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仕事がつらかった育休明けのわたしへ。「できない」と言っても大丈夫だと言ってあげたい

気がつけば育休から復帰して1年以上経過していました。この1年間の心境や行動を振り返りたいと思います。

育休復帰前、「子どもと離れたくない」

子どもが1歳7ヶ月のときに復帰しました。育休復帰前は「子どもと離れたくないな」という気持ちが強かったかも。夫や祖父母に預けるだけで人見知りしてギャン泣きする息子に、わたしがそばにいてあげたいと思ってました。

こんなにわたしのことを求めてくれて、わたしも子どもと一緒にいたいと思っているのに、なぜ保育園に入れてまで仕事しなくちゃいけないのか」そんなことを本気で思っていました。

復帰してみると「楽しい!」

まず、心配していた息子はあっという間に保育園に慣れます。子どもの適応能力はさすがですね。

そしてわたしの方はというと、復帰してみると意外にも楽しい!久々におしゃれをして出勤すること、同僚とおしゃべりすること、ゆっくりランチを食べられることがとても新鮮で。

そしてこれでも中堅社員。最初こそ浦島太郎状態でしたが、だんだんと勘を取り戻し、周りから頼りにされる場面が増えると楽しいなと思い始めます。きっと業務量も周りが加減してくれていたのでしょう。時短内でおさまるちょうど良い量で、毎日順調。楽しい楽しい。

テレワークが世の中に浸透したのも追い風でした。テレワークがなければもっとヒーヒー言ってたと思いますが、通勤時間がなくなった分、多少自分時間も確保できました。育休中に始めた勉強や活動を継続する余裕すらありました。

復帰半年後「つ、つらい・・!」

余裕ぶっこいてたのがバレたのでしょうか。組織体制が変わるタイミングだったこともあり、「期待してるから」という言葉とともに上司から大量の仕事が振られます。

上司からの「期待してるから」の言葉が純粋に嬉しかった。自分のキャリアを考えたら今がアクセルの踏みどきだと思ってしまったんですね。育休から半年経って絶好調だったわたしは「いける!」とアクセル全開で走り始めます。

複数のプロジェクトリーダーを引き受け、その上、社内公募プロジェクトにも自ら進んで手をあげて参加しました。仕事量は約4倍ほどになりました。

今なら当時の自分に言いたい。焦りすぎちゃいけない、と。

「今年1年で実績を作りたい」「第2子妊娠までに目に見える成果を」常に頭にそのことがあったように思います。産育休でできた遅れを取り戻したいと焦っていたし、他人から評価されたいという気持ちが強かった。

子どもが寝た後も仕事、土日も仕事。評価されたいから立候補した仕事なのに、時間がなくて回らず逆に周囲に迷惑をかけてしまっている。自分の自由時間なんてほとんどない状態でギリギリで仕事してるのに、そんな時に限って子どもが発熱。テレワークで子どもの面倒を見ながら仕事なんて捗るはずもなくイライラ。

そんな余裕がない状態なので、同僚とのコミュニケーションも苦手に感じてきて、何もかもうまく行きません。

テレワーク中、スッキリするからさ、泣きながら仕事してるんだよね〜」何気なく話した内容に、「え、それやばいよ。正常な状態じゃない。仕事休みな」と夫に大袈裟に反応されて初めて自分がおかしいことに気がつきます。

自分としては「イライラがスッキリするから泣く」程度にしか考えていなかったのですが、仕事中泣いてるやつって普通に考えてやばい。「わたしの心、ポッキリ折れてるのかも」と初めて気がつきます。

どうにもこうにもうまくいかなくて、「仕事を減らしてほしいです」と上司に伝えることにしました。

「できません」と言ったらめちゃめちゃハッピーになった

「できません」「仕事を減らしてください」なんて言ったら、キャリアが終わるんじゃないかと思ってました。そんなこと10年の会社員人生で言ったことがなかったし。

今思えば自意識過剰甚だしいですが、職場ではきっとみんながわたしのことを噂して、腫れ物みたいに扱われるんじゃないかと数週間メソメソしてました。

ところが。

物理的に仕事量が減ると日に日に心が軽くなるのがわかります。

四六時中仕事をする生活から解放されると、日常の楽しみをする余裕が生まれます。わたしにとっての楽しみは以下のこと。

  • 英語の勉強をすること

  • 趣味のヨガをすること

  • 淹れたてのコーヒー片手にnoteを書くこと

  • 夫と夜におしゃべりすること

  • 子どもが熱を出したら仕事を気にせず看病すること

  • 保育園帰り、子どもと寄り道のお散歩をすること

これらのことがわたしのハッピーを作っていたのだと気が付きました。

育休一年後「穏やかな日々」

今は穏やかな日々を過ごしてます。

「できない」と行ったら一生使えない人間認定されるのかと思ってましたが、「時間は配慮するので、プロジェクトリーダーを一つお願いしたい」、手放した仕事を戻せないかと上司から相談されました。キャリアは終わってなかった。良かった。焦らずとも、程よい仕事量でゆっくりキャリアを歩む道もあったのだな、と今ならば思います。

仕事と家庭と自分と、そのベストバランスを今も探っています。

お金を稼ぐための本業の仕事と、楽しくてやっている複業の仕事。
家族との時間。
未来への投資としての語学や勉強、身体のケア。

やりたいことがたくさんありすぎて時間が足りません。

育休明け2年目は、多少給料を下げてもいいので本業の時間を減らしたい。そして、本業以外ことにかける時間を増やしていきたいなと思っています。

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