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人間の脳機能から導き出す、ブランディングの本当の姿とは?

僕らは、ありのままの世界を見ていると思っています。

でも、それは大きな間違いです。

下の画像のAとBの色が、違う色に見えるのが何よりの証拠。

実はAとBは、全く同じ色なのに。

僕らは、脳が上映したフィクションを生きているのです。

これはマーケターには重要な真実。

なぜか?

ストーリーブランディングは、顧客のフィクションを肯定し強化することで育まれるからです。

画像で見たように、僕らは現実そのものではなくフィクションを現実として認識しています。

錯視のフィクションは、脳が自動的に現実を補正して起こるものです。


これは視覚情報に限った話ではありません。

実は、僕ら一人ひとりが持つ信念も、脳の補正の産物なのです。

錯視と違うのは、信念のフィクションは人それぞれで異なっていること。

信念とは、生きるうえで大切にしている行動指針です。

脳機能的に言えば、人生をより安全に豊かに生きるための補正(フィクション)が信念なのです。

僕らが現実をありのままに認識できるなら、信念など生まれません。

ありのままに認識できないからこそ、人それぞれの信念があるのです。

例えば、

「お金があれば豊かに生きれる」
「好きなことをしていれば豊かに生きれる」
「最新のものは人生を豊かにする」
「古いものを愛でることで人生は豊かになる」

…など、人によって信念(フィクション)は違います。

そしてブランドは、顧客のフィクションを肯定し強化することで強力なブランディングができるのです。

「お金があれば豊かに生きれる」というフィクションを生きている人には、そのフィクションに賛同し、お金を生やすための知識やサービスを提供するのがいいでしょう。

「古いものを愛でることで人生は豊かになる」というフィクションを生きる人には、彼らに響くようなメッセージと共に、古いものを愛でる機会を与えるのです。


ブランドとは、広告にかける費用によって作るのではありません。

顧客のフィクションを肯定し強化することで育まれるのです。


そして、僕らは誰もがフィクションを生き、フィクションから逃れることはできません。

画像のAとBが、どうしても同じ色に見えないのと同じです。

なぜなら脳が自動的に補正する機能を持っているから。


マーケターはストーリーテラーとして、顧客のフィクションを現実化させよう。

誰だって自分が信じていることが現実化したら嬉しいもの。

あなたの顧客は、自分のフィクションを肯定し強化してくれる存在を求めています。

そう、あなたという存在を。

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