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①.融資額が決まった! ②.「世界の紙を巡る旅」を読んで

#本と珈琲とときどきバイク #バイクと出逢うための本屋 #バイク乗りと繋がりたい #バイクと一般人とを繋げたい #世界の紙を巡る旅 #浪江由唯 #烽火書房 #ヒガクレ荘

①.融資額が決まった!
開業しようとしている本屋の資金調達のため、政策公庫へ資料を携え面談し、あれやこれやとプレゼン&質疑応答を繰り返し、足りない資料を後日揃え、さらに質疑応答を繰り返し、、、

つい一昨日、
融資希望額 満額の認可がおりました!!!

不安のなかドキドキでしたが、なんとかスタートへ向けてのチャンスを得ることができました。担当者さん、ありがとうございました。満額おりたからといって決して十分ではないのですが、返済のことも考慮し、できる限り小さくはじめようした中では、大きな額かと思います。あとはこの額でできる範囲でやりくりし、経営し、生計を立てなくてはなりません。
理想ややりたい想いはいくらでも語れるのですが、いざ生計を立てられる根拠は?と聞かれると、しっかりとした後ろ盾がなく、結局「やってみないとわからない」としか言えない状況でしたので、いささか事業計画としては粗くなってしまったのが融資担当者とのやりとりで何度もツッコまれたところです。
そんな状況でも無事融資を得ることができたので、あとは前進するのみです!また進捗状況を追って連絡させて頂きます。

商売を始めるとなかなか帰郷できないと思ったので、今は久々の地元金沢からnoteを書いています。ここ数年の金沢の進化は半端ないですね。幼少期は家の前の道がまだ舗装すらされてなかったというのに。実家のあるエリアも私が学生だった15年ほど前と比べると名残はあるものの、もう完全にアウェー。途中、車で少し道を間違えちゃいました。
土地の価格を調べてみるとほぼ海沿いにもかかわらず高い!50坪くらいで1500万〜1800万ほど。これもしかして浜松より高いか。。。

②.「世界の紙を巡る旅」を読んで
先日購入した「世界の紙を巡る旅」。静岡市にあるヒガクレ荘にて著者の浪江さん在廊イベントがあるということで、居ても立ってもいられず行って、その場でサインしてもらい大変貴重な本を買うことができました。少しお話もできたので、テンション上がりましたねー。大変お若く、ホワホワ&フワフワな雰囲気とは対照的に、紙に関することへの行動力・パワー・愛に満ち満ちた方でした!紙について話すときの目がキラッキラッしてましたね☆

内容はそんな紙を愛する著者が、紙についての知識を広め、文化を学ぶべく世界各国計300日を旅して、その紙の魅力を再発見・再認識すると同時に、自身も一皮二皮むけたという成長フォトエッセーとなっています。文中の紙は11種類も使われているそうなので、ぜひ手触りの違いを感じながら、各国へ想いを馳せながら読んで頂きたい一冊となっております。本編中で紹介する各紙の製法工程も述べられているので、著者には遠く及びませんが、より深く紙についての知識欲を深めることができます。

この本の貴重さは、なにも浪江さんのサイン付だからというだけではなく、まさに紙への愛が全編詰まった装丁でして、本編文字が印刷されている11種類の紙はもちろんのこと、表紙は著者が最も愛する紙、ネパールから直接仕入れたロクタペーパーで作られており、外して広げるとその質感を存分に味わうことができます。私が買ったのはたまたま青色ですが、さまざまな色の表紙バージョンがあります。同じ青でも少し風合いが違ったり、同じモノは1つとしてないのではないでしょうか。さらに表紙にある模様ですが、全部で4種類あるそうで、紙を作る際に欠かせない「植物・火・水・日光」の4種類を表しているそうです。ちなみに写真は水を表現した模様。もし増刷になったら、とても再現できないとのことで、初版限定仕様だそうです。そういう意味でも貴重です。まさに著者自身が自らの足でつくった血と汗と涙の結晶なのです。それを知って、実際の本の厚さ以上に重みのある本だなと思ったのでした。

本編の中で一つ気になる表現がありました。著者自身これだけ紙が好きなのだから、紙をつくる側になればいいじゃないかという話のなかで、「私は紙をつくる側に立ちたいのではなく、紙の魅力を伝えることでその文化を残すことに貢献したい」という内容のくだりがありました。これを読んで、私はビビビッ!ときましたね。
私が開業しようとしている本屋も、バイクをつくる側だった身から、その魅力を伝える側に回ろうとしている点で重なるなぁと思い、異なるジャンルとはいえ、通ずるモノを感じた次第です。やはり、何か○○と人とを繋ごうとする仕事にはいろんな切り口があるし、その人次第で唯一無二の世界観が出来上がる。たとえ同じことをやろうとしている人がいたとしても、それは競走やバトルではなく、決して同じ世界観になることはなく、同志として共存できるはずと思いました。まさにこれからの仕事の在り方かもしれません。

私にとっては、そうやって何かを生み出す側の人と、直接手に渡る人とを繋ぐ仕事の魅力を再認識した本でもありました。

最後に
著者、浪江さんに「次の目標はありますか?」とお尋ねしたところ、まだ固まっていないけれどいくつかアイデアがあるらしく「紙をつくるところからはじめて本を出版する」「本だけでなく、紙の魅力に溢れたものづくり」「なにか紙に関するイベント企画」などなど、紙づくしの策を工房のある四国から計画を練っているとのこと。今後の活躍から目が離せませんね!

今宵はこのへんで。

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