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新潟県内全市町村巡りの旅 第4段 加茂〜田上〜新津

今回は新津に行く用事があったので、その道中に加茂や田上に寄っていきました。相変わらず記事にするのが遅いのですが、5月上旬に訪れたものになります。

庭木が売ってる道の駅

 最初の目的地は三条市の道の駅「庭園の郷 保内」です。予備知識ゼロで向かうのがこの企画の特徴なので、どんな道の駅なのか全く知りません。保内までは見附を通るのですが、見附はまた別の機会に立ち寄るので、今回はそのまま通り過ぎます。
 ナビアプリの指示通りに国道403号を走り、道の駅への看板も見かけたのですが、道路沿いにそれっぽいのが見えず、ナビからの左折案内がなければ通り過ぎてしまうところでした。そう、この道の駅は国道に面していないのです。

おしゃれな外観

 外観は綺麗で最近できた施設であることが感じられます。この道の駅は2016年にオープンしたそうです。中に入ってみると食品や小物などの物産品品よりも、ポットに入った植物のほうが多いのです。不思議に思いながら、奥の庭園に進むとびっくりしました。

立派な庭も売り物

なんと、庭木が売り物だったのです。この庭園の各区画は保内地区の造園業者が手掛けたもので、気に行った木を購入することができます。
ちなみに、屋内のスペースも特徴的で、施設内には大きな子供向けスペースがあり、木材をふんだんに使用した温かみのある施設になっています。

登りたかった…

特に目を引くのが、こちらのジャングルジムです。木箱を積み重ねたようなデザインで、もう子供ではない僕も登りたくなるような魅力を感じました。
 庭木やガーデニング道具の他にも、三条市や隣の燕市の会社の金属製品やアウトドア用品が多く売っていました。これは新潟県内の道の駅では割と普通なのです。僕はキャンプをしないので、縁がないのですが…

加茂山を散策

 次の目的地は加茂山のリス園です。加茂山自体は以前訪れたことがあるのですが、そのときは時間がなかったのでリス園に立ち寄ることができませんでした。ということで、今回は念願のリスを見に行きました。
と、その前に青海神社に詣でます。

荘厳な社殿
神社には珍しい鴬張りの廊下

この神社には鶯張りの廊下があります。鶯張りは二条城が有名ですが、実はこれ防犯対策ではなく、経年劣化による鳴きだという調査結果があるのですよね。ロマンは崩れ落ちてしまいますが、ただ結果として侵入者対策としては効果有りそうですね。
 神社に寄ったあとは、加茂山をぐるっと回って、神苑見晴台を通りつつリス園へ。以前訪れたのが去年の盛夏だったので、ほんの少し歩いただけでも大汗をかきましたが、まだ5月なので、とても快適に歩けました。

ちょうどいい見晴らし

神社から見晴台までは20分弱だった気がします。見晴台の標高からだと、すぐ隣にある市街地がちょうどいい大きさに見えます。

リスの流し撮りに挑戦

わくわく

 待望のリス園です。なんといっても、リスの流し撮りだなんて馬鹿げた試みをするために、最近出番の少ないEOS 6DとEF 70-200mmF2.8Lを持ってきたのです。リス園に入ると、平日ながらチラホラ人が居ました。じっとしてるリスの写真をとりあえず撮りながら、動きを観察しました。リスは突然走りだし、急に止まるので、撮影が困難であることが予想されます。最新の機材ならそんな動体もピントが簡単に合わせられるかもしれませんが、僕にはそんな機材は有りません。そんなわけで、頑張ってみます。

動きが速いから難しい
とてもかわいい

 リスの動きなんて予測できないし、画面上の大きさを維持しながら追いかけるのも難しい。四苦八苦してるうちに、時間は1時間も過ぎ、肩の筋肉が疲れてきました。トータル1時間半リスを撮った中でマシなのがこの2枚です。

一番出来が良い写真
金網も素早く移動できるからすごい

ピントは甘いし、追いかけ不足で止まりきってない写真ですが、かわいいリスの躍動感が出たので、とりあえず満足です。今回、動物写真家の凄さを感じました。もし機材が新しくなったら再チャレンジしてみようと思います。

巨大なスライダーに惹かれるも下山

 リス園を出たらお昼を過ぎていました。そろそろお昼ごはんを食べたいところです。というわけで、加茂山を降ります。帰りは巨大スライダーや児童公園がある側を通ります。てくてく歩くと、巨大スライダーが見えてきました。

大人も滑れるみたいだけど、サイズはギリギリかも

このスライダーの説明書きには、対象年齢6歳以上としか書かれていないので、大人も滑って良いみたいです。しかしながら、大学生が一人で滑るのは、僕自身が耐えられない寂しさを感じるので、諦めました。
そんな羨ましさを写真で表してみました。

あの日の思い出がよみがえるかも?

鯉のぼりが泳ぐ川

 加茂山を後にし、新津へと向かうべく、地図アプリを開いたら、川のところに「加茂川の鯉のぼり」と表記された場所があるので行ってみることにしました。鯉のぼりといえば、端午の節句が終われば片付けるイメージがあるかもしれませんが、僕の経験上、こういう街の鯉のぼりというのは割と長い期間出してあるものです。まだあると信じて加茂川へと向かいました。

川幅いっぱいに広がる鯉のぼり

 川に着くと、思ったのの10倍の数の鯉のぼりが泳いでいました。その数およそ500匹だそうです。毎年春の風物詩だそうで、この日も近所と思われる老人ホームの方々が見に来ていました。鯉のぼりを見ながらのピクニックも良いなと思いつつ、お昼ごはんを食べるために車をまた走らせました。

季節を感じるのはどの年代にとっても大切

うまく回れなかった田上

 お昼ご飯は田上の山沿いにあるカフェでと思っていたのですが、行ってみると定休日でした…仕方なく、別のお店を探し、パン屋に行くことにしました。ここのパン屋さんは営業中だったので、無事にお昼ごはんを買えたのですが、味は可もなく不可もなくって感じだったので、詳細は割愛します。
 田上の観光スポットといえば護摩堂山と湯田上温泉くらいしか思いつかなかったので、とりあえず、道の駅たがみに向かいます。

隣のローソンの方が実は目立つ

 観光案内スペースであれこれ見てみたのですが、あまり良い案が思い浮かばず、旧温泉街に寄ってみることにしました。しかしながら、目的地付近に行っても、県道からはそれっぽいものが見えなかったので、近くのお寺に寄ってみました。

本殿を撮るの忘れていたのはなぜだろう

ここは曹洞宗のお寺の東龍寺です。敷地内にいた猫が可愛かったことは覚えているのですが、そのほかはあまり覚えてません…
そんな感じでお寺を後にして、新津に向かいます。

石油の里の栄枯盛衰

 新潟県は日本最大の産油県でありました。その歴史を知るために石油に関する資料館「石油の世界館」に向かいました。石油の世界館の周辺には実際の採掘に用いられた機械たちが展示してありました。また、油田の動力であるポンピングパワーの模型も有りました。ポンピングパワーは複数の油井を動かす一つの大きな動力です。

ポンピングパワーの仕組みが分かる模型

離れたポンプをワイヤーで駆動するので、当初エネルギー効率が悪いと思っていましたが、説明を読んでびっくり。一つのポンプでパイプを持ち上げる力は、集中の動力だけでなく、別のポンプのパイプが降りる力も使うため、少ない力で複数のポンプを動かせるのです。

油田で使われる構造物たち
人の気配がまるでなかった

 道中の展示を見た後は、石油の世界館の中に入ってみます。チケット売り場のところには、入場無料と書いた表示がありました。ラッキーと思い、中に入ってみると僕以外に来場者はいません。他の来場者が居ない分、自由に見て回れるので、悪いものでは有りません。世界館には石油の歴史や新津油田の歴史に関する展示が多くありました。
 石油の世界館はそれほど大きくない展示館なので、30分くらいあれば割と満足できます。石油の世界館を後にし、周辺を散策してみました。隣接する石油の里公園には、物産館的なビジターセンターと、恐竜の形をした古代館がありました。古代館に関しては、現在は閉じられていてなんのための施設なのか分かりませんでした。

現代(2023年)人もびっくりな造形

 そのほかには、白玉の滝という滝が近くにありました。
雄雌の滝があり、駐車場から近いのが雌滝で、奥に進むと雄滝があります。雄滝では冬に滝行が行われるそうです。

看板の奥の小さな滝が雌滝
大きい方が雄滝

 石油の世界館の閑散ぶりや、謎の施設が作られ、放置されている様子は、この街の栄枯盛衰を見ているようです。

鉄道の街の商店街を訪れる

 石油の里を後にし、新津の中心部へ向かいます。新津は鉄道の街として栄え、現在も鉄道車両の製作所があります。そんな街の商店街は鉄道で溢れています。商店街の看板は駅の看板のようなデザインをしていて、各店舗のシャッターには鉄道車両のイラストが描かれています。

ホームの番線表示をした看板もおしゃれ
懐かしの485系の国鉄色
側面のシャッターには顔が描いてあった
北越はよく乗ったが、緑の3000番台の方が設備が良かった

 また、駄菓子のお店が2軒あるとのことで、両方の店に訪れてみました。はじめに訪れたのは、商店街の中にある「にいつ駄菓子の駅」です。ここは店舗が商店街の通りの奥にあるのですが、通りに面した通路から、昭和の香りが強烈に感じられます。

通路から伝わる昭和愛

店内撮影はできないので写真はありませんが、駄菓子の他にも昭和レトロのアイテムがところ狭しと飾られていました。

昭和レトロのお店は店先の雑多な感じがとてもいい

次に訪れたのは、公園の向かいにある「駄菓子や昭和基地一丁目C57」です。ここも昭和レトロを感じさせるような店の作りになっていて、店舗の奥には教室を模したスペースがあり、そこでは揚げパンやソフト麺などの給食メニューを注文することができるそうです。僕は給食を食べていたのがまだ8年前なので、そこまで懐かしさを感じませんが、大人になったら羨ましくなるのでしょうかね。

買い物をして帰宅

 夕方になり、ようやく今日の目的である買い物に行きます。向かった先はハードオフです。この店に僕が欲しかったベースアンプがあったのです。それは、1980年代に活躍したYAMAHAのF100Bです。このFシリーズはギターアンプのF100-212がとても有名でCasiopeaの野呂さんが使っていたことで有名なアンプです。僕はこのFシリーズの中のF100-112を持っているのですが、これの音に感動し、ベース版のF100Bを探していました。

良い見た目

 念願のベースアンプを手に入れ、家へと急ぎました。このアンプは音がとても太くて、すこぶる気持ち良いものでした。ライブでの使用がまだなので、実戦投入が楽しみです。

おわりに

 今回は割と淡々と進んだ旅だったかもしれません。
偶然が起きることもありますが、何もないことが普通なのです。
そういう旅も悪いものではありません。
 今回も長々と書かれた記事ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。もし良いなと思った方は「スキ」とフォローお願いします!

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