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【就活】ChatGPTを活用して企業研究をしてみる

1年以上前に「ChatGPTを活用して業界研究をしてみる」という記事を書いた。

その後、ChatGPTも進化し、下記のようにGPT-4を選択すると、必要に応じてバックグラウンドでウェブ検索をしてくれるようになった。

ChatGPTのModel選択

これを就活に利用しない手はない。本記事では、ChatGPTを活用して企業研究をしてみよう。

企業研究で調べたいこと

さて、まずは企業研究で調べておきたいことをリストアップしてみよう。

  • 企業理念

  • 事業内容

  • 売り上げ、利益

  • 中期経営計画(成長戦略など)

  • 給与水準、休暇制度

  • 社長メッセージ、採用担当メッセージ

  • 強み

  • 課題

  • 最近の動向

  • 社風、職場の雰囲気

  • キャリアパス(先輩社員のキャリアなど)

  • 業務内容(特に若手社員のもの)

  • 募集要項、採用フロー

こんなところになるだろう。ChatGPTが得意とするのは、情報が公開されている項目である職場の雰囲気などは当然ながら回答するのが難しい。そのことを考慮しながら、実際のプロンプトを作成してみよう。

企業研究のプロンプト

今回は、一例として企業を「伊藤忠商事」としてみたが、他の企業について調べたいときには、その文字列を置き換えることにより調べることができる。

### 質問:
新卒の就活生に役に立つように、次の企業の情報を整理してください。
# 企業
伊藤忠商事

### テンプレート:
```
#概要
{ここに概要}
#事業内容
{ここに会社の事業内容}
#強み
{ここに会社の強み}
#課題
{ここに会社の課題}
#社長のメッセージ
{ここに社長のメッセージ要旨}
#最近の動向
{ここにその会社の直近1年間の代表的なニュース}
```

企業研究のChatGPTプロンプト

テンプレート要素を記述することによって、出力フォーマットを指定している。また、バッククオート3つ(```)でテンプレートのブロックがどこからどこまでか、明示的にChatGPTに伝えていることに注意しよう。

結果

ちゃんと情報の元となった参考サイトへのリンクが張られている。これはすごい。「最近の動向」の回答を下記に記載しておく。

最近の動向
最近の注目すべき動向として、伊藤忠商事は2024年3月に数億円規模の投資契約を締結し、事業の拡大を図っています。また、ウォーレン・バフェットが日本の商社への投資を強化しており、これに伊藤忠商事も含まれています。これは、日本の商社が長期的な投資価値を持つと評価されていることを示しています​ (Stock Analysis)​​ (GlobalData)​。

「ウォーレン・バフェットが日本の商社への投資を強化しており、これに伊藤忠商事も含まれています」と出力されたので、裏取りを進めていたところ、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事に当たった。https://www.wsj.com/finance/stocks/warren-buffett-was-there-for-the-japanese-market-rally-deb6315c

1万円札の顔がウォーレン・バフェット氏になってしまっていた。福沢諭吉の「吉」の字が微かに残っているのがセツナイ。

話しが逸れてしまったが、出力結果については必ず自身で裏取りをするようにしよう

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