見出し画像

本当に「英語が話せる人」ってどんな人?

「英語が話せるようになりたい」

そう言って英会話の本を買って勉強したり、

英会話スクールに通う日本人はたくさんいますよね。

でも、「英語が話せるようになる」って、

実際にどういう事なのでしょうか?

・海外旅行で外国人とスムーズにコミュニケーションがとれる

・日本に来た外国人に英語で道案内ができる

・外国人の同僚と英語でディスカッションができる

英会話を勉強するにあたって、このような事を目標に掲げる人が多いですが、

でもちょっと待ってください。

「海外旅行」って、どこの国に行ったときの話ですか?

「日本に来た外国人」って、どこの国籍の人の話ですか?

日本人って、「外国人」=「みんな英語が話せる」と思っている人が多いようですが、

全然そんなことはありません。

私は以前ドバイの航空会社でCAとして働いていたのですが、

そこで出会った、色んな人の「お国英語」に、衝撃を受けました。

私が経験した、色んな面白エピソードを交えて、紹介していきます♪

発音が難しすぎる!! インド英語


インドへのフライト中、お客様にサービスをしているとき。

あるインド人の方に、

「エクスキューズミー、ヴァーテル、プリーズ!!」

と言われました。

「・・・ヴァーテル?なにそれ?」

と思って、聞き返してみたのですが、

何度聞いても、「ヴァーテル」にしか聞こえない。

そんな単語、英語であったっけ?

と必死に考えたけど、やっぱりわからない。


「すみません、ヴァーテルってなんですか?」とそのお客様に聞くと、

「ヴァーテルだよ、ヴァーテル!ドリンク!ドリンク!」


・・・・・え、もしかして、

ウォーターのことですか!?!?

お客様「イエス、ヴァーテル!!」


私は大学では4年間みっちり英語を専攻して、

海外留学もして、英語はだいぶ流暢に話せるし、聞き取れるようになったと思っていました。

しかしここにきて、

「water」が聞き取れないとは。。。

かなりショックを受けました。

ドバイのタクシー運転手の英語力


さて、インド人の英語では「発音の聞き取りづらさ」について話しましたが、

今度は「英語の伝わりづらさ」についてです。

ドバイに住んでいた頃、タクシーに乗る機会がとても多かったのですが、

ドバイのタクシー運転手って、

パキスタン人やバングラデシュ人など、

いわゆる「出稼ぎ」の人たちがほとんどなんです。

彼らとの英語でのコミュニケーションには最初とても苦労しました。。

タクシーに乗って、

「Go past the hospital, and take the second left. Then drop me off in front of the station, please.」
病院を通り過ぎて、2つ目の角を左に曲がってください。そして駅の前で降ろしてください。

このようなことを言おうもんなら、

「・・・・??」

といったような反応をされるのが当たり前。

彼らはこのような複雑な英語の説明は、理解できないのです。

ではどうやって行き先を伝えればいいのか?

Go straight! Go, go!! Next next one, left!! Yes, this one, left!!
まっすぐ行って!次の次、左!そう、ここ、左!
Here, stop here please!! Thank you!!
ここで止めてください!ありがとう!

↑コレでばっちり伝わります( ^^) b

「go past」(通り過ぎる)が分からないなら「go」だけでOK

「second one」(2つめ)がわからないなら「next next」で伝わる

「drop off」(降ろす)なんか分かるわけないから、「stop」でOK

教科書で習った文法は、彼らには全く通用しません。

相手によって使う英語を変えられる人


このような経験をドバイでたっくさんしてきて、

私が一つ思ったこと。

「相手の英語力によって、自分の話す英語を使い分けられる人」

これが本当に「英語を話せる人」になるのではないか。

私は今も仕事で外国人と話すことが多いのですが、

とあるヨルダン人と一緒に仕事をしているとき。

ホテルのフロントで、トラブルになった事がありました。

「このスタッフは僕の言っていることが理解できていないし、何を言っているのかもわからない!! 通訳してくれ!!」

と頼まれ、間に入って話を聞いてみると、

ホテルのフロントスタッフは、英語ペラペラ。

「ですから、こうこう、こういった理由で、当ホテルでそのようなサービスをご提供することは難しいと判断いたしました。大変申し訳ございませんが、今回はご遠慮いただけますでしょうか...」

といったような内容を、「英語で」そのヨルダン人に説明しているのです。

「ああ、こりゃ伝わらないわ。。」

と私は思いました。

そこでそのフロントスタッフが言った英語を私は

「They said they can't.」
できないって言っています。

と「難しい英語を簡単な英語に」訳して、彼に伝えたのです。

そこではじめて彼は納得したようで、

「なんで日本人はこんなに話しが通じないんだ!!」

と憤慨していました。。。

おもしろいことに、

お互い英語で会話しているのに、

全く意思疎通ができていない。

スタッフはそのヨルダン人の英語力を無視して、

自分の流暢な英語で複雑な内容をまとめて話そうとしていました。

英語力が高くない人に対して、

そのような話し方をしても、伝わらないのは当たり前。

そういうときは、簡潔にシンプルな単語を並べて話す

長い文は理解してくれないから、短く切って分ける。

逆に英語がペラペラであればあるほど、

これが出来ない人が多かったりします。

世界中の人とコミュニケーションがとれる英語を身につけよう


これから英語を勉強する人、

既に英語を身につけている人、どちらの人にも言いたいこと。

アメリカ人やイギリス人などのネイティブたちと英語でコミュニケーションがとれる。

これだけでなく、

これからの時代、ネイティブ以外の人とも、上手にコミュニケーションがとれる英語

これを身につけていってほしいな、と思います。


★お知らせ★

Instagramのアカウント『超絶シンプル英会話』では、

超絶使える英会話フレーズをたくさん公開中!

書籍『1回で伝わる 短い英語』も全国の書店orオンラインで絶賛発売中です!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?