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沈黙のWebライティング 〈SEOのためのライティング教本〉の書評 とりあえず読んどけ!②

こんにちは。

web制作・コンテンツマーケティングの「えんがわWorks」代表・清野です。


私はライターもやっているのですが、

「webライティング学びたい!」

という方のためのおすすめ本を紹介します。


もうだいぶ有名なので今更感が強いですが、コンテンツマーケティングで有名なウェブライダーさん著「沈黙のWebライティング」です。

本のあらすじ

経営者亡き後、若き姉弟である宮本 皐月(サツキ)と睦美(ムツミ)に託された老舗旅館「みやび屋」。

経営難に陥ったため、なんとかwebからの問い合わせを増やしたいみやび屋のところに、伝説のwebマーケターであるボーン・片桐と彼のパートナー・ヴェロニカが訪れた。

ボーンのアドバイスにより、みやび屋はコンテンツを上位表示することに成功するが・・・。

本の概要

Web制作会社「ウェブライダー」が放つ、webライティングの入門書と言っても過言ではない「沈黙のWebライティング」

大ヒットした第一作目「沈黙のWebマーケティング」と同様、個性豊かなキャラクター達が登場し、ノベル風のタッチでわかりやすく「webにおける文章の書き方」を教えてくれます。


webライティングに携わっているライターやブロガーはもちろんのこと、「今までwebで記事を書いたことがないけど、今後書く場面が必ず出てくる」という方全員に十分におすすめできる内容です。


「文章やSEOのド素人が、超優秀なマーケターからライティングのコツを学ぶ」というストーリー仕立てのおかげで、とにかく読みやすいのは前作と一緒。

(色々と専門用語も出てきますが、わかりやすい解説文&ストーリーのおかげでそこまで気になりません)


サツキとムツミが「こうやればコンテンツを作れるんだ!」という自信を得ていく過程を追体験できるのが、本書の強み。

「自分に文章なんて書けるわけがない!」と言っている人でも、読み終えた暁には、「やればできるんじゃないか?」という気にさせてくれる良著です。


SEOの基本、記事のリサーチ方法、感情と論理に訴える文章術、読みやすい文章の書き方、コンテンツの作り方、取材記事の書き方。

さらには「他者のコンテンツを利用する際のマナー」など、現役webライターである私にとっても、ためになる内容ばかり。


ライティングにとどまらず、webサイトの運用方法、サーバー選びのポイント、オウンドメディア運営の知識、集客の考え方、自社分析など、マーケティングについても具体例をもって学ぶことができます。

そのため、「ライティングのみを徹底して勉強したい」という人にとっては少々扱うジャンルの幅が広すぎると感じるかもしれません。

ただし、webライティングを「文章の書き方」にとどめるのではなく、マーケティングの視点から見ることで、本質的な文章力もぐんと引き上げられます。


ライターやブロガーに必須な自己プロデュース能力も高まりますし、web集客の本質を解いているため、ライター以外の人たちにも十分ためになる内容です。


知識は基礎的なことが多いですが、深い本質論が語られていますので、ライティングを学びたい方は一度は目を通しておくべき本だといえるでしょう。


蛇足:「内容にまとまりがない」という批判に対して

これは蛇足なのですが、ツイッターなどでごくまれに

「内容が読みづらい・・・」
「こんな内容なら、100ページぐらいに要点をまとめた方が読みやすい」

みたいな批判を見かけます。


内容をまとめる能力がある方なのでしょう。何を言わんとしているかはわかります。文体もちょっと独特ですしね。


ただ、まあ・・・。

そもそも、要点だけをまとめたら、それはもはやこの本が目指している戦略じゃなくなっちゃうので・・・。

なんか的外れな批判をしているなあ、と思います。


この本はいかに内容を「まとめるか」ではなく、「伝えるか」に主眼を置いているため、webライティングが苦手、要点がわからない、と言う人にも伝わりやすくなっています。

そのためのストーリーであり、一見冗長とも取れる大げさな表現方法を用いているのです。


本にみなぎっているユーザーファーストの心を感じられていない時点で、既にずれてるな・・・とは思ってしまいます。

まあ、個人の感想です。


なお、この本はCPIのサイトで無料で読むこともできます。

やったね!


そんなわけで、今回はwebライティングが学べる本の紹介でした。

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