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②アリスの仕事はじめ(1)編

堀江貴文さんの書籍『多動力』を舞台化!
完全な素人集団で演劇界に革命を起こす!
脚本は完全オリジナルで、舞台はブラック企業。
「不思議の国のアリス」の世界観で作り上げています。

そんな脚本を2019年2月2日(土)・3日(日)の公演前に見れちゃう♪
今日はいよいよ、鬼社長演じるハート社長の登場シーンです♪

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※校正前の脚本のため、公演時には変更の可能性ありです。

台本は①〜④まで公開中!
つづきは、舞台を見にきてくださいね♪

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②アリスの仕事はじめ(1)編

登場キャラ【アリス、ハー ト社長、トランプ兵x2】

【補足】
アリスは「ハ―トのおもちゃ 」への入社を決めていた。
今日はその仕事はじめ、社長である、[ハー ト]氏と、
その部下である[クラブ]と[スペー ド]の3人と顔をあわせた。

【スペ―ドとクロー バーとアリスが登場。
ステージをゆっくりと歩くスペードとクローバーの後をキョロキョロとあたりを⾒回しながらついていくアリス】

スペード♠
「今⽇から、よろしく頼むぞ、アリスくん。」
アリス
「はい!本⽇からよろしくお願いいたします。
あぁ…ここが、あのおもちゃたちが作られた、
ハートのおもちゃコーポレーション…
なんだか、胸がいっぱいになってきました。」
クローバー♣
「この会社は、とにかく広く、迷いやすい。
どこに何があるか、働きながらしっかりと覚えていくといい。」
アリス
「はい!いろいろなところを⾒てみたいです!」

【3⼈、歩を⽌める】

スペード♠
「さぁ、間もなく社⻑が来られる。
採⽤の⾯接で⼀度顔は合わせていると思うが、
ハート社⻑は聡明で堅実、そしてとても忙しいお⽅だ。」
クローバー♣
「あまり⼿間をとらせるようなことをせず、
しっかりと⾔うことを聞くのだぞ。」
アリス
「はい、社⻑さんのこともいろいろ知りたいです!」
スペード♠
「…よいか、あくまで初⽇の挨拶だ。
質問があるとしてもハート社⻑から、キミに対してだろう。」
クローバー♣
「⾃分の⽴場をわきまえることを忘れぬようにな。」
アリス
「…はい、わかっております…」

【少ししょんぼり】

スペード♠
「さぁ…参られた。」

【社⻑、扉を開けて派⼿に登場】

ハート♥
「おはよう!みんな、元気に働いてる!?」
♠・♣同時
「「おはようございます!ハート社⻑!」」
ハート♥
「やぁ、おはよう、スペードちゃん、クローバーちゃん。
今⽇の調⼦はいかがかしら?」
♠・♣同時
「「絶好調でございます!」」
ハート♥
「今⽇のアタシはどうかしら?」
♠・♣同時
「「最⾼に輝いております!」」
ハート♥
「ふふふ、そう、それはよかったわ。
今⽇も、しっかりと働いてちょうだいね。」
♠・♣同時
「「は!」」
ハート♥
「…それで…スペードちゃん、クローバーちゃん。
今朝は、なんの⽤だったかしら?」
スペード♠
「今⽇から⼊社となった、アリスを連れてまいりました。」
ハート♥
「あぁ〜、そうだったわね。」
クローバー♣
「さぁ、アリス、ハート社⻑にご挨拶を。」

【少しびっくりしながらも前に出て挨拶をするアリス】

アリス
「ほ、本⽇からお世話になります!
アリスと申します!よろしくお願いいたします!」
ハート♥
「ふふ、ようこそ、アリス。
今⽇からよろしく頼むわよ。
あらためて、このアタシが、
このハートのおもちゃコーポレーション、社⻑のハートよ。」
アリス
「はじめまして、今⽇からよろしくお願いします!」
ハート♥
「さて、アリス?あらためて。
あなたはどうして我が、
ハートのおもちゃコーポレーションへ
⼊りたいんだったかしら?」
アリス
「は、はい!アタシ、これまで、ガンバって働いていました。
でも、ガンバってはいたけど、
でも、それだけだったんです。
⾃分が何をしたいか、何が出来たらうれしいかも、
ちゃんとわかっていないまま、ただ、ガンバっていました。
でも、最近、こう考えるようになったんです。
⾃分が⼦供のころに出会ったワクワクを、
いろんな⼦供たちにも出会わせてあげたい!
あの時アタシをワクワクさせてくれた
”ハートのおもちゃ”がつくるようなおもちゃを、
アタシも作りたいって!
そんな毎⽇のほうが、
きっとワクワクするはずだって!
そう思ったら、ちょうどあなたの会社が募集をしていて!」
ハート♥
「ふ〜ん…そう。」
アリス
「はい!採⽤してくださって嬉しく思っています。」
ハート♥
「それはどういたしまして。働きに期待しているわ!」
アリス
「あの…ハート社⻑…最近、新しいおもちゃって出していませんよね!
どうしてなんでしょう?
これまで出しているおもちゃだって、もちろんステキ!
みんなも、アタシだって、ダイスキです!
でも、新しいものも、もっと出していかないんですか?」
♣・♠同時
「「お、おい」」

【ぐいぐい質問するアリスを質問している途中から
少し制する。でも⽌まらず質問続けるアリス】

ハート♥
「新しいもの…ねぇ。
でも、今ある商品だけでも、⼗分に売れているんだけど?」
アリス
「でも、きっと⼦どもたちは、新しいものも求めていますよ!」
ハート♥
「なぜあなたにそんなことが分かるのかしら?
いま売れているものがあるの。
それをより多く売ればいいワケ。
新しいものを⽣み出すっていうのはね、そう簡単じゃないの。
リスクもある。⽣み出すための⾦だって要るわ。
そして、いつだってアタシが、そのリスクにさらされているの。
アタシはね、まず安全に、儲かる仕事がしたいのよ。」

アリス
「…でも!でも、あのステキなおもちゃたちは、ここで⽣まれたんですよね?」
ハート♥
「あぁ、そうよ!
いままだ売れているうちのおもちゃは、
これまで、⼤きなリスクと、犠牲の上で⽣まれたと⾔ってもいいの!
⽣み出すことは、そう簡単じゃないのよアリス。
まずは、それを学んでもらないと困るわぁ〜」
アリス
「はい…もちろん学びます!でも私はここで、新しいものも⽣み出したいんです!
勉強もたくさんします!
…だから、だからよろしくおねがいします!」
ハート♥
「わかればいいの。いい?アリス。
まずは、いまある商品を、よりたくさん売る。
売って売って売りまくる。そのために何をすればいいかを考えてちょうだい。
それすら出来ないのであれば、新しい商品を考えるなんてことは許されない。
そうでしょう?おまえたち。」
♠・♣同時
「「おっゃしゃるとおりでございます。」」
アリス
「はい…もちろん、まずはいまある、おもちゃたちのことから考えます。
でもあたしは…」
(⾷い気味に)
ハート♥
「ではとにかくまずはア・タ・シ!の⾔うことを聞きなさい!
余計なことを考えてる暇はないの!」
(少し怯えるアリス)
いいわねアリス?
今⽇からのあなたの仕事については、
そこの⼆⼈に任せているわ。よく聞いておくのよ。
それでは、あとは、お前たちにまかせるわ。」
♠・♣同時
「「は!仰せのとおりに!」」

社長はそういうと、クラブとスペードを残し、
その場をあとにするのであった。
アリス
「あ…」
ハートの背中を⽬で追うアリス

【場⾯転換しない】

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