濱野将行

一般社団法人えんがおの代表です。 徒歩2分圏内6軒の空き家で、地域サロン・シェアハウス…

濱野将行

一般社団法人えんがおの代表です。 徒歩2分圏内6軒の空き家で、地域サロン・シェアハウス・地域食堂・子どもの遊び場・障がい者向けグループホームなどを楽しくごちゃまぜでやってます。 その日常や、そこからの気づき、想いを書きます。

最近の記事

「より良い次の時代」を作る人たちの話。

「自分にとってえんがおはちょっと休める居場所で、なのに成長できるって最高って感じで、超青春でした」 「自分が探していた、作りたいと思っていたコミュニティはまさにこの形でした」 「こういう受け入れてくれる場所があるから、地元に帰ってきたいって思います」 「ボランティアとか初めてでしたが、みんなが暖かく声かけてくれて、とにかくそれが嬉しかったし、みんなすごかった」 「社会人になってからもこういう時間があってとても嬉しいです」 書き出したらきりがないくらい、参加者の若者全員から、

    • 「親の相談できる人の数」が子どもの幸福度にかかわるという話と、「相談相手はどんな人でもいい(解決しなくてもいい)」という話

      「子どもの幸福度を上げる方法」みたいな話が好きです。 「日本の子どもの幸福度は低い」みたいな話は、それはもう将来を悲観する材料にしかならなくて、他にどうしようもないので。 そんな中、僕の大好きな大人の方が面白い話を教えてくれました。 それがきっかけで少し調べたので、まとめたいと思います。 まずは前提となるこちらのデータから。 ユニセフさんの「先進国の子どもの幸福度ランキング」の結果とその分析です。まずは開いて読んでみてください。 https://www.unice

      • 「みんなで老いる」ということ

        「1人なのにいろんな声が聞こえる」 「ものが盗まれた」 ずっと関わってきた高齢の女性から、ある日そんな訴えがあった。 日によって、いつも通り元気で役割をこなしてくれる日もあれば 「盗まれた」と悩んだり「声が聞こえるのに、他の人は聞こえないって言われる」 と顔をしかめたりしていた。 それでも、1人で自分のリズムで、穏やかに暮らしている。 人と関わり、地域サロンでは掃除をしてくれる。 「盗まれた」と少し険しい顔をしている時は、ゆっくり話を聞いて、別の話題にしたり、冗談を交

        • 「自傷行為はその人の責任ではない」という話と、自傷行為と向き合う医療機関の方へのお願い

          ちょっと重めのテーマになってしまいましたが、ずっと書きたかったことについて書きます。   僕は、これまで何回か「自傷行為」や「自死」と呼ばれる行動に出会って来ました。 高校生の時も、大学生の時も、そして今も。 ある時は友人が、ある時は知らない人が、それぞれの環境や想いから、あるいは病気による影響から「自傷行為」をしていました。 ただただ話を聞いたこともあったし、直前まで行ってしまった友人をなんとか力ずくで止めたこともあったし、そうなってしまった後に一緒に救急車に乗ったこと

        「より良い次の時代」を作る人たちの話。

        • 「親の相談できる人の数」が子どもの幸福度にかかわるという話と、「相談相手はどんな人でもいい(解決しなくてもいい)」という話

        • 「みんなで老いる」ということ

        • 「自傷行為はその人の責任ではない」という話と、自傷行為と向き合う医療機関の方へのお願い

          単純化ばかりの時代に知っておいてほしい、「感情の細分化」の話

          突然ですが、ちょっと恋バナします。笑 僕の職場には、学生向けの勉強場所が併設されています。コロナ前は、そこに通ってくれる学生と毎年仲良くなって、みんなで飲み会することが時々ありました。 数年前、そこで学生からこんな相談がありました。 「恋人に浮気されて別れた。やり直そうと言われて、悩んだ結果断った。よく考えるとまだ好きなので、なんで断ったのか自分でも分からずモヤモヤする。」 こんな話でした。 この時、学生と一緒に悩みながら僕が話したのは「感情の細分化」の話。 恋愛で言え

          単純化ばかりの時代に知っておいてほしい、「感情の細分化」の話

          高齢者の孤立の予防と解消を掲げる僕らが、「障がい事業」の次に「子ども事業」に挑む理由と、想い

          少し長い文章です。 一般社団法人えんがおのこれから目指すものと、どうしてこうもいろいろな事業に手を出すのか、その理由と想いを、僕らの「哲学」に沿って話したいと思います。 どちらかというと、すでに一般社団法人えんがおを知ってくださっている方や応援してくださっている方、普段関わってくださっている方向けです。 まず、活動に対するそもそもの僕の考え方はこうです。 ・人を幸せにするためには、まず自分が幸せでいなければいけない。 ・自分が満たされていれば、自然と人は他者の幸せに目

          高齢者の孤立の予防と解消を掲げる僕らが、「障がい事業」の次に「子ども事業」に挑む理由と、想い

          コミュニティを深める「組織の哲学」の大切さ

          最近、「哲学」って重要だな、と思うことが多い。 むかしは、哲学者の話を授業とかで聞いて 「こじれてるな〜」とか 「素直じゃないな〜。とがりすぎでしょ。」とか思っていた。 ので、今になって有名な方々には申し訳ない気持ちになっている。 いや、でも哲学者で有名な人はやっぱりこじれてるしとがってる気がする。 何も考えずにビールでも飲んで星を見ればいいのに。 「なぜこの飲み物は黄色なんだろう。何を意味しているんだろう」とか考えてしまうんだろうか。 「美味しいものはたいてい黄色

          コミュニティを深める「組織の哲学」の大切さ

          「うまくいく団体は、始めた時に成功している」という話

          すごっく久しぶりのnoteです。 最近、勝手に腹落ちした話をかきます。めっちゃ抽象的です。抽象的オブザイヤーです。 ふと「成功」って何かな、と思ったんです。 自分にとって、どういう状態になったら「成功」なのかなと。 これは、「個人的」側面と「社会的」側面で変わってきます。 まず「社会的」側面から言えば、僕は「一般社団法人えんがお」というの代表です。 一般社団法人えんがおは「誰もが人とのつながりを感じられる社会」を目指しているので、みんなが繋がれて、あるいはそういう選

          「うまくいく団体は、始めた時に成功している」という話

          僕らが助けを求める理由 〜なぜ子供たちは助けを求めずに自殺してしまうのか〜

          少し、重いサブタイトルをつけてみました。 2020年の小中学生の自殺が過去最高になっていることも受けて書く記事です。 ただ、内容はそんなにどんよりしない!はず。書いてみないとわからないけど。 まずは情報から。 2020年は過去最高の約500人の小中学生が自ら命を絶ってしまいました。 これは悲しいです。すごく悲しいです。 もっといろんなものを見て欲しかった。 一人の大人として、そんなことしないで済む社会にしたかった。 子供の自殺は、別にその地域の問題でも家庭だけの問題でもな

          僕らが助けを求める理由 〜なぜ子供たちは助けを求めずに自殺してしまうのか〜

          Withコロナの地域サロンの開き方② 「コロナ禍の高齢者の孤立の現状と、ベンチプロジェクト のすすめ」

          長い。 タイトルが長いですね。 僕は、ブログなんかを読む時にはまずタイトルで読むかどうか決めるのですが、まず、長いタイトルの文章は読まないです。笑 というわけで、長いタイトルを読む物好きな皆さま、こんにちは。 今回の記事の対象は ・まちづくりに関心のある方 ・高齢者サロンなどに関心のある方 です。 前回(2020年6月)に 「Withコロナ(ニューノーマル)の地域サロンの開き方」を書きました。 実はこれがよく読まれていて、高齢者施設で印刷されて配られたり、地域づくり

          Withコロナの地域サロンの開き方② 「コロナ禍の高齢者の孤立の現状と、ベンチプロジェクト のすすめ」

          「便利」に負けない「習慣」を築く

          一つ前の記事にも繋がっている話なのだけど、今更ながら「習慣」は大切だと思う。 とある研究によると、66日で習慣(しようとしていること)はストレスなく、思考せずにできるようになるのだとか。 「筋トレしなきゃ」といろんな葛藤をしながら続けると、66日頃に「はい〜。」くらいな自然な感じでいつの間にか筋トレしているのだという。 まあ、その66日がきついんですけど。笑 さらには、一般的な「成功者(夢を叶えた人たち)」ジョブズ・ザッカーバーグ・オバマなどなどの著名な方々の多くが共通

          「便利」に負けない「習慣」を築く

          「成長」とは、生まれ持った自分の強みを『自覚して生かせるようになること』

          職業柄、たくさんの人と関わる。 その中でも自分に特徴的なのは、子供や学生から高齢者まで世代が様々で、さらに色々な立場の人と出会えることだと思う。 同時に、たくさんの「変化」に出会う。 その変化には速度があり、時には次元を超えて「変化」する人がいる。 一年という単位で見れば「え、別人になったのかな?」と思う人も少なくない。 一年単位で見なくても、割と1週間、あるいは数日で別人になる人がいる。 変化のきっかけは大抵、人や思想に出会って、それまでの積み重ねが開花することだが、

          「成長」とは、生まれ持った自分の強みを『自覚して生かせるようになること』

          僕らは、他人の人生の「ささいな一瞬」に出会っている

          最近受けた相談のうちの何件かは、ものすごく素敵な若者が、社会的に「高くない評価」を受けて悩んでるものだった。 皆さんのこれまで人生で一番「やばい自分」だった瞬間はいつだろうか。 人によって、学生時代の人もいるし、社会人になってからの人もいるだろうが、 一つわかることは「ずっと完璧」な人はいない、ということではないだろうか。 僕自身に関して言えば「今」の自分はとにかく周りに恵まれている。 そのおかげで僕自身も、比較的「いい自分」になれていると思う。 あるいは、周りの人たち

          僕らは、他人の人生の「ささいな一瞬」に出会っている

          Withコロナ(ニューノーマル)の地域サロンの開き方

          とか大それたタイトルにしてみました。 してみたんですが、実際のところはもちろん試行錯誤中です。笑 2018年にクラウドファンディングでたくさんの人に応援してもらって、地域サロンを開設し、そこで多くの世代間交流を生んできました。 構造としては、一階がサロン、二階が学生向け勉強スペースになっていて、日常の中での交流を目指しています。 2年目の2019年度には、1年間で延3412人(うち高校生・大学生が2044人)の人が来てくれました。 ちなみに、勉強スペースの大学生以上が20

          Withコロナ(ニューノーマル)の地域サロンの開き方

          コロナのことを考え続けて見つけた、自分なりの答えと希望

          ここ最近、ずっと頭の中では、コロナによってあらゆることが制限されている今の状況で、何ができるのか。どうしたらいいのか。 そればっかりでした。 なにかワクワクするアイディアが浮かんでも、実行できない。 新しい挑戦にも、チャレンジできない。 無意識にストレスは溜まる。 こういう時こそとりあえず睡眠だ!!! と、必殺技の昼寝を連発しても、夜に多めに寝ても、夜中に目が覚めて考えてしまう。 意外と自分って真面目なんだなーと思いました。笑 そんな日々を過ごしてきて、ほんの少しだけ自

          コロナのことを考え続けて見つけた、自分なりの答えと希望

          自分の「やりたい」を大切に、丁寧に生きる

          ある尊敬する人が「丁寧に生きる」と言う言葉を使っていて、素敵だなあと思いました。 同時に、どういう生き方が「丁寧に生きる」なのかを考えさせられました。 人によって答えは違ってくると思いますが、自分にとっての丁寧に生きるを考えていくことが大切なんだと思います。 【たった一回しかない人生だから、じぶんの「やりたい」を大切にする】 今の仕事柄、年間延約1000人の若者・学生と関わります。 それぞれの家庭の話とか、今までの話を聞いていて思うのは、自分の「やりたい」と言う気持ち

          自分の「やりたい」を大切に、丁寧に生きる