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連載5・タロットと麻雀って関係あるの?

タロットカードがどうやって
「人の内面を映す鏡」のようなツールになって
運勢や将来を言い当てる
占いツールじゃないのか

そのバックグラウンドを
歴史的な視点から見てみましょう。
 
まず、
タロットカードはもともとゲームでした。

ゲームだったものに、
哲学的な思想が関連付けられて、

「だったら占いに使ってもいいんじゃない?」的な
流れになっただけなので

最初から「運勢をみるぞ、占いをするぞ!」という
意気込みで作られた東洋占術的な占いとは
成り立ちが全く違います。

 今、私たちが知っている
78枚でワンセットになっている
タロットカードは
15世紀あたりのイタリア発祥です。

その発端はその数百年前の13世紀、
西洋と東洋の中間地点、
今でいう中東のトルコから
「マムルーク」という
ゲームカードがイタリアにもたらされたところから
始まりました。

北イタリアの地域を束ねる
豪族の指示でカードが描き直されて、
そこに
大アルカナの基盤になった
豪華絢爛な22枚の「切り札」が
付け加えられたことで78枚になりました。

15世紀のイタリアで作られた
イタリア語でタロッチと呼ばるようになった
カードセットは数種類残っているのですが、

はっきりとした記録が残ってないので
なぜ「切り札」が22枚と決められたのか、
どうやって絵柄が決められたのか
真相はいまだに謎です。

実は使い道すらよくわかっていないようです。

どうやらゲームだったようですが
とにかく手描きの希少なものだったから
どうなんでしょう。。。?

私の知り合いのイタリア人によれば
15世紀に
画家に委託して作らせたタロッチは
贅を尽くした「贈り物」だったようですよ。

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(対談:タロットともっと仲良くなる話(3)
[え、パヴァロッティとタロット!?
講師でも知らなかったタロットの歴史] at 4:02
https://www.youtube.com/watch?v=Vw-wTx62_RA&t=5s
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ただ、
トルコからやってきたゲームが
インスピレーションになって
イタリアでタロットの原型ができたことだけは確実です。

そしてこのトルコのゲーム自体は
ももともと中国が起源という説が強いようです。

日本語でトランプと呼ばれるゲームカードには
クラブ・ハート・スペード・ダイヤという
マークがありますよね、

これらのマークを「スート」と呼びますが、
トルコのマムルークカードも4スートで成り立っていて、

どうやら中国で始まったゲームが
12世紀のモンゴル人の侵略によって
ユーラシア大陸の西にわたって
トルコに行き着いて、
それがイタリアにもたらされるようになったという説が有力だそうです。

そして今もある中国のゲームには
4種類の絵柄タイプ、
つまり4スートで成り立っている
「麻雀」というゲームがあります。

その昔、麻雀の原型だったものが
モンゴル人の手に渡り、
アラブ圏にもたらされて
イタリアにたどり着いてから
ヨーロッパ各地に広がることになったと言われています

ゲームの歴史から見ると
麻雀も、マムルークカードも、
トランプもタロットも
全部同じ起源かもしれない。。。と考えると
興味深いですよね!

タロットで麻雀的にゲームしても面白いかも。。。

麻雀のようにタロットもゲームとして遊べるかもしれないし
実は麻雀も占いに使えるんですよ。

友人からもらった麻雀占いの本。麻雀は宇宙の真理と法則をベースに作られたから
九星気学的にリーディングに使えるそうです。


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タロットを本質から知る連載、続きます😃♪

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参考文献:
Mystical Origins of the Tarot : From Ancient Roots to Modern Usage
by Paul Huson

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