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うつわ=”作家”の世界をバンドで学ぼう。あなたも今日からうつわのバンギャです。

うつわはバンドと似ている。
うつわ=バンド?え?なんで?とお思いでしょう。そうでしょう。
でもどう考えてもバンドです。バンドとファンです。

作家さんのうつわ、最近流行ってますよね。
インスタグラムはじめSNSの台頭により、これまで”知る人ぞ知る”ものがすぐにオープン→拡散するようになった。
調べればすぐ出る時代だからこそ、深く掘る人が増えて、その堀った鉱脈はすぐに人に共有されてみんなのもの、になっていく…。


はい、そこでバンドですよ。
とはいえ、いきなりバンドの話してもっていう話なので、
作家さんのうつわとは、からまずはお話ししましょう。

名前がブランドに。めくるめく作家の世界


うつわを知り始めた皆様、”作家さん”ということばは今後よく聞くでしょう。(玄人はミミタコなはず)
しかし、作家さんのうつわがね、なんて話し方はしません。

会話例
A「そのうつわかわいい!誰?」
B「あ、これは鈴木太郎さんだよ~」
A「え、鈴木太郎さん聞いたことない~どこで買ったの?」
B「ナカメの++だよ!結構常設してるから手に入りやすいかも!」

こんな感じ。
”誰”というパワーワードと、人の名前ベースで会話してる感じ。
これ、うつわ好きじゃない人的にはかなり異次元な会話に感じるはずです。
日常でここまで誰かのお名前を連呼することがあるだろうかと。
うつわは人の名前がブランドになるからこそ、です。

似た存在がバンドなのです。


バンドでわかる!インディーズからメジャーへ。


たとえとして私が好きな伊藤環さんとGLAYと比較して説明します(青春時代ファンだった)

GLAYはインディーズのとき、ライブハウスでバンド活動をしていました。

伊藤環さんは信楽で製陶を開始しました。

GLAYはRAINでメジャーデビューしました。

伊藤環さんは三浦で開窯。個展を始めます
(たぶん、この前から個展はしているはずですがいったん。)

GLAYの知名度は上がり、チケットは争奪戦。飛ぶ鳥を落とす勢いになりました。

伊藤環さんの知名度はあがり、うつわは争奪戦。個展には行列ができ、飛ぶ鳥を落とす勢いになりました。

こんな感じ。

バンドも、ロックやヘビメタやフォークやらそれぞれの個性がありますよね。
作家さんのうつわも同様に、バンドのようなそれぞれの個性が存在し、その個性にひかれた人たちがそれぞれファンになっていきます。そしてのそのファンが増えれば増えるほどに、バンドでいうライブ=個展への参加(=うつわの入手)は困難を極めます。

近年SNSが爆発したおかげで、この”手に入れやすさ”の難易度が青天井で上昇しています。
先日も、とある好きな作家さんの個展に行ったら、11時開店で13時に行ったらすべてSOLD OUTでした…

そのとき、何を感じるか。
「あぁ、メジャーになっちゃったな…」
そんな感想です。インディーズからずっと応援し続けてきた推しが一気に遠い存在になる感覚です。
応援していた推しの良さをみんなが知ってくれるのはうれしい。でもどこかで自分だけの推しという特別な優越感を失ってさみしさを感じてしまう。うれしいけど、さみしい。この逆説的で複雑な感情。これをうつわでも感じるのです。

バンギャはうつわの世界にも存在。追っかけという熱狂


そして、メジャーになるにつれて増えていく追っかけの熱狂化。全国各地のライブに追っかけて時に待ち伏せしたり、ファンの格差から喧嘩したり暴徒化するファン。
バンギャの世界は恐ろしい。
これもうつわの世界でも存在します。

近年、海外でもうつわ人気が沸騰しており、海外で転売を企む方も増えたそうです。それによって、競争率が上昇。是が非でも手に入れたい夜を徹して並ぶ人が増え、開店直後には買占めが発生…
それは各地の個展で発生。結果的に各地にうつわギャルが現れ始めるのです。

個展に行けない人でどうしても手に入れたい人は高騰した転売価格で仕方ないから買う。
そしてうつわ価格は高騰。プレミアム化する。そんな感じです。
ブランド化するのですよね。
でも工業製品じゃないので、作る数には限りがある。そのためどんどん熱狂が増していく。



ずっと応援していた推しが世界的アーティストになり(これはYOSHIKIに近いですね)、神格化していく…。
NY,パリ、台湾、上海など、日本の作家さんのうつわを常設しているお店は増えており、素敵な作家さんたちが実際に訪れていたりしている写真を見ると、遠い世界になっていく。

世界級のメジャーになるということは日本でのライブの回数が減るということです。YOSHIKIも普段はロスにいますよね。昔のようにガンガンライブはしてないですよね。
YOSHIKIを恋しく思う気持ちはあれども、一方で昔のように満たすことはむずかしい。

一方で、世界級メジャーになってから知る、というパターンもありますよね。今YOSHIKIを知ってしまったらライブの頻度は低く、お値段も高い。かなりハードルは高い。

YOSHIKI好きではあるものの、これから出てくるバンドを探すことも自分の世界を広げることにつながっていく。それとうつわは近いかと思います。
ブランドに飛びつくだけではなく、自分の推しを知るのが大事。

ついブランドに目が行きがちですが、ブランドのバンギャになった日には価格面でも、体力面でもきつい想いをせざるえないのです…!
時にとっておきのあこがれのうつわ、としてお迎えするくらいがちょうどいいのかなと。追っかけになった先に何があるのかが明確ならばいいのですが。コレクターとファンは違う、に近いですかね。家じゅうにポスターを貼りたいくらい狂おしいくらいに好き、だったらいいのですが、素敵なうつわでご飯をたべたい、くらいだったらちょっと違いますよね。

たくさんの作家さんたちがさまざまなうつわを作っています。まだインディーズにいる人をじっくりと大事にして育てていくの推しの楽しみというもの。そしてメジャーになっていくのを見守る…。


自分の世界観を知り、世界観に合ううつわとの出会いを


結局、たくさんのセンスがあふれているインスタグラムなどをみていると、自分の好みを知ることはできると思いますが、センスを研ぎ澄ましていくことはできているようでできません。
自分のスキを知って、そこから世界観を作っていく。
自分の世界観にぴったり合ううつわとの出会いが劇的に日々の食卓が楽しくなるので世界が広がっていく。
それにはインターネットの世界を飛び出して自分が手に取る、目にする機会を増やしていくことが一番かと思っています。

何から始めれば?についてですが、
推し別作家案内&あこがれうつわ、すぐうつわは次回執筆します。


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