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【コンサート】響きの森 クラシック・シリーズ Vol. 78@文京シビックホール

指揮・小林研一郎、東京フィルハーモニー交響楽団

大好物な曲、2曲。小雨降る寒い中、JR水道橋駅を降り、東京ドームの人込みを横目に見つつ、文京シビックホールへ。

ピアノ協奏曲の双璧をなすうちの一つ、
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番、ピアノ・松田華音
壮麗な第1楽章から一転、緩徐(かんじょ)な第2楽章。私はこの第2楽章がより好み。ささやくようなゆったりした曲を聴くと「自分のお葬式には坊さんのお経ではなく、この曲を流して欲しい」とよく思う。そんな楽章。

ソリストの演奏が終わると、休憩に入るものだが、なんとアンコール曲を弾いてくれた。
シューマン/3つのロマンス Op28より


コバケンと言えば私にとっては「新世界より」。こちらの曲の方がより聞きたくてこのチケットを取った。
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
第2楽章といえば、日本では「家路」などで知られつとに有名だが、私はこの主部が終わった後の、中間部がものすごく好き。泣きそうになる。
そして、この冒頭が聞きたい第4楽章。ホルンとトランペットが第1主題を奏でるのだが、コバケンのその時の振りがとても印象深かった。それら金管楽器の音よどこまでも高みへ届け!とばかりに、手を奏者からホールの遠く先へと導く。
曲が終わりBravo!Bravi!の声と拍手の嵐の中、コバケンが楽団員へ丁寧に謝意を表す。
「アンコール、演奏してしまうと、『新世界』の印象で終わりませんでしょう。」と代わりに、「新世界より」第4楽章の各楽章の主要主題が再登場する約1分30秒ほどを再演奏して、幕。

私は小林研一郎氏と同郷だ。コバケンの出身高校が「磐城高校」という福島県いわき市のトップの男子校。男子校にトップもあれば女子高にもトップがあり、私の母校でもある。それだけでもなんだか嬉しい。(現在はどちらの高校も共学になってしまったが。)
私の母は、いわき市でコバケンが振るとよく聴きに行く。いわき市でのコバケン、いつか聴いてみたいな。

まだまだ現役でい続けて下さいますように。


神がった演奏だった。

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