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バニーホップの話(1)

 今日怪我から三週ブリに跳んでみたら痛くなくなってたんです。 ビリビリとは来ますけどええ。 これはリハビリ始めれちゃいますね! というテンションのまま書き殴ろうかと思い立ちました。 (1)ですが、続くとは限りません。

 まずはじめに、ここ(奇跡で60センチ弱)に到るまでの思想や遍歴などを振り返り、記しておかねば都度説明するのも面倒くさいのでこの記事がサブルーチン的なモノになるようにしようかなと書き出しの今は考えています。

 昨今、BMXではスタンダードトリックですが、マウンテンバイクや曲乗りなピスト、グラベルロード? のような自転車でもみんな(主語)ピョンピョンと跳んでいるので誰しもより高く跳べるようになり、クラスで憧れられたいといった下心などしたためているのではないでしょうか。 ではそんな気持ちを暖めて、始める前に、
 これはぼくの考えであり、余所のサイトさまやライダーさまのやり方に異を唱え喧嘩を売りあまつさえ変えてやろう、という趣旨のものではなくあくまで感じ考えたことでありますので、これを読んで跳べるようになるとも言えません。 よろしく。


バニホ

 ってなぁに? って人はまず読まないだろうから置き去りにして、どうやって跳んでいるの? なんで後輪が上がるの? って質問が稀に来たりします。 簡単に言うと、前輪を持ち上げて、前輪が落ちる前に勢いで後輪を持ち上げる、という技術と言って過言ではないと思われます。 水の上を歩く理論と同じです。 実際やってることはそれに近いです。

 世にたくさん出回っているhow toなんかを見ていると、まずフロントを上げるところから、になります。 そうです。 まずフロントが上がらないと始まりません。 テコの原理といいますか、勢いといいますか、前輪が上がった高さまで後輪を上げることが出来る。 というノリのものなので、みなさん仰います通り、目標物を置いて跳ぶ練習をするのがbetterです。 目標物が無いと自分のタイミングで跳べてしまいますし、なによりイザ物を跳ぼうって時に状況や意識が変わりすぎてクラッシュしがちです。 練習には踏むと遠慮してくれるダンボール箱などが最適です。 当たったら当たった感じもありますし、一応モノに突っ込む恐怖にも慣れることが出来ます。

フロントを上げる

 フロントを上げます。 単純なんですけど、奥が深いというか、みんなクロスバイクやシティサイクル、ママチャリやマウンテンなバイクでも軽い段差を越えるとき等にほいっとフロントを抜重して浮かせるようなことは出来るかと思います。 え、出来ないって? 勢いよくハンドルにのしかかってタメてから腕で押し、身体ごと上へ引っ張り上げれば5センチくらいは浮きます。レッツトライ。

 初心者how toではそのようなフロントアップが指南されがちです。 感覚的だし簡単です。 ウィリーのように身体を効果的に使えば30センチくらい上げることも容易です。 ただ、その上げ方はそのあたりが限界になるというか、ぼくの場合腕が壊れました。 いわゆるテニス肘ってやつです。 まあ人気の高いシグネチャーライダーも肘の前外あたりを揉んでたりするのでみんないくらかは痛いのでしょう。 ある程度は諦めましょう。
 話が逸れました。 フロントアップの時に腕を曲げてハンドルバーを持ち上げてはいけません。 タメの動作から思いっきり伸び上がり背中で引き上げます。 そしてその意識で上へハンドルバーを持ち上げようとすると、一瞬少しは上がります。 ただ、後輪を軸にその間のペダルの付け根、BB(ボトムブラケット)に体重が乗った状態の自転車を手で持ち上げるのは無理があります。
 ではどうするか。 高いバニーホップを跳ぶ為に高くフロントを確実に上げるためには、ハンドルバーに覆い被さってタメを作るところまでは同じです。上半身だけではなく脚も畳み身体ごと地面に圧をかけます。

甘いタメ

圧がかかってタイヤや身体がしなり、反動が働く頃、上に力を掛けるのではなく、後ろへ身体ごと吹っ飛びます。 ハンドルバーへの力の加え具合は、下から前へ、格ゲーのコマンドの勢いで入力します。 流れとしてはボート漕ぎに似ています。

まだ上方向の癖が抜けない

 そのまま行くともちろん後ろに捲れて転んで後頭部をしたたか打ち付けて救急車のお世話になります。 身体ごと後ろに吹っ飛びハンドルバーを引きフロントタイヤが上がらざるを得なくなりふわりと浮いてきた時に、畳んでいた脚を伸ばし、なるべく早く、腰を可能な限り高く伸び上がります。 その時上半身は直立からやや前です。 肩が高いところへ行くのでハンドルバーを掴んだままだと腕の長さが足りず、ハンドルバーは後ろ斜め上に引き上げられます。 その勢いのままハンドルバーを腰にバチィ~ン♂とぶつける勢いで引くと、高速に自転車が立ちます。 タイミングが遅れると高速に後ろに転けるので捲れる練習またはじわじわと高さを上げていく練習が絶対です。

みなさんここが一番難しいと言います。

ここで見て判るように、フロントアップが高速で行われると勢いで後輪も浮きます。 メーター級を跳ぶ人はフロントアップの姿勢のまま後輪が30センチくらい浮いてます。 より高さを稼ぐ為の要点としては今のぼくに一番必要なのはこの部分であると考えます。

 フロントさえ浮いてしまえばこっちのもの。 後輪がつられて浮いてくる勢いの時にハンドルバーを斜め上に突き出して脚を畳みます。 それだけで後輪は前輪と同じ高さあたりまで浮いてきます。
 足でしゃくりあげる、とよく言われますが、それはあまり意識しなくても浮いてきます。 浮いてくる後輪の邪魔をしないように脚を畳むというイメージで跳んでいます。 しゃくりあげをするイメージとしては、足がペダルから離れないようにするために必要です。 特に後ろ側の足裏をうしろに向けて食いつかせます。

Talk is cheapです。

後輪が尻に刺さる程の勢いで行う必要があるのですがぼくのはまだまだあまあまのあまちゃんです。 ここから先は未体験の想像のエリアになるので未確認ゾーンになりますが、 フロントアップが高められない原因として捲れ怖い病により後輪を引き上げる動作が早すぎるのではないか、と考えます。

 この、後ろが怖いという感覚。 恐怖はとても大事です。 特にこの手の技術は不安があればやらないが一番です。 もう出来る気しかしない。 みたいな時が訪れます。 安全に心技体を研ぐにはじわじわ寄せていくのが一番です。 そこで角材ホップというのを見つけました。 45ミリの角材を置き、それをジャンプのきっかけにする練習方法論ですがこれが前輪、後輪となるとなかなかにむずかしい。 ただこのやり方だと、後輪が当たるまでリヤのホップを待っても捲れないし、捲れる勢いがあっても角材に当ててしまえば相当に捲れ力は殺されます。
 最初はぜんぜん後輪を角材に当てることが出来ませんでしたが、徐々に当たるようになり、角材に当たり跳ね返りを利用してリヤアップもそれなりにできるようになってきました。 じわじわ作戦です。 

タイヤが跳ねる周期を感じます。

これでフロントアップのレベルアップまちがいないで! のあたりで負傷してしまったので今の記憶はここまでです。

 今後の方向性てしては、より高いフロントアップは継続していくとして、後輪のしゃくりあげをそろそろ本気で取り組まないとミスの原因が後輪というパターンが増えてきました。

60センチ

 を越え65センチまでいけたらとりあえず三角コーンの渡しの虎棒は跳べるという事になります。 もう少し… が遠い! 

◎70センチを目指すにあたり改善すべき事
・フロントアップのバー引きをもっと早く
・もっと後ろから高く早く
・全体的に早く
・あと動作を早く

着地

 きちんとちしてください。 大抵は何も考えずに出来ると思いますが、疲れてきてフロントが上がりきらないまま跳んでしまったりするとフロントから落ち、割と痛い転け方をします。 

離脱も回復もできない

転けなくてもハンドルバーから衝撃が伝わり手首が破壊されていきます。 同着か、僅かに後輪が早く着地するような気持ちが大切だと思います。 無事に帰らねばなりません。 怪我で仕事に影響を出してもいけません。 あと、このくらいの年齢になってくると筋肉や骨はまだ治りますが関節や筋は一生モノの故障になりがちです。 

後輪着地ヨシ!


 ではでは、ご安全に!

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