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コンパッションって何だろう? その4

コンパッション(compassion)に似た言葉に、
共感と同感がある。
共感(empathy)は、
en-・・・の中で+-pathy(感情)。
相手の立場になって感じる、
いうなれば、相手の靴を履くってこと。

同感(sympathy)は、
sym-(共に)だから、
共にいるという意識があって、
共感以上に、
仲間、他者への関心という概念が入ってくる。

ダライ・ラマ14世は、
コンパッションを、
「自己と他者の苦しみを感じ、
それを取り除こうとする深い関与であり、
他者へ愛情を示し助けようとすることで、
内面的な強さが高まり、
恐怖がなくなる」
と表現する。

共感のみならず、共苦。
そして、他者と同じように感じるのみならず、
他者の苦しみの軽減に向けての、
動きがあるのが、コンパッションだろう。

ここまで来ると、
コンパッションというより、
仏教思想の、「慈悲」というほうが、
ぴったりくる。

仏教徒の修養上重要な、四無量心。
無量の人々を悟りに導くことで、
慈悲喜捨の4つからなる。

慈:与楽
悲:抜苦
喜:共喜(他者の楽を妬まないで喜ぶ)
捨:平静(好き嫌いで他者を差別しないで平静でいる)

この四無量心、相当に深い。
特に、「捨」。
すごーい智慧が、湧いてくる泉のように感じる。
ここは、次回以降に探究を続けたい。

今日のところは、コンパッションから、
慈悲への展開と、
現段階での、まとめをしておきたい。

他者に勝つことで、
「満足」をえることができるかも知れない。
さらに、自分のエゴを超えて、
自分に勝つことができたのであれば、
どうだろう?
おそらく、根っこから、
「喜び」が湧いてくるに違いない。

ひとつの視点に囚われることなく、
自由自在に、
いのちの律動に身を委ね、
しなやかに進化し続けられそうだ。

つまり、私が考える慈悲とは、
「いのちの喜び」そのもの。

探究は続く〜♪

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