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実録!アスリートの実践に学ぶ「初学者向けのオンライン英会話活用術」~元プロ野球/現クリケット選手・木村昇吾さんと棒高跳び選手・来間さんが挑戦~

近年、野球やサッカーなどに限らず、世界の舞台で活躍する日本人アスリートが増えてきました。スポーツにおける技量に加え、必要性が高まっているのは《英会話力》です。

かつて、ラグビー日本代表の選手がニュージーランド・オーストラリアのプロチームが集う競技会において「英語でのコミュニケーション力が劣る」ことを理由に、控え選手にされたことがあります。特に団体競技では、プレイヤー同士の連携やコーチらとのコミュニケーションも含めて英会話力が欠かせません。《技量が高くても、英会話力が障害となって活躍できない》事態が起こりうるのです。

そうしたなか、この度、事業の一環としてアスリートの支援活動を行う株式会社ストライダーズとのご縁から、レアジョブでは2人のアスリートの英語学習を支援することとなりました。
1人は、元プロ野球選手で現在は海外でクリケットのプロ契約を目指す木村 昇吾選手。もう1人が、ストライダーズ社社員で棒高跳びのオリンピック強化選手でもある来間 弘樹選手です。

カウンセリングからの学習計画づくり、実践の様子を通して、初学者の方でもオンライン英会話で効果的な英語学習を進めるヒントをご紹介します!

木村選手&来間選手のご紹介

カウンセリング~学習の第一歩は現状把握!
今の実力を知るチェックテストに挑戦~

ここからは、木村選手・来間選手とレアジョブの学習カウンセラー・平澤との対話形式で、カウンセリングの模様をお届けします。

平澤(写真左)によるカウンセリング風景

今回お二人には、現在のレベルを把握するために、レベルチェックテストを事前に受けていただきました。その結果がこちら!

さて、ここからどのように学習計画を立てていくと良いのでしょうか?
今回は、この判定されたレベルとお二人それぞれの性格に応じた学習計画の立て方やオンライン英会話の活用法をご紹介していきます。

【レベル4・木村選手編】
口からスムーズに英語が出てくるように「型」を意識した反復練習を実践

~レベル4・初中級~
海外旅行に必要な英語を話せます。海外で食事をオーダーしたり電車やタクシーに乗れます。

平澤:初めてのオンライン英会話レッスン、受講されていかがでしたか?

木村選手:話すのが好きなので、率直に楽しかったです。でも、思っていたほど英語での返答ってパッと出てこないものですね。Q&A形式でのやり取りでもあり、外国の友人と話す時とは違った緊張感もありました。

平澤:なるほど。確かに木村選手は外国人選手と話したりご自身も海外に行かれたりと、実践的に英語を話す機会が多いですよね。これまでのご経験から、英語に対してどんな課題を感じられていますか?

木村選手:野球やクリケットの話題なら、そこまで問題ないんです。むしろ、世間話や日本に関するトピックは、相手の英語が聴き取れなかったり、言いたいことはあっても英語で説明できなかったりして、ふわっとしたコミュニケーションで終わってしまいやすくて…。チームメイトがせっかく「昇吾はいいやつなんだよ!」と紹介してくれても、それに続ける自分の言葉が出てこない…というのは、もどかしかったですね。

平澤:では、木村選手には「言葉がスムーズに出てくるようにする反復練習」をご提案します。《伝えたいことを言語化する練習》でもあります。

そもそも英語でやりとりする時の話し方には「型」があるので、まずはそれを身につけていただきたいと思います。

①「私はこう思う」:まずは結論を述べる
②「なぜなら…/たとえば」:次に説明や具体例を付け加える
③「あなたはどう思う?」:相手の意見を訊く

平澤:実際のレッスンでは、この「型」を意識して講師と話してみてください。「何を話すか?」という意味では、話しやすいトピックを選んでいただいてかまいません。具体的には「日本語だったら話したいことがあるトピック」がおすすめです。趣味や好きなもの、仕事、何でもOKです。

たとえば「レアジョブ英会話」の教材の場合、レベル4~5の初中級の方向けでは「My Job/私の仕事」「Family/家族」などもあれば「Japanese Food/日本料理」「Obon/お盆」といったトピックも揃っています。

レッスンの目標としては、自分の得意なトピックが3つ以上ある状態を目指しましょう。そのうえで、あるトピックについて話す際に、自分のなかでよく使う表現を持てていると理想的ですね。

木村選手:同じ教材、同じトピックを何度も繰り返してもいいんですか?

平澤:それはとても効果的な練習ですよ!
仮に答えがわかっていても、英語が瞬時に口から出てくるかと言えば、なかなか簡単にはいきません。スポーツ同様、反復練習で体に叩き込んでいくイメージです。

木村選手:なるほど…納得です。レッスンはどれくらいの頻度で受講すれば良いでしょう?

平澤:少なくとも週に2回は受講してください。英会話は、1日にまとめて長時間学習するよりも、短時間でも継続する方が効果的と言われています。
「今日は2時間みっちりやるぞ!」よりも「今週は25分のレッスンを4回受講するぞ!」の方が、ベターです。

木村選手:それは意外な視点でした。でも、やっぱりなかなか英語で言葉が出てこないのってつらいんですよね。とりあえず単語を覚えるべきかな、と思ったり。

平澤:確かに、単語をたくさん覚えていれば話しやすくはなりますが、効率的に覚えるのが難しい側面もあります。レッスンを通して、実践的な会話で使える単語を覚えていく方が効率的ですよ。

受講者の中には(ちゃんと自分の言葉で話せなければ…!)と思う方も多いのですが、翻訳ツールを併用しながらレッスンを受講したってかまわないんです。

木村選手:え、そうなんですか!?

平澤:もちろんです。

まずは、自分の意見を日本語で翻訳ツールに入力して、英語の翻訳文を表示する。それを読み上げるだけでも十分に英語を話す練習です。
そのうえで「もっとスムーズな言い方ってある?」と講師に質問していただければ、よりナチュラルな表現や話し方を教えてくれます。

実践的なコミュニケーションから生きた英語を学べるのは、生身の講師を相手に学ぶオンライン英会話ならではのメリットですから。

木村選手:ぜひ、実践してみます!他に意識することはありますか?

平澤:ある程度の《型》を習得できたら、教材に頼らず耳で聞いて答えるようにすること。あとは、スピードアップも意識してみましょう。

同じ教材でかまわないので、講師に「スピーキングのスピードをアップしてほしい」と伝えていただくと、海外でのやり取りに近い実践練習ができると思います。

木村選手:了解しました!レッスンを続けながら、ゆくゆくはレベル10まで到達してみせます!(笑)

~平澤のコメント~
木村選手はとても気さくに話してくださる印象でした。 英語を使うシーンが具体的だからこそ、可能な限り効率的な学習方法を心掛けました。 受講スケジュールに関しても、現実的に受講できる日程を聞いたうえでご提案しています。 実際の生活リズムを考慮せずに学習提案を行っても、続かないからです。 木村選手ご自身がとても詳しくお話してくださったこともあり、現状を踏まえたうえでの提案ができたと考えております。

【レベル2・来間選手編】
「間違うと恥ずかしい」苦手意識の克服へ。失敗を恐れず《英語を話す》マインドが大事

~レベル2・初級~
自分や家族の簡単な紹介ができます。自分の名前や住んでいる場所などを簡単な言葉で紹介できます。

平澤:来間選手は、英語に対してちょっと苦手意識があるそうですね。

来間選手:そうなんです(汗)

スポーツにもビジネスにも「英語が不可欠だ!」と当社の社長から言われているんですが、とにかく苦手意識が強くて…たどたどしい英語、間違った英語を話すと恥ずかしいという気持ちもあります。
それで、「やるぞ!」と思って英語学習を始めても、なかなか続かなくて挫折…の繰り返しでした。

平澤:国際大会に出場される際も、やはり英語が必要なんですか?

来間選手:通訳者がいてくれることもありますが、どうしても会話がワンテンポ遅れますし、わかるようでわからないはがゆさを感じることは多いです。

他国の選手と話す時も、自分で英語を話せたらいいなと思っています。

平澤:わかりました。来間選手は、文法の理解は一旦置いておきましょう!

来間選手:え、置いちゃうんですか!?

平澤:はい、まずは苦手意識の克服が先決ですね。

そもそも、日本人は「話す前に文法や単語を覚えないといけない」「話す時は間違えちゃいけない」と考えすぎな傾向が強いんです。
「間違ってはいけない、間違うと恥ずかしい」という感覚が、やがて「英語を話すのが苦手…」というマインドになってしまう。

まずはその感覚を取り払い、「間違ってもいい、失敗してもいい!」と思い切って話すマインドに切り替えていきましょう。

来間選手:それは、スポーツにも相通ずる部分です。アスリートとしても失敗に臆せずチャレンジするのが大切ですから。

平澤:レッスンはあくまでも練習なので、失敗しまくってください!それ自体が上達へのプロセスなので、心配しなくて大丈夫です。

「レアジョブ英会話」には文法教材もありますが、来間選手も国際大会出場など実践的に英語を話す機会が多いので、『Conversation Questions』を使った会話中心のレッスンをご提案します。

来間選手:わかりました。レッスンに向けた準備はありますか?

平澤:レッスンではどんどん失敗していただいてOKなんですが、自分の状態を伝える “SOSフレーズ” だけは事前に準備しておきましょうか。

たとえば「わかりません」「ちょっと考えさせて」「言い方を教えてください」など、自分が何に困っているのかを伝える英文フレーズは、いくつか用意しておくといいですね。

それを発することも、立派な英会話レッスンの一環ですから。

来間選手:言いたいことが言えないと、黙り込んでしまうんです。それでいて(この英単語を後から調べよう…)とその時は思っても、後になると思い出せないことが多いんですよね。

平澤:英会話はコミュニケーションなので、黙って会話が途切れるより「ちょっと調べさせて」「なんて言えばいいのかな?」と相手に投げかける方がずっといいんです。会話の途中で翻訳ツールを使ったってかまいません。

仮に外国人の方が一生懸命日本語で話そうとして「単語を調べるからちょっと待って」と言って翻訳ツールを使い始めても、違和感なく待てますよね?

それは、がんばって英語を話そうとするのでも同じ。《正しく話せなかったらそれで終わり》という意識を変えていきましょう。

来間選手:納得です!相手の英語が聴き取れなければスペルを尋ねてもいいし、そうしたやり取りもひっくるめてコミュニケーションを止めないという姿勢でがんばってみます!

~平澤のコメント~
来間選手に関しては、苦手意識がどこから来るのか、根本的な原因を把握するところから始めました。中級以上の方であれば、もちろん会話の質や文法の完成度にこだわっていく必要があります。 ただ、今の段階でそこから始めるのはハードルが高すぎますし、時間がかかってしまうので、まずは「完璧な文法で話す必要はない」というところを踏まえた提案を心がけました。

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レベルに応じた具体的な学習方針や「レアジョブ英会話」の活用法をご紹介してきました。木村選手・来間選手の学習進捗は、随時ご紹介していきますので引き続きお楽しみに!

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