見出し画像

【変幻の仮面環境】シティリーグS4 ベスト4入賞 ルギアVSTAR(解説部分無料)

■はじめに


 こんにちは、エニクスと申します。

 今回は、新環境の4/28(日)に宮崎市にて開催されたシティリーグでベスト4に入賞したルギアVSTARの解説記事を書きました。
(CL札幌も終了し、環境も変化したのであまりあてにならないかもしれませんが)
 
 元々、執筆の予定はなかったのですが、CL札幌へ出場する予定が、直前の体調不良によりできなくなってしまい、時間が空いたので急遽執筆することにしました。

 初めての記事になるので、誤字脱字やレイアウトの問題等あるかもしれませんが、適時修正してきいます。

 ルギアVSTARの解説については、無料部分で全て記述しているので、そこだけでも是非ご覧ください。

 有料部分には

・直前のリストとそれに至るまでの過程とアイデア
・もう1つのシティリーグの使用候補だったデッキ
・CL札幌での使用候補デッキ

の3点を載せてあります。

 完全におまけになるので、それでも見たいという方のみ購入をお願いします。
(有料部分は、本文と比較すると多少くだけた文章になっていますが、ご了承ください)



■デッキ選択の経緯


 今回はシティリーグのシーズン4でしたが、前日までの私のCSPが105ポイント(トレリの30ポイント込)だったこともあり、優勝以外はWCSやJCSといった大型大会の出場権利を得られない状態でした。そのため、優勝を狙うためにパワーの高いデッキで押し切ることは決めていました。
 
 デッキ選択に頭を悩ませていると、最新弾の「変幻の仮面」に収録されているカードの情報が目に入りました。
 その中でも、レガシーエネルギーのテキストはレギュレーションマークDのオーロラエネルギーを彷彿とさせました。

アーケオスをトラッシュでき、デッキに4枚採用可能な
破格の性能

 これに加えて、私がルギアVSTARデッキを最近好んで使用していたこともあり、新環境のシティリーグでの使用デッキもルギアVSTARに白羽の矢が立ちました。

 その後、ドラパルトexの発表もありましたが、私が0からデッキを作ることがあまり得意ではなかったことと、シティリーグまで時間もなかったこともあり、引き続きルギアVSTARの調整を進めていきました。
(ドラパルトexやドロンチのテキストを見て、心が激しく揺らぎましたが、我慢しました)


◼️戦い方について


 このデッキは、アッセンブルスターでアーケオスをトラッシュから場に出し、プライマルターボで特殊エネルギーをつけたルギアやチラチーノなどのポケモンで戦います。
(アッセンブルスターでチラチーノを場に出すことも極々稀にあります)

 練習を進める中で、このデッキは一度止まってしまうと相手に逆転されてしまうことが多く、こちらの狙った動きをどれだけ続けることができるかが重要だと私は結論付けました。
 しかし、軸となる「自分の狙った動き」自体ができない状態でゲームを進めてしまうと、後に取り返しのつかない状況を招いてしまいます。そのような事態を未然に防ぐために、山札やトラッシュにあるカードをしっかりと把握しながらゲームを進めていきましょう。

 もちろん、1回の確認で全てのカードを把握することは至難の技であり、私も確認にはそれなりに時間を使ってしまうことがあります。
 そこで、どのタイミングでどういったカードを確認しているのか、ゲームの主な流れと一緒に解説していきます。


◆序盤

ヒナツ(ジニア)
ルギアVSTARの枚数
チラーミィ及びチラチーノの枚数確認

ルギアVSTARやチラチーノ及びハバタクカミの
どれか1体でサイドを1~2枚取る

レガシーエネルギー
テツノカイナex
ガチグマex
テツノツツミ
ボスの指令及びセレナの枚数確認

サイド取得総数 1~2枚

◆中盤

トラッシュと山札にあるエネルギーの枚数確認

チラチーノやテツノカイナex
ルギアVSTARのどれか2体でサイドを3~4枚取る

サイド取得総数 4~5枚

◆終盤

山札にあるエネルギーの枚数
ボスの指令及びセレナの枚数確認

アーケオスやガチグマexでサイドを1~2枚取る

サイド取得総数 6枚

といった流れを目指して戦います。

 お気付きの方もいるかもしれませんが、カードの確認は基本的にしたい動きをする前の番に行うことが多いです。流れで説明すると

次の番にしたい動きをイメージ

山札のカードを確認

その番をプレイ

となっています。

 これにより、自分のプレイ方針に対するブレを無くすことが可能です。

◆序盤


 アッセンブルスターでアーケオスを場に出して戦うとは言いましたが、序盤でアーケオスを場に出せないことも往々にしてあります。
 そういった場合は、下記のように手札からエネルギーをつけて戦うことで対応しましょう。
(ルギアを嫌っている方の中でも、ここが上手くできていない方が意外と多く見られます)

・ダブルターボを2枚つけたルギアVSTAR
・エネルギーを2枚つけたチラチーノ
・ダブルターボ+他のエネルギーをつけたハバタクカミ

 また、後1、先2を準備のターンとするのであれば

・ルギアVのかぜよみ
・HP60チラーミィのなかまをよぶでベンチ展開

といった動きで手札の補充や場を準備することもあります。

◆中盤


 HPの高い相手にはチラチーノで、非ルール主軸のデッキや盤面の準備が完了していない相手に対してはテツノカイナexでサイドを取り進めていきましょう。

 チラチーノの出せるダメージ量と、それに必要なエネルギーの枚数、そのダメージによって倒せるポケモンについても大まかに記載しておきます。


ダブルターボ以外のエネルギー5枚
350ダメージ
アイアンローリング使用後のヒスイヌメルゴンVSTAR

ダブルターボ1枚+その他のエネルギー4枚
330ダメージ
リザードンex、ドラパルトex

ダブルターボ2枚+その他のエネルギー3枚
310ダメージ
ゲッコウガex、タケルライコex(ブーエナ付)

ダブルターボ以外のエネルギー4枚
280ダメージ
ピジョットex、一般的なポケモンVSTAR

ダブルターボ1枚+その他のエネルギー3枚
260ダメージ
ガチグマex、ロトムVSTAR

ダブルターボ2枚+その他のエネルギー2枚
240ダメージ
テツノカイナex、トドロクツキex(ブーエナ無)

ダブルターボ1枚+その他のエネルギー2枚
190ダメージ
ロトムV、ネオラントV、イキリンコex

◆終盤


 こちらの残りサイド枚数は1~2枚の状態になっているはずなので

①相手のポケモンVSTARやex1体を2回の攻撃で倒す
②相手の非ルールのポケモンを2体倒す
③相手のポケモンVやexを1回の攻撃で倒す

のどれかで勝ちを目指すことが多いです。

①の場合、アーケオス+ガチグマexといったように、相手にサイド数を逆転されないことを意識しながら、ボスの指令及びセレナを絡めて戦います。

②の場合、ボスの指令とテツノツツミの使用手順を誤ってしまうと、こちらが勝ちきれなくなってしまうので、先にボスの指令を使用する場合は、対象をよく考えて選択しましょう。

③の場合、チラチーノで勝ちきることを目指すのであれば、自分の山札にあるエネルギーの枚数を確認し、勝つために必要なダメージ量が出せるかを事前に考えてゲームを進めましょう。

 相手のロトムVのようなポケモンを倒すのであれば、崩れたスタジアムやポケモン回収サイクロンなどで場からいなくなってしまう前に、最速で仕留めましょう。

◆アッセンブルスターの宣言タイミング


 アーケオスを場に2体出せることが、必ずしもアッセンブルスターの宣言タイミングとは限りません。

 アーケオスを場に出せたとしても、次の自分の番以降のアタッカーを準備していない状態でアーケオスを倒されてしまうと、こちらが後手に回ってしまうだけでなく、山札のエネルギーが減らず、引きたいカードを手札に引き込める確率が半減してしまいます。

 アーケオスを倒されたとしても、プライマルターボ1回で、相手のポケモンを1回の攻撃で倒すことができるチラチーノを準備できるようにエネルギーをつけておきましょう。

◼️デッキリストと不採用カード


◆デッキリスト


 今回のシティリーグで使用したデッキリストについて解説していきます。

シティリーグで使用したデッキリスト

https://www.pokemon-card.com/deck/result.html/deckID/Hnggin-peaFw1-NHHgHn/

◆不採用カード


 まずは、今回の不採用カードについて解説していきます。

-チラーミィ(HP70)-


 新弾発売後の2日間で、ドラパルトexが大量発生しました。

 ドラパルトexのわざ「ファントムダイブ」の効果「ダメカン6個を、相手のベンチポケモンに好きなようにのせる」により、これまではあまり注目されてこなかった、たねポケモンのHP量という大きな問題が発生してしまいました。
(ヤミラミのロストマインにより、一時期はかなり問題になっていましたが)
 しかし、チラーミィに関してはHPが60だとしても、わざ「なかまをよぶ」がこのデッキの安定感を大きく高めていることも事実です。そのため、一概に「HP70の方を採用することが正解」とはならずに頭を悩ませましたが、

・ミストエネルギーをつける
・チラチーノに進化する

といった、上記の2点で対策ができると考えました。

 また、予選が6回戦とかなり多いことから
「ドラパルトexに勝ちやすくするより、こちらの動きを優先させた方が予選を勝ち上がりやすい」
と判断して、今回はHP60チラーミィのみを採用しました。

-スタジアム(崩れたスタジアム、テーブルシティ等)-

 今回のデッキリストの特徴の1つです。

 今までは、場に出ているネオラントVなどをトラッシュするために崩れたスタジアムを採用していました。
 しかし、最近はシンオウ神殿の採用率が上昇し、ギフトエネルギーのドローが行いづらくなったことで、シンオウ神殿+手札干渉をされた返しの番に、手札に欲しいカードをを引き込める確率が格段に下がってしまいました。
 
 このような、限定的な状況でしか役割を持たず、サーチ手段も乏しいカードは効果が薄いと考え、今回は1枚も採用せずにシティリーグへ挑みました。
(スタジアムを1~2枚採用するのであれば、さぎょういんを1枚採用した方が欲しいタイミングで使用しやすく、デッキの安定感も高まると考えています)

 シンオウ神殿の対策としてスタジアムを採用するのであれば、博士の研究でトラッシュに送ることも考えて、最低でも3枚以上は採用したいです。
(3枚以上という枚数は私個人の感覚です)

-ミストエネルギー 3枚目-


 ドラパルトexが闊歩している環境の中、このカードを増やすことはあっても減らすことはないと考える方も多くいるのではないでしょうか?

 このデッキで、ミストエネルギーを任意のポケモンにつける方法は

①手札にあるミストエネルギーをつける
②プライマルターボで山札からつける

の2択ですが、
①の場合は、序盤のアーケオスを場に出せていない状態だと、手札からエネルギーをつけて戦うことができるポケモンの選択肢が、ファントムダイブの200ダメージを耐えることが可能な「ルギアV及びルギアVSTAR」に限定されてしまい、攻撃までに1ターンの遅れを生む可能性が出てしまいます。

 なので、私はミストエネルギーをつける方法は
②がメインと考えました。

 しかし、こちらの準備が整った状況では、遅くとも次の番には相手の準備が整うことが多く、シンオウ神殿を出されてしまうことも多くありました。
 その結果、ミストエネルギーがこちらの狙い通りに機能する状況がかなり限定的となってしまいました。


 そういった理由から、今回はミストエネルギーの枚採用数を削りました。

-Vガードエネルギー-


 このカードの果たす役割は

①こちらのルギアVが相手のルギアVSTARの攻撃を耐える
②こちらのルギアVSTARが相手のギラティナVSTARの攻撃を耐える

の2点だと考えています。

 しかし、①の場合はサーチ手段のないこのカードをルギアVに手札からつける必要があり、序盤ではサーチ手段が乏しく、効果が薄いと考えました。
 そもそも、ルギアミラーだと先にアッセンブルスターでアーケオスを2体場に置けた方が勝つという結論に練習の段階で達しました。
(厳密に言うと、チラチーノがダブルターボつきのネオラントVのアクタリターンで気絶することを防ぐことができるなど、完全に無いわけではありませんが、それがゲームの勝敗に大きく関わることはありませんでした)
 それなら、ルギアミラーでは守りのカードを採用するよりも、アッセンブルスターでアーケオスを2体場に置くことの再現性を高めるカードを採用した方が勝率が上がりやすいと考えました。

②は、ルギアVSTARのストームダイブでギラティナVをきぜつさせることができ、ギラティナVSTARもダブルターボ以外のエネルギーを4枚つけたチラチーノのスペシャルころころで気絶させることができます。
 こういった観点から、アッセンブルスターでアーケオスを場に2体出すことができれば、ギラティナVSTARに対しても先手を打つことができるため、それなりに有利だと考えています。
 それに加えて、ロストギラティナの場合はシンオウ神殿の採用率が高く、特殊エネルギーの効果をなくすことで対策されてしまうため、あまり効果がありません。

 こういった理由から、Vガードエネルギーは不採用となりました。

◆エネルギーの総数について


 今までのルギアVSTARデッキは

チラチーノにエネルギーを5枚×2 10枚
+
ルギアVSTARに2~3枚
+
ガチグマexに0~1枚

12~14

を使用し、残りをサイド落ちやトラッシュに送ることを許容して、総数17枚となっていました。
 しかし、新環境では新しくテツノカイナexを採用可能になりました。このポケモンは、ダブルターボ+レガシー+その他のエネルギーの計3枚でチラチーノとほぼ同等の働きができるポケモンだと私は考えました。
 その結果、チラチーノの攻撃回数の1回をテツノカイナexが担うことで、エネルギーの最低限必要な枚数を2枚減らすことができたと私は考え、エネルギーの総数が17枚から15枚へと減少しました。

■採用候補カード


-オーガポンex(水)-


 このカードを1回使うだけで、相手の盤面に致命的なダメージを与えることも可能ですが、下技の「げきりゅうポンプ」を宣言するためにはレガシーエネルギーをつけることが必須です。
 しかし、レガシーエネルギーをつけることが必須なポケモンの採用枚数を増やすと、1枚しか採用できないレガシーエネルギーに依存したデッキになってしまうと考えて、今回は採用を見送りました。

-ゼイユ-
 
 先攻1ターン目から使うことのできるサポートですが

・手札からエネルギーを付けて技を宣言できるポケモンが多い
・攻撃までに時間のかかるデッキが環境に多い
・先攻1ターン目以外は博士の研究の劣化になりかねない

 といった理由から、現状は博士の研究の劣化カードだと判断して今回は不採用としました。

■採用カードの解説


◆ポケモン 23枚


-ルギアV4-


 できる限り最速で場に出すことと、今回はスーパーボールが4枚採用のリストでもあるので、手札に引き込みやすくするために最大枚数採用しています。

(ここが3枚になるのであれば、スーパーボールで引ける確率も下がってしまうのでキャプチャーアロマが4枚採用になります)

-ルギアVSTAR3-

 こちらも4枚採用したいのですが

・最速で手札に引き込む必要性がないこと
・ルギアVSTARを2体以上場に出してゲームを進めることが現状ほぼ無いこと

の2点により3枚の採用に落ち着きました。

-アーケオス4-

 このカードをいかに早くトラッシュに送れるかがこのデッキの勝率を出す最大のポイントといっても過言ではありません。

 序盤の段階でトラッシュに送る必要があり、その再現性を極力高めるために最大枚数採用しています。
(ハイパーボール+ネオラントVを手札に引き込める自信のある方や、ゲーム数の少ない大会に出場される方は1枚削るのも検討可能かもしれません。

-チラーミィ(なかまをよぶ)3-

 わざ「なかまをよぶ」による安定感の底上げと、チラチーノを1~2回使うためにこの枚数の採用としました。

-チラチーノ3-

 このデッキの火力を担うポケモンであり、このポケモンでどれ程サイドを取れるかで終盤の動きが大きく変わってきます。

 今回はテツノカイナexも採用しているので、このポケモンでサイドを2枚取ることを目標としました。
 しかし、ドラパルトexの対策としてチラーミィから早く進化させる必要があるため、手札に引き込みやすいよう進化前と同数の3枚採用となりました。

-テツノカイナex1-

 エネルギー3~4枚でチラチーノ1回分を担ってくれるポケモンです。レガシーエネルギーが1枚しかデッキに入れることができないため、こちらも1枚のみ採用しています。

-ガチグマex1-

 特性「ろうれんのわざ」により、ゲームが進むに連れて技を使うために必要なエネルギーが少なくなるポケモンです。

 このポケモンの存在により、ルギアVSTARデッキは

・相手のHPが230以上のポケモン(トドロクツキexやテツノカイナex等)への耐性
・終盤に0~1枚のエネルギーで技を使えることにより、エネルギー採用枚数の削減

の上記2点の恩恵を授かりました。

 しかし、

・序盤だと技を使うために必要なエネルギーを5つ要求される
・連続して技を使うためにジェットエネルギーを要求される
・逃げるために必要なエネルギーが3つであり、他のポケモンと比較しても多い

といった理由から、序盤にスタートしたくないので1枚のみ採用しました。

-ハバタクカミ1-

 テツノイバラexに抗うためには必須のカードです。このカードは、意外と強く使えるシチュエーションも多く

・対サーナイトexの残りHPが10~20のアタッカーポケモンをベンチに下げながらダメカンを置くことで、チラチーノやテツノカイナexと同等の役割を果たせる
(相手のベンチにジラーチを出されても、ボスの指令でバトル場に出すことでジラーチ+前の相手の番のアタッカーの2体を倒すことができます)
・ロストデッキに対してテツノツツミを要求させることができる
・手札からエネルギーを付けて攻撃してきたルギアVSTARが相手のバトル場にいる場合、逃げることを相手に強要させる
・おまつりおんどデッキに対して事前にベンチに出し、こちらのポケモンが相手の1回目の技宣言後に気絶した場合、バトル場に出すと特性を無くすことができ、2回目の技宣言を防ぐことができる

など、大まかに挙げただけでもこれだけの使い方があり、慣れてくるほど強く使える1枚です。

-ネオラントV2-


 今回のリストの特徴の1つです。

 通常のルギアVSTARデッキのリストだと、1枚のみの採用が多く見られますが、このデッキはギフトエネルギーやドローサポートの充実により、手札が少なくなりにくく、ネオラントVが他のデッキと比較してもかなり強く使うことができます。

 使用用途を大まかに挙げても

・序盤にハイパーボールと合わせて使用すれば、ヒナツやジニアの効果によってアッセンブルスターでアーケオスを2体出すことが可能
・中盤のドローサポートのサーチによる手札の補充
・ボスの指令やセレナになる

というように、ゲームの終始を通して強く使えるポケモンで、このカードをどれだけ有効に使えるかがこのデッキの勝率に直結しました。
 逆に、サイド落ちや博士の研究でトラッシュしてしまうと、有効なタイミングで使用できずにデッキの安定感を損なったり、終盤のボスの指令が遠くなり、ゲームに勝ちきれないといったことがありました。
 こういった中で、ネオラントVは「必ずにゲーム中に1回は使うカード」という結論に達しました。

 自分は「必ずゲーム中に1回は使うカードは2枚以上デッキに採用する」と決めているので、シティリーグ直前に2枚目の採用を決断しました。

 2枚目の採用により下記の利点を得ることができました。

・手札に引き込みやすい
・スタートしても安定感を損ないづらいリストになる
・序盤と終盤で1枚ずつ使うことも可能

これにより、盤面の安定感を高めつつ、やりたいことの再現性も高まったリストに仕上がりました。

-テツノツツミ1-

 当時の環境は、バトル場はタフだけどベンチは脆いといった傾向にあるデッキが多く存在しました。
 特にドラパルトexはドロンチでデッキを回す都合上、ベンチが脆くなりやすいデッキタイプの典型的な例でした。

 今までも、リザードンex等は比較的ベンチが脆くなりやすく、テツノツツミでリザードンexを避けながらゲームを進めることも多くありました。
 
 これに加えて、テツノカイナexの採用が可能になったことで、合わせて使用すると格段にサイドを進めることができるようになりました。

 今回のシティリーグでもかなり世話になった1枚で、このカードの採用があったからこそ、ベスト4まで勝ち上がることができたといっても過言ではありません。

◆グッズ 11枚

-スーパーボール4-

 欲しいポケモンになる可能性のあるグッズその1です。

 キャプチャーアロマではなく、スーパーボールを4枚採用した理由は、このデッキは序盤は手札からエネルギーをつけて戦うことができるポケモンが多く、当たりが広いといった理由から、こちらを優先的に採用しました。
(それ以上に、練習の時点でキャプチャーアロマのコイントスがあまりにも確率より下振れが多く、当日もゲーム中にも関わらず集中が途切れてしまいそうだと判断しました)

 余談ですが、ナンジャモを自分で使っても相手に使われても、山札のしたに送るカードは覚えておきましょう。

 そうでないと、キャプチャーアロマやハイパーボールの使用順次第では、引けるカードの確率が大幅に変わってしまいます。

-ハイパーボール4-

 このデッキの安定感を担うカードの1種で、ハイパーボール+ネオラントVをどれほど手札に引き込めるかが序盤のポイントとなります。

 このカードを増やすことはあっても、減らすことは現状考えられないと思っています。

-キャプチャーアロマ3-

 モンスターボールよりかは何かになりやすく、ネストボールよりかはアーケオスになりやすいと考えて採用しています。

◆サポート 11枚


-博士の研究3-

 ドローサポートの中では1番のパワーカードで、アーケオスをトラッシュすることもできるカードです。

 しかし、エネルギーやネオラントVなども一緒にトラッシュしてしまうため、この枚数に落ち着きました。

-ナンジャモ3-

 手札のリフレッシュと相手のハンド干渉もできるカードです。

 エネルギーをトラッシュしないことは利点ですが、アーケオスをトラッシュできないことがストレスになるため、中々評価の定まらないカードです。
 今回は、エネルギーの総数が15枚となっており、他のリストと比べても少ないため、1枚辺りのエネルギーの価値が高いと判断してこの枚数になりました。

 全デッキ共通でのことですが、相手への手札干渉を目的とする場合は、相手の手札の枚数だけではなく、その中身もある程度予想しながら使用するかを考えましょう。

-ボスの指令2-

 相手のベンチのポケモンをバトル場に出せるカードです。

 こういったカードは、山札にある枚数をしっかり把握しながら対戦をしましょう。

 今回はテツノツツミの採用もあり、この枚数でも問題ないと判断しました。

-セレナ-

 相手のベンチのポケモンVをバトル場に出すことができ、アーケオスをトラッシュすることができる数少ないカードの1つです。

 デッキの安定感と、ルギアミラーやロトムVの採用率の高さを考慮してこの枚数の採用になりました。

-ヒナツ1-

 ジニアと比較されることが多いカードですが、それぞれの利点を挙げると

ジニア
・ルギアVSTARも対象
・2枚の進化ポケモンをサーチ可能

ヒナツ
・ルギアVSTARは対象外
・3枚の進化ポケモンをサーチ可能

となっており、

・ルギアVSTARのサーチを重視するか
・サーチできる枚数を重視するか

で意見が別れるカードです。

 今回はHP60のチラーミィしか採用しておらず、ドラパルトexの対策としてチラチーノに早く進化することを重要視してヒナツを採用しました。

◆エネルギー 15枚


-ダブルターボエネルギー4-

 1枚が2枚になるカードは強いと昔から言われてきましたが、今になってもこの理論は健在です。
 
 今までも

・ルギアVSTARのストームダイブ
・ルギアVSTARの逃げエネの節約
・ハバタクカミのたたりとばす

といった様に、アーケオスを場に出せない場合のリカバリーとして、序盤の安定感に大きく貢献してくれていました。

 これに加えて

・レガシー+ダブルターボ+手札からのジェットのプライマルターボ1回でごっつぁんプリファイ
・レガシー+ダブルターボでのアクアリターン

といった使い方が加わりました。

 これにより、このカードの採用枚数を減らすことは今まで以上に考えにくくななりました。

-ギフトエネルギー4-

 シンオウ神殿の採用率上昇により、今までよりかは効果の薄いカードになってしまいましたが、1回辺りの仕事量があまりにも大きすぎるため、こちらも最大枚数の採用としました。

-ジェットエネルギー4-

 手札からポケモンにつけると、そのポケモンをバトル場に出すことができるカードです。

 このカードのおかげで、逃げエネの節約が可能となり、エネルギー管理のしやすさに大きく貢献してくれました。
 
 エネルギーの総数を減らしたことからも、エネルギー管理の観点から最大枚数の採用が必須と考えています。

-ミストエネルギー2-

 ドラパルトexデッキには、シンオウ神殿が高確率で採用されているとしても、有るに越したことはないので採用しています。

 ドラパルトexの対策以外にも

・トドロクツキexのくるいえぐる
・ヤミラミのロストマイン

といった効果からも守ってくれることから、完全に抜くことはないと考えています。

-レガシーエネルギー1-

 ルギアVSTARデッキにこれ程相性の良いカードは中々見つからず、このデッキで使うために作られたカードだと個人的には思っています。

 使用する際は、事前に山札にあるかをしっかりと確認しましょう。

◼️おわりに


 今期の結果は

S1 ミュウVMAX 2-3 予選落ち
S2 ミュウVMAX 準優勝 75pt
S3 パオジアンex 4-2 予選落ち
S4 ルギアVSTAR ベスト4 50pt

となっており、2回トーナメント進出という今までで1番の結果で終わることができました。

 それでもWCSやJCSの壁は厚く、まだまだ先は長いと、この記事を書きながら痛感しています。

 来シーズンこそは、絶対にWCS出場を達成するので、応援よろしくお願いします。

 ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

ここから先は

1,947字 / 3画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?