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【普段着きもの】ファストファッションとしての着物

初対面の方に「着物が好きです」と話すと、「金のかかりそうな女だ」と敬遠されることがよくあります。・・・あながち、間違ってはいませんが。笑

ただ・・・皆さんが思っているほど高価なものばかりではないんですよ、と前回の記事に引き続きお伝えしたいです。「着物には興味あるけど・・・」の「・・・」は金銭的なことがネックだと考えている人が多いと感じますので。

下の写真で私が着ているお着物の値段はと言いますと・・・。

着物:アンティークショップで900円
帯:手作りで材料費(おそらく)2500円程度
半衿・帯揚げ・帯締め:どれもそれぞれ1,000~3,000円程度

実際の色味はもう少しブルーがはっきり出ていて鮮やかです。

このお手頃価格の秘密は、①ウール素材でもともとリーズナブル、②背中に針先ほどの穴が開いている、③セールで半額だった。。。ということ。詳しく解説していくと、

①・・・着物=正絹のイメージが強いですが、戦後は日常着としてウール素材が流行しました。流行したということは、たくさん出回っているということなので、その分手に入りやすい価格帯になっています。洗濯もできるし、雨に濡れても傷まないのも嬉しいところ。お天気が心配なときは迷わずウールを着ています。

②・・・リサイクル品なので、多少の難はあるものと思って購入しています。たまに、未使用のものもアンティークショップで手に入りますが、お手軽にかわいいものを着たいなら、少しのシミや傷は容認できるものです。これはアンティーク好きの人なら共通認識としてあるものなので、リサイクル着物に慣れている人同士で集まるのなら、なおさら問題なしです。ちなみに、「ピンホールあり」と書かれていましたが、その穴を見つけたのは、購入後1年経ってからでした…(目立たない場所だったので)。自分でもそうですが、周りの人ってそんなにくまなくチェックしていないんですよね。

③・・・「トレンド」というものが存在しないリサイクル着物界では、洋服みたいに定期的なセールはあまり無いのですが、こまめにチェックしてチャンスは逃しません。また、前回の記事のとおり、骨董市などでは数百円からありますし、ヤフオクは1円スタートであったりもします。ヤフオクも価格がピンキリですが、500円で落札した経験もあります。でも、良いものは数万円まで上がりますし、なんだかんだで適正価格(店頭での販売価格と同等)になっているな、という印象です。着物女子はヤフオクやメルカリの愛用者が多いですよ。

いかがでしょうか。ファストファッションの価格帯での着物の楽しみ方は。

私が今、もっとも好きなスタイルは”大正ロマン”的なコテコテのアンティークなので、「欲しい!」と思う着物は数万円することもあります。ただ、これから着物を始めたい人、一度着てみたいな、と思う人には、こうして数千円で手に入ることもお伝えしたかったのです。上手に選べば、観光地でよく見る「着物1日レンタルプラン」と同じくらいで済みます。しかも人とはかぶらない独特のレトロなデザインで!今後も着る機会がほしいな、と思うのであれば、「手に入れる楽しみ」も味わってもらえたらな、と思います。

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