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またホイール組む話。

 ホイールビルドはいい…… 心が洗われる……

 どんだけホイール組むねん、というところなのかもしれないけれど、とにかくこの一週間はホイールを組んず解れつしていました。

 どうして……🐱

 どうしてホイールを組むのですか

 そこにリムとハブがあり、スポークが届いたからです。

星のスポークさま

 今となっては予備パーツが豊富に手元にあり、あとフロントホイールが一つあるともう一台オコせるやんなあーってぼんやりした重いから、Alienationのリムと、MADERAのハブをポチってしまう。 その流れでスポークも必要になるのだけれど、いつも適当に自転車屋の在庫の中から適当に選んで買っては組んでいた。
 特に不具合なく組めてはいたけど、販売メーカーではなくOEM元の製造はどこだろうなどと考えるうちに日本製の星工業㈱にたどり着いてから星指定で買いを入れるようになった。 だけれど如何せん20インチのスポークの在庫が少なく、必然的にメーカーから直販を買う事になるのでした。

 メーカー直販で買うメリットは大抵5ミリ刻みでしかないストアの在庫から選んで買うことから2ミリ刻みで指定で買えることと、本数指定で買えることだとおもう。 予備を数本入れて買ったり、端数の残りを買ったり。
 デメリットは注文から1ヶ月かかることだとおもう。 今回は2週間半くらいでお届けされたのだけれど。
 あと星は首が飛びやすいとかいわゆる海外のトップブランドと比較してどうのという記述を見かけるけれど、価格としては適正なのではないのかなと思う。 なにより刻印マークから調べてもアンノウンなスポークよりはマシなのではないのかと、その辺も検証していきたい。
 世界のどこかの誰かさんがまとめたスポーク刻印ブランド一覧がすごい。 永久保存版。

 そして乗らずにホイールを弄くっていた理由はお仕事の多忙と雪と極寒。 そうこんな週はメンテナンスに限るというわけで長らく思っていた事を全部一気にやってしまいましょうとなるわけです。

 まず、仮で前ストリートサイクリング車から引き継いで付けているサイクリング車のフロントホイールを新調します。 

 このTPUチューブ回の時にも触れた、仮で付けているリムを回収してProfileRacingのシルバーのハブ前後セットとAlienation チューブレスレディリムの揃えになりました。 
 サイクリング車から回収したECLATのE440リムを新たにオコす練習車二号に搭載すべく、練習車二号のリヤホイールと併せて新調したMADERAのフロントハブとサイクリング車がもいできたECLAT E440リムを組み合わせ、星スポークのスターブライトで組み上げました。

なつかしい、二代目を張っていたTallOrder 187v2の当時の仕様に戻せた。 今乗るとショートすぎて窮屈。 フラットランド練習車になるかも?

 リヤは8本組みダブルクロスのイタリアン、フロントは4本組みの普通編みのイタリアン。 ここにきて4本組みというのは、余り物のスポークが短かったホイール強度を出すと組数が少なくなるほどにスポークテンションが上がるとのことでこの組み方だとどうなのだろうということで、まあまさにこの二号は実験車両であります。

4本組み。 ハブには放射方向の力が掛かるのであまり無茶をするとハブフランジが千切れる。

 それからメインの練習車。 組み替える必要は全くないと言えるほどうまく組めていたホイールを前後バラし、それまでのトレードマーク的だったフロントは黒スポーク、リヤはシルバースポークだったのを排し、星のウイングスタースポークで組んでみました。

えもいわれぬ燻しシャンパンゴールドの色合いが綺麗。

 同社製の中で一番強度が高い? とされる製品をもってノンドライブ側を8本組みダブルクロス、コグ側を6本組みダブルクロスのイタリアンとした。組数を変えた理由は先述の意味合いがあり、組数が多いほどスポークテンションが下がるとあうものを利用し、つまりはより高いスポークテンションをかけて組めるという事になりますので、片側にドライブが付いた自転車のオチョコホイールのリムセンター出しの状態で左右のスポークテンションをなるべく近付けようというもの。 まあこれも実験。 どうなる事やらね。

フロントは最も一般的な6本組みイタリアンの普通編み。

 ことフロントホイールにおいてはそも組み方を間違えていて、間違いといえるほどのエラーでもないので放っておいたがエアバルブ際スポーククロス事件を解決する事ができるので大喜びで組み替えた。
 今度こそ間違えずに組み上げたそのホイールは美しく輝いています。

 こうして5本のホイールを組み上げ、今回はミスもなく完璧だったのだけど前回組み付けたTPUチューブくんのリヤ側のスローパンク気味症状に悩まされていた。
 TPUチューブのバルブのあたりからの漏れが多いのでバルブコアを増し締めすべし! という記述をいくつか見かけ、やってみるも効果なし。
 だましだまし空気を入れて乗って翌日にはペシャンコを繰り返していたけどホイールバラすにあたってチューブくんも露わになったので一緒にお風呂に入ってみたら空いてましたネェ、穴が。 
 なんてこったい! いやTPUチューブはタイヤレバー噛みでやらかしやすいと聞いていたけれど、そもそもタイヤの組み付けにほぼタイヤレバーは使わないので流から察するにバルブコアからの漏れはあった。 その状態で乗り、低圧着地でリム打ちをやらかした。 その後パンクに気づきバルブコアを増し締め、 元気にスローパンクは引き継がれお風呂にてその姿を現す… というストーリーかなと。

確かに途中からエア抜けの速度が上がった。
面白いのでtubolitoのパンク修理キットを買った。

 翌朝空気は維持されていたので修理はよかったみたいだった。 ほかのブログにもあったけどこのTPUチューブのパンク修理キットのパッチはチューブを切り抜いたもので特に特別な何かというわけではなさそうなので、今後なにかしらTPUチューブがダメになったらとっておいて刻んでボンドで貼るがよろしい。
 補修パッチの貼り方についても説明書通りに患部をアルコール消毒(脱脂)し、ダブルコンタクトのゴムノリのような匂いのセメントを塗ったくり1分置いてから圧着せよ、とありましたがまるで着く気配はなく。 ゴムノリを塗ったくってから間をおかず指でギューッっと押し付ける事一分、のほうが圧倒的にくっつきました。 これで直るならまあ、TPUチューブの不安の一つも解消かなあと考えます。

4bar運用も問題なし。 試し乗りしたらスポークが馴染むまで聞いたことのないメキメキ音が鳴っていました。 どういう現象なんだろうか。

 ホイール組み替え大会などを行うにあたり、部品の検品なども当然行うのですがベアリングが半年持たずゴリゴリしていたり、一番古いリムなどはウェルド接合部にクラックが入っていたりもした。 まあピン接合のノット溶接リムでもそれなりに使えるんだから大丈夫やろ、と。

元々ECLATのE440リムは安いけど溶接部の歪みとか大きかった。

 まあ、割れるかひしゃげるかポテチになるまで使いますけど。

こうして見ると綺麗なんだと疲労が溜まっているのか。
フレンチバルブのキャップがいいのがなくて、みたらODIグリップの同じデザインのモノを見つけた。

 さてかなり前に1日でホイールを4本組み替えたり、今回も一週間程かけてではあるけど5本組み替えなどをしてあれ? これもう少しマシなツールを買っても損はないんじゃぁないですかね…… ということになり、業界で話題のおトク触れ取り台PWTのモノを買ってみたりしたが今回は届いたのが全て組み終えた後だった。

PWT触れ取り台。 あとセンタージグとかもご一緒に。
そしてホイールビルダー憧れのニップル早回しドライバー。

 こういう設備投資を致しましたので累計100本はホイールを組まないとなあ、的な気持ちになったりしています。 こうしてかなりホイールビルドツールやスポークなどの部品が増えてきたので、倉庫各所で産卵しているモノをまとめる箱をこさえないとなあとなっています。 

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