自著を語る_正方形

すごい論語座談会第1回

いとうせいこう、釈徹宗、ドミニク・チェン、安田登
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「縁側講義」。「自著を語る」のコーナー。難しい本、読みづらい本でも、著者の声を一度聞くと、途端に読みやすくなります。本を読んでいるときに、著者の声で響くのです。「自著を語る」コーナーは、著者の方がたがご自身の書かれた本について語るコーナーです。

今回は、2019年5月25日に青山ブックセンター本店で行われた『すごい論語』の発刊記念のイベントの模様をお送りします。『すごい論語』は、安田登がすごい方たちをお呼びして一緒に論語を読んでいこうという企画からできあがった本です。書籍の登場順で、作家のいとうせいこうさん、僧侶であり思想家でもある釈徹宗先生、そして情報学者のドミニク・チェンさんです。今回のイベントでは、そのすごい方たちが一同に会されました。最初に口火を切るのは安田です。この本がどのような経緯で書かれたかからお話していきます。今日から三回に分けてお送りします。では、お楽しみください。

座談会のキーワード
●『南アフリカにいます神』
●資源としての『論語』
●時間概念が生まれたとき
●埋葬と時間
●時制
●体験できない未来
●時間と文字
●永遠の生を求めるギルガメッシュ
●生まれ変わりとぼんやりした未来
●ボードゲームで知る時間
●宗教は儀礼先行か神話先行か
●儀礼は過去に生きた人、これから生まれる人も参加者
●儀礼と「樂」
●マルセル・グラネ=舞歌は民族のエンブレム
●大嘗祭の天の羽衣=憂き事を忘れる衣
●衣祀:殷(紂王)と周(武王)
●服装のもつ宗教性
●衣によって時間がなくなる→憂いがなくなる
●過去を懐かしむ犬(続
●認知能力がオーバーフローする人間
●過剰な心
●修辞法を残しながら能を現代語訳する
●「衣」の縁語が多い
●「着る」ことの儀式性
●着ることによる憑依
●難波の上町台地
●生島足島の神=日本列島全体の土地神
●天皇が即位すると
●衣が行くようになる
●土神のマナ
●アバターとしての衣
●モバイル(続
●着るものが憑依される(→枕)
●皇后が蚕を飼う
●天照大神の岩戸隠れのきっかけ
●能『呉服(くれは)』
●はとり・秦氏・渡来系・服部
●ムーの世界
●メディアとしての機織り機
●コンピュータの起源はジャカード織機
●グーグルのジャカード・プロジェクト:日本の伝統的な職人さん、リーバイス(続
●クラウドと意識がつながる
●羽衣
●言語の起源は歌や舞(ダンス)?
●最初のデジタル・メディアは歌や舞
●能の舞のデジタル性
●能の舞で天の乱れを調整する
●礼=オーダー(秩序)
●天文と人文
●儀礼とルーツ
●カオスを整える儀礼
●衣裳の「文(文様)」:神秘的な力
●渦巻文様(続
●わざと崩れさせて着る:アウトサイダー
●ヒップホップの衣
●他者認識としての衣裳
●服は変
●服:自己と他者
●衣と憑依

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