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《KOFG》サービス終了によせて

大好きなゲーム「KOFG」がついにサービス終了を迎える事になってしまいました。(TдT)

ショックでしばらくnote書く気力もありませんでしたが、KOFGという素晴らしいゲームとの出会い・振り返りなど、個人的に思ったことをつらつらと書き記しておこうと思います。

KOFGとの出会い

私がKOFGについて興味をもったのは、確か新宿駅の巨大広告エリアで「KING OF FIRE」の広告を見たのがきっかけです。

元々KOFをプレイしていましたがオロチ編が終わった辺りからKOFと離れていたこともあり、久しぶりに京と庵の姿(しかもイケメン!)に出会ってびっくりしたのを今でも覚えています。

ただ、この時は乙女ゲームでのリリースと聞いて
「キャラクターの性格が改変されているんだろうな」
と勝手に思い込み(失礼)それ以上の興味は持ちませんでした。

その後、かつて私がKOFに狂っていた事を知る友人から「KOFが乙女ゲーム化してるよ」「京と庵がいるよ」と何度か連絡をもらい、「ちょっと触ってみるかぁ」と冷やかし半分でアプリをダウンロードし始めたのが去年の2月ごろでした。

そしてその頃ちょうど始まったバレンタインイベントで見事に八神庵にハマり、KOFGの魅力にどっっぷりと浸かっていったのでした。

開発スタッフの想い

KOFGがどんな想いでこの世にリリースされたか、リリース当時のインタビューから伺い知ることができます。

乙女ゲームとして本作の企画を通す際には、様々な苦労があったそうだ。原作キャラクターの恋人の存在や、おじさま層の既婚者問題、そして格闘家以外のスピンオフ作品を計画する社内との対立。開発メンバーは、多くの困難を乗り越えながら乙女ゲームに本気で向き合っている。

 格闘ゲームを乙女向けアプリで展開する。一見異色の組み合わせに思える。しかし、乙女ゲームを愛してやまない女性スタッフたちが多く開発に携わり、決してイロモノ枠ではなく“すべての乙女たちへ捧げる”作品として精魂込めて制作しているアプリだという。

※引用は全て上記インタビュー記事より

ゲームをプレイしてようやく気づいたのが、開発スタッフの本気度です。記事にもある通り精魂を込めて制作されたシナリオであることが良くわかりました。

そもそもソーシャルゲームの平均寿命は約2年半と言われている厳しい業界で、それでもこの世に生み出したのですから、スタッフさんたちが本気でないわけが無いですよね。(例えて言うなら「生まれてくる子供の寿命は2年半です。それでも産みますか?」と医者に余命宣告されて産む母親の様な気持ちかと思います。)

ストーリーだけでなく各所にKOFファンがニヤリとしてしまうネタが散りばめられていて、良く見つけてきたな〜!と思うものがいっぱいありました。
スタッフさんの中にはそのネタが発表された当時、まだ物心すらついていない方もいらっしゃっただろうに……きっと血の滲むような調査があったに違いないと想像しました。
[追記]KOFGで使われていた原作ネタを別途noteにまとめました。ご興味あればご覧ください。

また、KOFGのシナリオの良さについては以前「#KOFG始めるなら今」のキャンペーンでもつぶやきましたので再掲しておきます。


KOFGが果たした貢献

先述のインタビューでプロデューサーが「原作のファンと「KOF」を知らないという方、両方に楽しんでもらいたい作品」と言っていたように、KOFGは確実にKOFファンの間口を広げてくれた作品だと思います。

追記:↑こちらのアンケートの結果、なんと8割以上の方がKOFの世界に対して何らかのアクションを起こしていました。(出戻り勢の私も、上から3つ全部やりましたw)

KOFを知らない多くのマネージャーさんがKOFGを通じて興味を持ってくれたでしょうし、かつてKOFファンであった私がKOFに戻るきっかけを作ってくれたのは間違いなくKOFGのおかげでした。

乙女ゲームというジャンルを通じて新規のKOFファン/かつてのKOFファンを取り込めたことは、KOFGの大きな貢献だと思います。


KOFGが教えてくれた2つのこと

KOFGはファイターたちの
・人生観
・恋愛観
を教えてくれたゲームでした。

原作のKOFにもストーリーはありますが、あくまでも格闘ゲームとしてのストーリーですので、ファイターたちがどんな風に日常を過ごしているのかはあまり触れられず、また恋人のいないファイター達が一体どんな恋愛をするのか全く謎でした。

ファイターの中でも群を抜いて謎多き男が、八神庵です。

敢えて素性を明かさないことが彼の魅力とされていたため、SNK社も最低限のプロフィール以外は公開していませんでした。

ですが、KOFGのおかげで私は八神庵の戦意の源泉が理解できましたし、これまで「ストーカー」と揶揄されていた彼の行動にもすっと腹落ちしました。

また、かつてプロフィール欄の大事なものに「彼女」をあげるほど恋人という存在を大事にしていた彼が、一体どんな恋愛観をもっていたのか一つの答えをくれたことも非常に大きかったです。

KOFGが示してくれた八神庵の人生観・恋愛観については全て解釈一致でした(と言っては烏滸がましいかもしれませんが)。
おかげで八神庵をますます好きになり、こんなnoteを書くにまで至っています(苦笑)


もし石油王だったらやりたい事

ここからは、もし私が石油王だったら…という妄想です(笑)

なぜKOFGはサービス終了となったのか。

その理由はおそらく「投資回収できない」という経営判断でしょう。つまりビジネスとして成り立たなくなってしまったということです。
どんなに良いサービスであっても、利益が出ないなら止めざるを得ません。世知辛い世の中ですね(TдT)

ではどうしたら利益がもっと出せたのか。

ソシャゲ業界の事は全く知らないド素人ではありますが、私が石油王だったら取り組みたい事を考えてみました。

1.マネタイズの見直し
2.グローバルバージョンでのリリース


1.マネタイズの見直し

「推しに貢献している」という感情を課金にぶつけるのが乙女ゲームの醍醐味だと思うのですが、KOFGは「ガチャ」以外の課金要素が少なかった様に思います。(イベント消費アイテムや、ファイターからのスタンプメッセージくらい?)

ユーザーロイヤルティを向上させる仕組みとして「キャラクターを愛でる」ことにもっと課金要素を取り入れれば、もう少し売上が増えたかも?と思いました。

例えば、パッと思いつく所でいうと交流画面で下記の様なことが課金によってできたり、とか。
・着せ替え(カードで実装されている各種衣装への変更、いわゆる”スキンセット”の販売)
・背景設定(ストーリーなどで出てきた背景への変更)
・接触エリアでの台詞変更(頭を撫でる時と顔を撫でた時で反応が違うなど)

他にもイベント運営の仕方(ゲームサイクルの見直し)も必要かもしれません。
マネタイズの部分は一番キモになる部分ですので、例え石油王であったとしてもしっかり考えて取り組みたい所です。


2.グローバルバージョンでのリリース

アプリのセールスランキング予測サイトによると、KOFGは一定の固定ユーザーがついていたとのこと。

つまり、ある程度安定した売上が確保できる仕組みだったにも関わらずサービス終了になってしまったということはおそらく、十分な利益を出せるほどの売上に至らなかった(≒固定ユーザー数が少なすぎた)と想像しました。

ですので、私が石油王だったら固定ユーザーそのものを広げる手段として、
・アプリの多言語化
・グローバルでのマーケティング
に取り組みたいと思いました。

というのも、KOFGのリリース発表時(2019年6月)、そもそもKOFGは日本語版でしかリリースしないにも関わらず、海外の各メディアがこぞってKOFGを取り上げていました。それだけKOFというIPにはブランド力があり、注目されやすいということで、これを使わない手は無いと思うのです。日本の限られた市場でユーザーを取り合うよりもグローバル進出してしまった方が効果的ではないかと。
現に今も、日本語版をプレイしている海外のプレイヤーさんをTwitterでよく見かけます。
参考)

言語は最低でも英語、中国語(繁体/簡体)。
既存のKOFファンの国籍を考えると韓国語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語なども効果が見込めそうです。

繰り返し言ってしまいますが、KOFGは本当にシナリオが素晴らしいので、これを日本語だけに留めておくのはとても勿体ない!


おわりに

サービス終了とともに存在自体が消えてしまうアプリゲームの宿命。
なんとかシナリオだけでも形に残してもらえないか、要望を送ってみました。

KOFGのサービス終了は、開発スタッフの皆様にとって我が子を喪うも同然の辛さだと思います。

もう避けられないものではありますが(TдT)、後世のKOFファンにも「こんなゲームがあったんだよ」と伝えられる何かを残したい。

少なくともサービス終了まではKOFGをたっぷり満喫し、このnoteにKOFGの面白さを綴っておこうと思います。

お付き合いいただきましてありがとうございました。

最後までお読み頂きありがとうございました。note会員でなくてもスキ可能ですのでお気軽にどうぞ🍀