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南無大日大聖不動明王。

お不動さまのおつとめ、滞りなく終了いたしました。
いい風が吹いています。

無料祈願にご参加の皆さまにはありがとうございました。

そしてハッピーバースデートゥミー(笑)

お不動さまは大日如来の教令輪身。
お不動さまは本質は大日如来と同じですが
難しい現場での実働要員として違う姿で現れている
というお話を以前書きました。

全てのものは大日如来の化身。
もちろん私たちもそうです。
それが即身成仏の根拠。

それも何回か書いています。

お地蔵さまをはじめいろんな行法をおつとめさせていただいて
思うのはやはりそのこと。

どの仏さまをご供養してもその奥では
大日如来という本質につながっていることが感じられます。

お不動さまは大日如来が明王の姿に化身した姿、
何となくですが「大日如来感」というか直結具合が
かなり強い気がするのですね。

お不動さまは初心の行者も拝む尊。
だからといって簡単なわけではありません。
お不動さまが許してくださるから拝むことができるのだな
と思います。
むしろ一番拝みやすいけれど一番難しいのかも知れません。

東寺に行かれた方は講堂の立体曼荼羅を
ご覧になったことがあるかと思いますが、
あの立体曼荼羅は
中央に如来、向かって右に菩薩、向かって左に明王が
五尊ずつ安置されています。

そして両端に梵天・帝釈天と四天王。

五智如来と五大菩薩、五大明王はそれぞれ対応しています。

お不動さまは五大明王の中心に位置し、周りを
降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王が
とりまきます。

今日のお不動さまは青黒く輝いた肌と筋骨隆々とした
大きなお身体で眼力鋭くいかにも強く恐ろしいお姿。
底知れないお力を感じさせる厳しさで激しい炎を背負っておられます。

取り巻く四大明王も輝くようなくっきりとした肌の色、
凄まじい忿怒の目の光、猛々しい表情で力がみなぎっておられます。

でも怖くはないのですね。
明王さまのお力は衆生を傷つけるお力ではありません。

ですが、貪瞋痴の三毒にまみれている者にとっては
魂が消し飛ぶほどの恐ろしさに見えるでしょうし
明王さま方の実力行使によってさまざまなことが
強制的に変更されることもあるでしょう。

しかしそれも全ては慈悲によって。

弱さや愚かさや不安や執着や
人であるがゆえに行ってしまうことの過ちを
一刀両断して正してくださいます。

ですからやはり、自分一人では持ちきれないもの
どうしようもないものはお不動さまに預けてください。

どんな衆生でもお不動さまの名前を読べば
必ず側で守り導いてくださることを信じましょう。

世界の安寧と諸国の人々の平安
瞋恚の熱をお不動さまの智慧の炎と変えて心に慈悲の光を灯す

怨親平等、四海静謐、四恩に報いて
全てのものの吉祥成就。

これからも願おうと思います。

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