記のポストの内容では、なかなかクラブへ届かないのでは、と思ってしまったのも事実です… 。

理由としては、

・先述の通り、中の人が日々行なっている「グランパス」という語句でのエゴサーチに引っかからないこと
・クラブアカウントをメンションしていないこと
・サッカーとグランパスに関連するワードが一つもないこと

です。

「グッズ」や「ファンクラブ」は、他のエンタメでも見受けられるものですので、なかなか中の人のエゴサーチの検索ワードとしてはなかなか機能せず、これではせっかくの「一番サポーターには需要がある」というこの素敵なアイデアと潜在需要を、グランパスはみすみす見逃すことになってしまいます。

しみっちさんから、

といただき、私が中の人だった時はしみっちさんのアカウントを別アカでリスト登録させていただいておりましたので、恐らく拾わせていただいたのではと思いますが、やはりそうったリスト登録やフォローさせていただいても、このような“空に向かった”ポストがどうしても抜け落ちてしまう可能性は拭えません。

クラブとしても、しみっちさんの素敵なアイデアの原石や、新しくグランパスに興味を持ってくださる方による新規層ならではのポスト(例えば、初めてスタジアムを訪れて感じたこと。もちろん、良いことも悪いことも)は、お金を払っても掴みたい情報であると思います。

ですので、皆さんもクラブやJリーグなどに対するアイデアや改善策が浮かんだ場合には、上記の3つを意識してメッセージを組み立てていただくと、中の人に届きやすくなるのではないかと思います!

ぜひ、私たちの想いをグランパスやJリーグへ届け、私たちにとっても、クラブとリーグにとっても、より素敵な生活の彩りとなるよう、努めてまいりましょう!

とある場外乱闘を見て思ったこと

話は変わって、昨日のXのタイムラインにおいて、あるクラブのサポーターが投稿したポストを巡り、そのクラブの他のサポーターと、そのライバルクラブのサポータを巻き込んだ、とある“ざわつき”を目にしました。

このような喧騒は、Jリーグの年間を通じた風物詩でもあるので(笑)、「またやってんなあ」程度で、私には何か手を出せる訳ではない対岸の火事かの如く、それ以上は興味を持つことはなく、詳細を確認することもありませんでした。

しかし、場外乱闘の当事者の方によるものと思われる「消え去りたい…」という下記のポストがタイムラインに表示された瞬間、私は咄嗟にそのポストにリプを送ってしまいました。

顔も名前も分からない人間からの言葉なんぞ到底届くわけがないと思い、日頃メモしている名言に力を借り、下記の内容でリプしました。

筆者のXアカウント

今思うと名言のチョイスにツッコミを入れたいですが(汗)、とにかくスピードを優先した私のリプに、上記画像に「いいね!」が一つ付いている通り、当該者の方に届いたようでした。そして、しばらくして「復活しました」というリプも届きました。

私以外にも、応援されているクラブサポーターからはもちろん、巻き込まれる形となったもう一つのクラブのサポーターからも、そして全国のクラブのサポーターの方々からも、温かいリプが届いていました。

上記画像にあります通り、今は当該ポストは削除され、当該者の方はご無事に、ポストを再開されております。本当に良かったですし、とても安心しました。

過去、私もSNSがきっかけで、何度も「消え去りたい」と感じてしまったので、このポストが目に入ったときは気が気でなく、直ぐにレスをしてしまいました。

今回は本当にホッとすると共に、やはりSNS上での言葉は凶器になりうるんだなと、そして一人の人間を救い出すこともできるのだなと、再認識した次第です。

話は変わって、Jリーグ全体に拡大してしまいますが、ある界隈において、

・煽りはプロレス
・煽り煽られは当たり前

そんな言説を見かけることがあります。

それは、そうなのかもしれません。
もし私が、そう提唱される方から直接上記のような言葉を謳われたら、「そうですね」と返答すると思います。

私自身、声を発していたグランパスのゴール裏が、相対する相手クラブのゴール裏から発せられる声と拍手に負けじと、より一層ボルテージを上げ、自らだけでは出せなかったであろう声と力による応援を生み出し、その結果両ゴール裏から途轍もない熱量がピッチへと注がれる、これぞJリーグというスタジアムを、幾度となく見てきました。そして、両サポーターからのその声に、何度も心が揺さぶられました。正に「煽り煽られ」が生み出す産物であると思います。

ただ、SNSを含むウェブ上では、蓋を開けてみれば、

・自分たちすげー
・お前らはダサい

のオンパレード…。本当に見るに耐えないです。

自分たちを持ち上げ仲間うちで結束し、相手のあることないことや過去を掘り起こし、罵詈雑言に近い言葉で罵る。
誰がそんなものを、疲れて帰る電車の中で、勉強の一休みの間に、家でリラックスしている時に、目にしたいと思うでしょうか。

終いには、相手クラブを咎めて、仲間内で嘲笑する始末。そして「やっているのは、あくまでプロレスだ」「プロレスなんだから良いだろ」と自分たちの行動を正当化する…。頭を抱えるしかありません。

なお、プロレスの例えは、プロレスとプロレスファンへの冒涜であると思います。プロレスはそんなスポーツではないです。

昨今、「将棋倒し」という言葉は、ニュースなどにおいて使われないようになっています。なぜなら、その言葉が痛ましい事故のニュースで使われる枕詞として当たり前になってしまうと、そういったニュースが報道されるたびに、将棋界へマイナスイメージが付いてしまうためです。

これからは、相手クラブを咎めて、「これはプロレス」「プロレスだからいいだろう」という言葉を使って、自分たちを正当化することはやめるべきです。重ね重ねになりますが、“相手があってこそ成り立つ”スポーツであるプロレスへの、冒涜以外の何者でもありません。

そして第三者にとっても、そのようなやり取りを、主にウェブ上で目にし、目にさせられて、誰が「サッカー見てみよう」「スタジアムに行ってみよう」と積極的に思うでしょうか。クラブにとって貴重な収入源である入場収入に貢献しようと、誰が思うでしょうか。誰が、新しいサッカーファンを誘おうとしてくれるでしょうか。

・煽り煽られは当たり前

と思われる方でも、スタジアムにおいてそのような行為はしないでください。SNSを含むウェブ上においても展開しないでください。なぜならば、先述の通り、公共の場で行われる限り、そういったやり取りを見たくない方が、どうしても目にせざろうえない可能性があるからです。

どうか、その提唱される「煽り煽られは当たり前」に賛同してくれるご相手を見つけ、どこかの公園でいいと思いますので場所を確保し、誰にも迷惑がかからないあなた方のパーソナルスペースで、ぜひその「煽り煽られ」を繰り広げてください。

それがひと段落され、迎える試合では、スタジアムでご自分の愛されるクラブを応援し、愛するクラブのために闘い、ピッチの選手たちをサポートすることに全力を傾けてはいかがでしょうか。

そして試合が終わったら、再度公園などにて、ご賛同されるご相手と「煽り煽られ」を再開し、試合の振り返りなどをされてはどうでしょうか。ただし、手を出すことだけはダメだと思います。

自分たちがやりたいようにする、相手クラブや周囲は関係ない、という考えは、Jリーグ活動方針に反しますし、公共の場においても通じないですし、何よりも社会のルールに反します。

ご自身で確保されるパーソナルスペースでの「煽り煽られ」を検討されることが、ご自身の愛するクラブにとって何より有益であり、ご自身が望まれるクラブへの貢献に間違いなく繋がると思います。そのようなクラブへのサポートの形もあるのではと考えます。ぜひご検討くださいませ。

この章が、「煽り煽られは当たり前」を推奨される方にとって、ご自身の行動がどう、愛するクラブへの貢献と、サッカー文化の醸成・浸透・拡大に繋がるのか、思いを馳せる良い機会となったのでしたら、私にとって望外の喜びです。

移籍した選手に関するポストを見て思ったこと

ツイ廃の日々を続ける私が就寝に就こうとしていたある日の夜、X のアプリを閉じようとしたその時に、「おすすめ」タイムラインに、目にすることを避けていた、しかし本当は心の底では欲していた、ある選手が登場する映像が流れてきました。

楽しい気分で買い物へ出かけたら、好きだった人のデートに遭遇してしまったような気分でした…。

XのAI精度に悪態をつきつつ、同じくこのポストを見てしまったという二人のグラサポの方とお互い慰めるやり取りをすることで、何とか心の落ち着きを取り戻しました。

このように、SNSにおいてはどうしても、見たくないポストを見る可能性があり、そして決して無くなることはありません。上記ポストのような他クラブのサポーターの方によるポストだけでなく、私たちグラサポによる、選手への愛が捻れた形で表出してしまったポストを目にしてしまう可能性が、どうしても残ってしまいます。私自身も年末年始に、そういった“愛という憎悪”に溢れたポストを、いくつか目にしてしまいました。

決して見たくないと思っている私でさえ目にしてしまうポストですので、当該者である選手は目にしないと誰に言えるでしょうか。

これから発信させていただく私の意見には賛否両論巻き起こるかもしれませんが、私は、クラブから離れる選手へは心でお礼をして(直接会える機会があればその場でお礼を伝え)、SNS上においては自分の感情を表さずに、自分の感情を心に留めるのがいいと、考えております。

それでも、ご自分の感情や想いをSNS上で吐き出したい場合もあると思います(元々、Xとはそういった場であったと思います)。その場合は、選手に届かないよう「あ゛ー」とか「う゛ー」などのポストに留めませんか。辛いですが…。

This is the mark of a really admirable man: steadfastness in the face of trouble.

辛いときも動揺しない人間が卓越した人間と崇められるんだ。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

ポーランドのサポーターとやりとりして思ったこと

ここ最近、日々において元気を与えてくれるものは、レギア・ワルシャワのXアカウントから発信される森下龍矢選手の現地での姿、という方も多いのではないでしょうか。

このポストを、とあるグラサポの方による引用ポストによって知った私は、その方に、下記のようなレスをしました。

しばらく、スマートフォンから目を離していると、私のポストにレスがついたこと知らせる通知が届きました。

無礼な人だな…と思い、発信者の方のアカウントを覗いてみると、レギア・ワルシャワのサポーターの方のアカウントでした。そして、私がレスしていたのは、グラサポの方のポストに対してではなく、レギア・ワルシャワ公式によるポストに対してしてしまったことに気付いたのでした。

上記、森下龍矢選手が一瞬しか登場しない動画に、日本から「すごいですね、そのパワー!」なんてレスが付いたら、「何の力?」と返したくなりますよね…。しかもご丁寧に日本語で、そしてポーランドは深夜2時だったにもかかわらず、返信くださったのでした…。

私はすぐにでも穴に入り込みたい気分でした。

しかし、私の失態によって、森下選手のポーランド生活に悪影響をあたえるようなことがあってはなりません。私はDeepLアプリを開き、ポーランド語に変換した下記レスを送りました。

お返事ありがとうございます。

私が伝えたかったのは、私たち日本人は、レギア・ワルシャワから送られてくる森下選手のビデオにいつも興奮している、ということです。

そのようなビデオがポーランドから日本に届くのはとても素敵なことです!

ところで、あなたの国は今、真夜中ではありませんか?

DeepLでの翻訳

そうすると、彼から、

「なるほどね。モリはとても前向きな顔をしているよ」

「その通り深夜の2時だよ」

と温かなレスをくれました。

詳細なやり取りは上記ポストからご覧いただければと思いますが、彼が書いてくれたようにポーランドは深夜2時。そんな真夜中にも関わらず、自分の愛するクラブのアカウントを絶えずチェックしている、そのような熱いサポーターが彼の地にいることへ感動しながら、森下選手はつくづく良いクラブに移籍したなと思ったのでした。

そのやり取りに気分を良くした私は、再度レギア・ワルシャワのXアカウントへ、引用の形で下記ポストを行いました。

やあ!

日本からの投稿です。

森下龍矢のニックネームは「ホンキ・コセイネン」。

何事にも全力で取り組む、快活な青年という意味です。

クラブでハッシュタグ「#本気好青年」を使ってください!

DeepLでの翻訳

レギア・ワルシャワ公式への「#本気好青年」タグ使用の提案です。

この想いが届き、いつか文字数に余裕がある場合に、レギア・ワルシャワ公式が「#本気好青年」を使って、森下選手の元気な姿を送ってくれると良いなと思っています。そして、ワルシャワのサポーターにこのハッシュタグを遡ってもらうことで、日本における森下選手の愛され具合がポーランドにも届けば嬉しいなと思っています。

日程決定発表のポストを見て思ったこと

昨日の開幕日程発表を、私は今か今かと待ちわびていました。

グランパスの開幕日の候補が、「2月23日(金)・24日(土)・25日(日)」の3候補に渡り、それによりその3日間の予定に影響するという事情もありましたが、シンプルに「いつだろう」というワクワクが満ちに満ちていました。

そして同時に、Jリーグとグランパスのスタッフの方々が同じように感じ、そして私たちのようなワクワクを理解してくれることは決してないのだなと感じました。なぜならば、昨年までの私と同様、スタッフの皆さんは、既にその日程を知っているからです。

かくいう私も、中の人として8年間、発表前にその日程を知る立場にあり、それでも皆さんに喜んでいただこう、皆さんと分かち会いたいと思い、在職中は、この発表の発信に全力を注いでいたつもりです。

ただ、それは「つもり」だったことに、昨日グラサポの皆さんとそのワクワクを分かち合わせていただくことで、否応なく気付いてしまいました。

やはり知っている立場では難しかったようです。Jリーグ中の人がプロセス開示のポストにおいて、私たちファン・サポーターへの労いの言葉を忘れてしまい、クールな文面になったしまったことも、私たちの間にあるこのようなギャップが一因になってしまったのでは、と感じました。

そんな私は、今シーズン、ホームの試合観戦に加え、行ける限りのアウェイ遠征をしようと考えています。しかし、昨年までと異なるのは、名古屋市内の自宅から豊スタまでのアクセスと、アウェイ遠征が、自費となることです。

某企業が、お抱えのジャーナリストに、海外での発表会へ出席してもらうため、ビジネスクラスのチケットを提供している話が話題になったことがありました。地腹を切らないジャーナリストによるその企業に関する発信は、どうしてもユーザー目線とは距離を感じるものになってしまう可能性があるのではないかと、感じます。

そのような事例がクラブスタッフにも当てはまる、などと言いたいのではなく(仕事で交通費が支給されるのは一般的だと思います)、感じたのは、どうしてもカスタマーエクスペリエンスにおいて、企業とユーザーの間にあるギャップは縮めることは出来れど、埋めることは出来ないのだ、という諦念です。

ファン・サポーターの皆さんの気持ちを忘れないようにと、汲み取ろうと、休日のたびに、Jリーグ以外のエンタメを積極的に摂取しているクラブスタッフがいることを知っています。彼女・彼らは、ファン・サポーターである私たちと一心同体であることを、信じてやめておりません。

それでもやはり、本当の意味でグランパスを、Jリーグを愛していて、その存在意義を理解しているのは、その一番の彼氏彼女である、私たちファン・サポーターであるのではないかと、思うのです。

そんな私たちには、相手のためにできることが山ほどあると思います。
グランパスとJリーグへ、私たちの間にあるギャップを伝え続けることで(もちろん、罵詈雑言などではなく)、サッカーが彩りを添えてくれるような、そんな生活を皆の手で創り上げられるのではないか、新米サポーターの私は、そのような力が私たちにあることを信じているのです。

あるライブを心待ちにしている方のポストを見て思ったこと

最後に、サッカーとは関係ないポストをご紹介させてください。

1月20・21日に開催された「King Gnu バンテリンドーム ナゴヤ公演」の2日目の終演後、ギターボーカルの常田大希さんが、ライブの感謝ポストをされました。

そして、この常田さんのポストに対し、2月3・4日の福岡PayPayドーム公演へ参戦する予定の方が、下記のような引用ポストをされたのです。

このライブ参戦予定者によるポストへ、なんと常田さんからレスが届いたのです!

もし私がこんな風に推しからリプをもらったら、狂喜乱舞して、500メートルは駆け抜ける自信がありますね!愛するアーティストから、このように言われたら…本当に想像が出来ません!

後日談として、常田さんのバンテリンドーム ナゴヤ公演の感謝ポストを巡り、最初の京セラ大阪ドーム公演では感謝ポストがなかったこともあり、大阪公演に参戦され方々と名古屋公演に参戦された方々の間で、どちらのライブが良かったか、のプチ論争が巻き起こってしまったのでした…。

一人のファンのポストが巻き起こした協奏曲。常田さんを引き出したその言葉のチカラもさることながら、それへのたった4文字の返信で、5大ドームツアーに参戦する総計50万ものヌー民の心を焚き付けてしまう、常田さんのアジテーターとしてのその扇動力にも、感嘆せずにはいられませんでした。

言葉のチカラ、恐るべし。

最後に

冷静に分析しているように見せかけて、最後に登場して俯瞰し悦に入る、そんなどこか達観し乾いたテキストにならないよう、ここで書かせていただいたものは、この一週間で私自身ができる範囲で関与し、得られた気付きに限定させていただいております。

そのため、決してMECEな内容にはなっておらず、非常に限られた範囲でありますこと、ご容赦ください。機会があれば、別途 noteで追加していくことができればと思います。

グランパスとJリーグが、私たちファン・サポーターに一番望んでいることは、私たちが“サッカーで夢と楽しみを感じること”です。

しかし、別の文脈においては、私たちが“お金を落とすこと”だったりするのもこれまた否定できない訳でして(笑)、ただこれを言ってしまっては趣がございませんので…とある名言をご紹介させていただき、本noteの締めとさせていただければと思います。

“お金さえ払えば無料”
きょんもり

きょんもり「遠征に行くか迷ったらこれを読め! -アウェイ遠征への心得-」(note)

この精神で、名古屋グランパスとJリーグへ各々ができる範囲でお金を落としつつ、来るべき開幕へ備えましょう!

以上となります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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