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ADHDとお金①

当時共働きだった私たち。主人の金銭感覚を信じ切っていた私は生活費は折半にし、私は私で貯金をしながらコツコツ暮らしておりました。
結婚した月に会社を設立し(今思うとギャンブラーな私)順調そうに見えた主人の仕事・・・。
仕事は順調なんです。本当に頭の良い人ですから・・・。

そこで事件が発生します。

私が掃除をしていると夫のクレジットカードの明細が・・・
ん!!!!!
タクシー、タクシー、タクシー、謎の場所で5万円?、ホテル?

ええええええええええええ!

そこには○○万の請求が・・・(1ヶ月分です)謎の場所をググってみると・・・
個展?個展かよ!しかも前の彼女の個展かよ!仕事の打ち合わせって言ってただろ!!!お前は鴨ネギか!!!

早急に夫に電話し全てを話すと・・・震えた声で泣きながら帰ってきました(平日なのに・・・)
彼の主張をまとめてみると・・・

・歩く時間は仕事が出来ないからタクシーに乗ってしまう。いつも締め切りギリギリ。→そりゃそ〜だろうよ!(笑)

・前の彼女から個展を開くと連絡が来て断れなくて5万円の書物を買ってしまった。→それは知り合いの結婚祝いに贈る予定だった。→非常識かよ!

・ホテルは集中したい時に仕事で使っている→調べたら本当でした・・・。

・その他にもサークルの後輩が海外に行くっていうからお金をあげた。

うん・・・意味不明です(笑)
当時の私はADHDであることは知っていましたが、まだADHDの人の金銭感覚のヤバさについては勉強不足だったんです。
一つずつ説明していきました。

・歩いている時は誰もが仕事を出来ないし、いつもギリギリなのは自己管理不足のせいだし、少しずつ直していくしかない。毎回タクシーに乗っていたら破産してしまうよ?→納得。

・そもそも嘘はダメ。断るのが苦手なのは理解した。だからこそ何でも相談してほしい。しかも嘘をついて前の彼女の書を結婚祝いに贈ろうとする常識の無さに驚き(笑)縁起物はちゃんと相手の好みを考えて一緒に贈りましょう→納得。

・集中したいのはわかるけど、毎回ホテルに行ってたら破産してしまうよ?妻である私はこんなに毎日コツコツ生活してるのに自分だけおかしいと思わないの?→納得。

・お金をあげたいなら、ちゃんとご祝儀袋に包むんだよ?ピン札にした?非常識だしそんなに気軽に現金をあげるもんじゃないよ?一人にあげたら片っ端からあげなきゃだよ。勝新太郎なの?→納得。

一番のポイントは「納得」です。彼らは心から納得しないと、悔い改めてくれません。根気よく怒らないで、相手がいかに嫌な思いをして、悲しかったか、ロープレしながら伝えるしかありません。

次のポイントは「相手の気持ちを考える」という事が苦手です。私の気持ちはもちろん、そんな謎の書物をお祝いで贈られる人の気持ちも考えられません。

そうして意外と落とし穴なのが「断れない」です。
主人によく話を聞いてみると、人のお願いを断ることが苦手です。キャバクラも営業されると断れなくて行ってしまいます(笑)
新婚生活はキャバ嬢の営業電話とともに始まったのですから・・・(笑)

私の一番の懸念事項は「金銭感覚がぶっ飛んでる」でした。
とにかく衝動的に大金を使います。お金が無いなら銀行から借りればいい。また稼いで返せばいい。そういう感覚らしいです。

これを機に、全ての口座を凍結し、クレジットカードを私に預けさせました。
主人は毎朝私から3000円をもらい出社します。
緊急用にクレジットカードを持たせていますが、使うと私に連絡が来る仕組みになっています。家族カードなので(笑)

主人の銀行口座を全て記帳し、よ〜く見てみると・・・。
リボ払い?カードローン?

おおおおおおおおおい!!!!!お前!!!!いい加減にしろよ!!!

そうして夫の債務整理が始まったのです・・・。

一番の驚きは夫自身がそのカードローンの存在を忘れていた事。

まさにADHDあるある。

金銭感覚編はつづく。


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