カッコつけたがりなボクとキミへ。

男は二種類の人間に分かれる。

カッコつけと、そうじゃないやつ。

男というのは大概、自分も含めて、カッコつけだ。
自分の弱い部分とか、情けない部分を出した無くないし、見られたくない。

中にはカッコつけたいって思ってない人も一定数いると思っていて、生まれたときの環境故に自己肯定感が圧倒的に高いか、もともとカッコつけだったけど、カッコつけだった自分を認めて脱カッコつけした人。

この文章はカッコつけている自分に対して書いている文でもある。
未来の自分が思わずカッコつけそうになった時、これを見返しておくれ。

自分のカッコ悪いとこはできれば周りの人に見せたくない。好きな人には特に。

頭は良い方がきっといいだろうし、大人になった今は違うかもだけど、運動もできた方がいい。
会社のスポーツ大会(そんなのあるか知らないんだけど)とかで目立てる。
まぁ、ファッションセンスも無いに越したことないだろうし、それよりも人を笑わせるセンスがあった方がいいな。

でも残念ながら、周りと比べちゃうと自分はまだまだだなって思う。
上を見上げたらキリがないことはわかっていても、自分を絶対評価できないと、自信を持つのは難しい。

例えば小学生の頃、僕は悲しいくらい運動ができなかった。
小学生の学校ヒエラルキー第1位は大体運動ができる爽やか系男子だったから、足の速い友達が羨ましかった。この辺りから自分は自己評価をこじらせ始めたなと思う。それを、ずるずるずるずるともう10数年間くらい引きずってるんだから、そろそろ磨り減って、無くなって良いんじゃないかなとも思う。

男には少なからず、きっとモテたいとか、出世したいとか、なんでもいいけど常に高みを目指す欲望があって、そこの階層が上がれば上がるほどプライドもくっついてくる。

プライドは本当は”誇り"って言う意味で、他の人にどう思われようと自分を律してくれる素晴らしいもののはずなのに、"虚栄心"の意味でのプライドをたくさん持ってしまって悩んでいる人がたくさんいると思う。

「プライドなんて意味ないから早く捨てちまえ!」とよく聞くけれど、頭でわかっているのと行動に移すのは違って難しい。特に今まで成績優秀だったり、良い大学に行ったり、名のある企業に就職してると。

一度こじらせてしまうと、なかなかそれを置いていくのは難しい。

でも、結局一歩頭抜ける人っているのは、カッコつけない人だと思う。カッコいいこともダサいことも引っくるめて外に出せる。本当に嫌なことは出さなくても良いと思うけど。

仕事絡みは難しくても、自分が好きなことに対してはカッコつけないで、等身大でいたい。

僕は文章を書くことが好きだから、未来の自分に対して現段階でカッコつけないで、背伸びしないで、言葉を使って人に伝える方法を残しておきたいと思う。

本当は、世の中に対して冷静に分析できるくらいの知識のストックと豊富な切り口でカッコつけてないカッコいい文章が書きたいのだけど、悲しいかな、まだまだ書いてきた量も知識も足りないから。

カッコつけないで、言葉にするために気をつけたいことその1。

どやらない

「こんなこと知ってんだぜ、どや!」となってはいけないんだぞ、俺。

例えば、みんなが知らないような本を見つけても、知ってる俺スゲェやろって、言いたい気持ちに蓋をして、誰にその本が届いたら面白いのか、嬉しいのかを考えるんだ。
そうしたら、自然にその本の中でどこを切り取ればその人に届くのかがわかるはずだから。映画の予告編を作るつもりで紹介しろ。

でも、嘘が混じった編集はしちゃいけない。編集とは、原材料をどれだけ誤解なく相手に伝えられるかが一番大事だと、先輩に聞いたことを思い出せ。期待値あげすぎてがっかりさせちゃうのは違うと思うから。

カッコつけないで、言葉にするために気をつけたいことその2。

自分の言葉になっていないキラキラした言葉を使わない

無駄に難しい表現を使うな。その表現が自分の頭の中に浮かんだ複数の選択肢の中で本当に馴染んでいて良い表現なのかを振り返れ。お前は表現の鬼、恩田陸じゃないんだ。でも、恩田陸はじめ素敵な作家のように、沢山の小説を読んで自分の中の言葉を増やすのは忘れちゃいけない

カッコつけないで、言葉にするために気をつけたいことその3。

人間臭くある

男女問わず様々な方のエッセイやコラムを拝読するけど、エッセイは女性が書かれたモノの方が心にグッと入ってくる。どうしてだろうと考えてみると、女性のエッセイの方が自分の内側を臆面も無くさらけ出していることが多いからではないかと思った。男性のエッセイでも、自分のことを包み隠さず語っている方の文章には同じようにグッとくる。

もしかしたら書かれている本人は「自分ダサいかも」と思っているのかもしれないが、なぜかダサければダサいほどカッコいい。それは、人間臭いからかもしれない。

難しいことに挑戦することは大事だけど、背伸びでは無くて、階段を登ること。

とりあえず3つだけ。未来の自分が、また気づいたらここに書き足して欲しいと思う。

もしも等身大の自分が100人中99人に笑われることがあったとしても、そのうちの1人は心から「カッコいい」と言ってくれるはずだから、適度に休みつつ頑張れ自分。

まぁ、たまにカッコつけたくなったら、せめてインスタでおしゃれぶった写真をあげるくらいなら、許しても良いかもしれない。

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