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ベッドタウンにある本屋のねがい。BookstoreAid基金に参加しました。

書店・古書店を支援する基金「BookstoreAid」

Motiongalleryで実施しているクラウドファンディング
「BookstoreAid基金」に参加しました。

https://motion-gallery.net/projects/bookstoreaid

参加、というと運営側に参加したように捉えられるかもしれませんが
そうではなく「支援金を受け取る側」に名を連ねた、
という意味の「参加」です。

正直、はじめは「自分なんか参加できる資格がない」と思っていましたし
今も「なんでおまえが参加するんだ」と、だれからでもない、
自分の心のなかから、声が聞こえています。
(ただ、その声が聞こえるのも以前に心無い批判をいただいたからにほかなりませんが)

今回のクラウドファンディングは
ノリでやろう!とか商品開発のため!とかではなく
「善意」で成り立っているものです。

ビジネスだと、流行やニーズを分析して商品開発すれば必ず役に立つ
という信条で顔の見えない相手にアプローチできますが

「支援」という形の場合、顔もしらない相手に伝えようとして
なるべく無難に、共感してもらう可能性を広く書こうとしたところが、
かえって書き手の内面をさらに広く映し出してしまうことになりかねない。

で、支援を検討している・支援した側も「こころ」で動くので
支援とともに「こころ」も分けてくださっている。

そのこころが、たとえば支援を受け取る新規参加の店の名をみて、
「あーここの店合わないんだよな…」とか
「えーここ利益出てんじゃないの?」とか
「参加しないって言ってたのに」とか
自分の想定していた本屋じゃない名前が出てくると

その預けていた「こころ」が疲れてしまう。

自分が名を連ねることで、
そんな思いで疲れてしまう支援者さんがいるんじゃないか…と思い
参加をためらっていました。

ノリや商品開発で開催するクラウドファンディングもありますが
基本、クラウドファンディングは善意で成り立つ仕組みです。

支援者さんの「善意」を邪魔したくなくて
遠慮していました。

ベッドタウンにある町の本屋としてできること

ただ「参加したら、すでに参加している書店に迷惑ではないか」
「支援者さんも困惑するのではないか」という思いについては

MotiongalleryのプロジェクトにあるFAQコーナーの一番はじめに
この思いについての回答があったので、懸念するのをやめよう、
と決めました。

支援の参加を希望したのは
たった一言「つづけたいから」。

ここをはじめた理由は
自分のこどもに、本屋のない町に住むこどもに、
徒歩圏内に通える本屋をつくりたいから。

自分で情報を選ぶ力を、
ふらりと立ち寄れる場所で育んでほしいからにほかなりません。

そして、このコロナによる自粛で
人が集中する場所に行くのを避けることで
ベッドタウンにある、本屋を含めた小売りが活発になるといいな、
「住む」から「暮らす」に変わることで、ベッドタウンの小売りが
再評価されるといいな、という密かな希望も抱いています。

だから今、倒れたくない。

そんな思いで
BookstoreAidに参加しました。

さいごに。
この基金には、私がいつか行きたい本屋さん
いつもお世話になっている本屋さんも参加しています。

参加書店でありながら、わたしも、支援者のひとりです。

1店舗でも多くの本屋さんが、生き残りますように。

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