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筆者を含め、日本人が陥りやすいEnglish writingの間違い

今回は、筆者がここ1カ月 English writingのトレーニングを受けて、北米にいる日本人が徹底的に意識しないとどうしてもへたくそな文章に見えてしまうことがあると思ったため、3つのポイントを共有したいと思う。先に言うが、筆者もまだまだEnglish writingの質は低い。ただ、これから英語で文章を書く人は僕と同じミスをする必要はない。そういった意味で、少しも将来英語で文章を書く人の役に立てば幸いである。

情報を詰め込めこんだとて読まれない


まず、日本人として陥りがちなミスは、自分が言いたいことに少しでも関わることは内容に入れておけば、読者は自分で解釈してくれるだろうという考えである。これは北米の読者からすると、「具材はいっぱい提供したから、自分で料理しろ。」と言われているようなものである。なぜ、日本人を主語としてこのポイントをいうことができるかというと、心理学的にはDialectic thinkingという東アジア人特有の物事の考え方が関わっているが、その話をするとだらだらと長い文章になってしまうため、この写真を見てほしい。

引用元

https://www.env.go.jp/seisaku/list/kyoseiken/pdf/kyoseiken_02.pdf

この図は環境省が出している図だが、まず北米人がこの図をみて良くまとまった図だと思う人はいないだろう。むしろ感想としては、

「で、どれが重要なの?」
「で、どういった関係性なの?」

といったもので、0.1秒で捨てられる図だと思う。だから日本人の文章はだらだらと長くなるわりに、結果、自分が何を言いたいかが分からないといった文章になってしまう。

そこで僕が実践しているのは、パワーポイントでBackwardでアウトラインを決めるというもである。具体的には

1.仮説は何かを明確にする
2.仮説をサポートするために本当に必要な情報は何かを見極める
(仮説に間接的に関わる情報はいらず、徹底的に直接的に関わる情報だけを残す)
3.本当に必要な情報はそれぞれがどういった関わりをしているのかを決める
4.全体としてのアウトラインを決める

このようにForwardではなくBackwardでアウトラインを決めることによって、自分が本当に必要な情報を選び取ることができる。一方で、Foward方式でまず全体のアウトラインを決めようとすると、「これも必要な情報、この情報もこれに関わっている」といったように、本当は自分の最も言いたいことに関係のない情報だが、その前の情報とかかわっているからという理由でどんどん情報を盛り込むことになってしまう。この「本当に必要な情報を選び取る技術」は言葉にすることは簡単だが、回数を重ねないと伸びてこない技術だろう。なぜなら、どの情報が必要で、どの情報が不必要かの基準が違えば全く違う情報を取捨選択することになるからだ。

そういった意味で、「いかに情報を捨てるか」ということを念頭に置きながら書くといいのかもしれない。

上でつなげて、下に深掘る

これは、どう読者を楽しませるかということにつながる。日本人が陥りがちなミスとして、水面を行ったり来たりする論文の書き方をするということである。
それを比喩表現としてツイッターに挙げた。

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