劇団木霊 2020年新人公演 「真空のジェンガ」(50分・YouTube限定配信)観劇レポート

新作の執筆と仕事との兼ね合いもありしばらくnoteに投稿してなかったので配信公演の感想を書こうと思います。本日12月27日は、前回、観劇した先で折り込まれていたフライヤーで気になっていた東京の劇団木霊(1953年に設立した、早稲田大学大隈講堂裏に専用のアトリエを持つ歴史ある劇団)の2020年新人公演「真空のジェンガ」(50分)をYouTube限定で観劇しました。(写真1、劇団木霊 2020年新人公演「真空のジェンガ」チラシ画像(公式ツイッターより引用)」

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まず、劇中に流れてた音楽と役者のリズミカルな動き、歩調が移動している様子と時の流れ故に物語の時間軸を表現していて観ていて面白かった。

立ち入り禁止区域の私有地へ火星人を名乗る女の子が調査と銘打って海の中の世界に興味を持ち実際に足を運ぶ冒険心は心強いなぁと我ながら深く関心しました。雨の日だったり外の様子と部屋の中にいるような空間演出がしっかりされていてよく出来ていた。

ダルマさんがころんだやカクレンボだったり子供の頃に遊んだ記憶が燻ぶられて青春と友情の親和性があることに気付かされた。

さらに、このお芝居の面白いところ、印象的な点は喫煙の危険性を伝えてたり、海の中に行った人たちと海の外の世界で暮らす人たちそれぞれお互いの気持ち、感情、好奇心が燻ぶられたり、共生しているようにも見えて複雑な心境になりました。

舞台の上下の間に境界線が見えて海の中と外の世界の人たちの生活感と時間軸と動きが見えていて、同じ時間なのにどこか違うというところが印象的でした。

役者が舞台を縦横無尽に駆け走る様子から学校の校庭を創造したり、クジラの中で寝ているところが修学旅行の夜だったり、くじらのテトラポットに入っている夢をみていたんだとも思いました。

結論としては彼らの大人になる前の夢の中の世界、時計の刻む音が彼らの心臓の鼓動に聞こえて生命の尊さが身に沁みました。

今回、初めて劇団木霊さんの作品を観劇させていただいて過去作品にも興味を持った他、次回公演にも注目的だなっと思いました。新人公演とのことなので今後のご活躍をお祈りいたします。


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