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④白うさぎの会社案内(1)営業部編

堀江貴文さんの書籍『多動力』を舞台化!
完全な素人集団で演劇界に革命を起こす!
脚本は完全オリジナルで、舞台はブラック企業。
「不思議の国のアリス」の世界観で作り上げています。

そんな脚本を2019年2月2日(土)・3日(日)の公演前に見れちゃう♪

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※校正前の脚本のため、公演時には変更の可能性ありです。

台本は①〜④まで公開中!
つづきは、舞台を見にきてくださいね♪

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登場キャラ【アリス、マッドハッター、3月うさぎ、白うさぎ、眠りねずみのネム】

【補足】
翌日、アリスはいよいよ仕事の初日。
白うさぎに朝から社内を案内してもらう段取りに。
忙しそうにやや小走りで走る白うさぎのあとを、ついて回るアリス。まずは、営業部の3月うさぎとマッドハッター・ネムに出会う。ここではせわしない白うさぎを印象づけながら、社内を案内していく。早口の白うさぎの口上に、アリスはウンウンと頷きながらついていく。

白うさぎ
「いいかいアリス?よーく聞いて。ボクは、基本的には、超忙しい。普通に忙しいんじゃない、超忙しいんだ。いいかい?
ただやみくもに、無差別に、無意味に、むやみやたらに忙しいわけじゃないよね?
終わらせなきゃいけないことがたくさんある、つまり、ボクしかできないことが山ほどあるから、忙しいんだ。ボクも、いつもこんな小刻みに走りたいわけじゃないんだ。忙しいから急いでるわけで、急いでいるから忙しいわけじゃないんだ。
分かるかい?
アリス
「えーと、今日がまだ初日だからかな?…ちょっと分かりません!」
白うさぎ
「いいんだいいんだ、キミにもいつか分かる日が来る。いまボクがキミに言いたいことは、この忙しいボクが、キミにこのハートのおもちゃコーポレーションをスピーディに案内していきたいと思っている。ってことだ。」
アリス
「うん、それはありがとう(笑)。」
白うさぎ
「タ・メ・ぐち!
一応ボク、経験はもちろんだけど、年齢で言っても1つ先輩だから!そんなことで忙しいこのボクをストップさせないでほしいな!」
アリス
「たとえば、どんな面倒くさい仕事を抱えてるんですか?」
白うさぎ
「たとえば?たとえばで言うと、キミだよ!
今日、ちょっとややこしそうな君を抱えたよ!
こんなに忙しいのに、またひとつ仕事を抱えてしまった!」
アリス
「え〜…その言い方って、パワハラですよ。」

(食い気味に)

白うさぎ
「ではさっそく行こう!最初に案内するのは、ボクの所属する営業部だ!」

アリス(無視…?の顔)

白うさぎ
「営業部ってのはもちろん、商品であるおもちゃを売るために営業するところだ、つまり、しっかり売ってくる部署ってわけだ。」

(扉的なものかカーテンなどを開ける?舞台的に無理ならそのまま)

白うさぎ
「やぁみんな!…あれ?」
アリス
「え?」
白うさぎ
「あれ?」「あれ?」「あれ?」
(ちょっと探し回る様子)
アリス
「なんだ、誰もいないじゃない、外でお仕事中?」
白うさぎ
「いや…あぁ、また、あそこか…。アリス、こっちだ…。」

【暗転・場面転換】

白うさぎ
「こらぁ、キミたち!またお茶してるのか!?」
3月うさぎ
「やぁ、白うさぎ、元気にやってるかい?
相変わらずお前は急がしそうだねぇ。」
マッドハッター
「キミは少しは落ち着くべきだよ白うさぎくん!
そのせわしない姿は、ハッピーと言えるのかい?」
ネム
「ふぁ…。」【あくび】
白うさぎ
「一応、聞くけど、キミたちはここで何をしているんだい?」
3月・マッドハッター
「…お茶の休憩、いわゆるティータイムだけど?」

【ネム、目線だけよこしてこくこくと頷く】

白うさぎ
「まだ始業から30分しか経ってないんだよ!
何に疲れて休憩するってんだ。」
3月うさぎ
「出勤の移動と…。」
マッドハッター
「ハァット!のコーディネート?」
(帽子を触る様子)
ネム
「ふぁ…。」【あくび】
白うさぎ
「…はぁ…。」

白うさぎ
「いいかいアリス…この人たちが、営業部の仲間たちだ。こっちの3月うさぎはボクと同じ日に入社した、いわゆる同期の社員だ。
そっちにいるのは、帽子がとにかく大好きなマッドハッター。彼は、ボクらのあとで、途中から入ってきた仲間だよ。
それからそこの眠そうな顔してるやつが、この中では一番若手のネム。」
アリス
「はじめまして!今日から一緒に働かせていただく、
アリスと申します!」
3月うさぎ
「やぁはじめまして!」
マッドハッター
「よろしくアリス。」
ネム
「ヨロシクチュウ……。」【眠そうに】
マッドハッター
「キミも、お茶を飲んでいくかい?」
アリス
「いいんですか!?はい!いただきます!」

(お茶に手を伸ばしつつ?)

アリス
「えっと…白うさぎ先輩は、3月うさぎ先輩と一緒に働き始めたんですね?」
白うさぎ
「あぁ、そうだよ。
新入社員の頃からず〜っと一緒の営業部。」
3月うさぎ
「成績はず〜っと忙しくて、せわしないお前よりず〜っと器用だからな。」

【↑ず〜っとのイントネーションは白うさぎからすべて同じ感じで】

(白うさぎ、不満顔で)

白うさぎ
「お前が器用なのは認めるよ。でも、お前の客は継続しないじゃないか。売れたあとにクレームや質問が来るのだって、多い。すごくすごく、多い。
そういうのを、ボクが対応することだって多いんだぞ!」
3月うさぎ
「そういうのを器用貧乏って言うんだよ。
俺は客が求める理想に、スマートに答えることができる。そう、美しい夢を見せることができるんだよ。」
白うさぎ
「美しい夢?きちんと、商品の正確な情報を伝えているのか?」
3月うさぎ
「そんなことは二の次さ!
まずは何がステキか、何がうれしいかを、
とにかくうま〜いこと伝えるのが、営業の仕事じゃないか。」
白うさぎ
「…上手いことばっか言うけど、それって、
サギとか、誇大広告、とか言われちゃうやつじゃないのか?」
3月うさぎ
「…何を言うんだ白うさぎ!
営業っていうのは、いかに、商品を魅力的に伝えられるか!につきる。その能力をサギだとか、誇大とか言われちゃあかなわない!
負け惜しみにしか聞こえないなぁ!」
白うさぎ
「…うるさいうるさいうるさい!うるさーい!」

(うるさーいにかぶせて)

3月うさぎ
「ハッハッハッハッハー!」
ネム
「ハッハッハッハッハー!」(ネム、笑いを謎にユニゾンしてくる)
マッドハッター
「あーうるさいのはキミだよ、白うさぎクン。
キミにはどうにも、ハッピーが足りないようだな。」
アリス
「あなたは?」
マッドハッター
「ワタクシはマッドハッターと申します。以後、お見知りおきを。」
白うさぎ
「彼は、社長に何度社内で、せめて客先では帽子を取れと言われても、いっさい聞く気はない、マッドハッターさ。」
マッドハッター
「ハットなくして、マッドハッターは〜名乗れませ〜んから!」
アリス
「帽子がダイスキなのね?」
マッドハッター
「これはもう、言うならばワタクシの頭の一部!
白うさぎ、あなたは頭を取れと言うのですか?
あぁ〜グロいですねぇ〜!!怖い!怖いです〜!
取れと言うのは、死ねと言うのと同じですヨォ!」
白うさぎ
「もう、いっつもこの調子なんです。」
アリス
「でも、スッゴイおしゃれな帽子!カッコいいじゃないですか。」
マッドハッター
「アナタ!!アナタ、分かってらっしゃる。
そう!カッコいい!もうそれだけでハッピーなのです!」
白うさぎ
「…ムカつくのも、営業の成績も悪い…というわけじゃないんだ。」
マッドハッター
「みな、一度でもワタクシのハァット!とあいまみえると、すぐに恋しくなって、また会いたくなってしまいますからね!
このハットなくしては、お仕事もままならないのデス!なんてハッピーなんでしょう!」
アリス
「なんてハッピーなのかしら!」
ネム
「ハッピーだチュウ!」
マッドハッター
「ハッハッハッハ!」【高笑い】
ネム
「ハッハッハッハ!」【高笑いをユニゾンしてくるネム】

【アリスもクスクス笑い】

白うさぎ
「…さっぱり分からない。分からない分からない分からない…。」

【ウロウロする白うさぎ】

マッドハッター
「さぁ〜みんながハッピーになったところで〜。」
3月うさぎ
「お茶をそろそろ入れ直して、次のティータイムといこうか。」
アリス
「わぁ、いただきます!」
ネム
「ふぁ…チュウ…Zzz。」【あくび、からの横に倒れて大胆に眠りだす】
白うさぎ
「いいからそろそろ働いてくれよ!
あぁー!ボクだけがいつまでも忙しいじゃないか!!」

【暗転・場面転換】

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