見出し画像

鈴木おさむサンとの対談で再確認した2つのこと

おはようございます。
「生まれ変わったら何になりたいですか?」という質問に「次に生まれ変わっても西野亮廣になりたいです」と言いつつ、本当は「イケメンの歌手」になりたいキングコング西野です。

さて。
今日は『鈴木おさむサンとの対談で再確認した2つのこと』というテーマでお話ししたいと思います。

サロンメンバーさん全員に置き換えられる話ではありませんが、そういう回があってもいいよね❤️
お付き合いください。好きです。

中堅タレントの今…

昨日は『スナック西野』の収録がありました。
ゲストは鈴木おさむサン。


先日、おさむサンと二人っきりでガッツリ喋るお仕事をした時の西野の目があまりにもキラキラしていたもんだから、田村Pがあらためて対談の席を設けてくれました。

(※先日のお仕事)↓

詳しい内容は『スナック西野』の本編をご覧いただきたいのですが、とにかく昨日はメチャクチャくらった(刺激を受けた)ので、チョコっとだけ共有したいと思います。

リクエストに応えた人達の今

収録後半(かなりお酒も入った頃)、なかなか込み入った話になりました。
#ここから先の話はナイショです

結論から先に言っちゃうと、「“多くの”中堅タレントの食い扶持が無くなってきている」という問題です。
#全員ではありません

「中堅」の定義は、「40代以上」とさせてください。

この問題…見なきゃいけないポイントは「【40を過ぎるまで食えていた人達】の食い扶持が無くなっている」という点です。

戦いに負けた人達は、早々に引退しているので、40歳を超えて芸能活動をしているのは「勝ってきた人達」です。
つまり、今、食い扶持が無くなっているのは「勝ってきた人達」なんです。

雛壇に出ては、それなりに結果を残し、
ロケに出ては、それなりに結果を残し、
情報番組に出ては、それなりに結果を残してきた人達が、「これから、どうやって食っていけばいいの?」という不安を覚えている。
#一部圧倒的勝ち組を除く

以前、自分がやっていたような仕事は、そもそもコロナの問題で無くなっていたり、なによりも、自分がいた席には「次の世代」が座っていたりします。

「リクエストに応え続けていたら、仕事が無くなった」という皮肉です。

一方で…

今年で49歳になられた鈴木おさむサンの口からは「次は○○をやるんだよー」「△△にも挑戦しようと思っててー」という「次の仕事の話」がポンポン出てきます。

その仕事が上手くいくかどうかは誰にも分かりませんが、しかし確実に「挑戦権(新しい仕事の切符)」は握っていらっしゃるんですね。

そのことについて、おさむサンに質問してみると、「実は30歳の時にね…」という話が始まりました。

めいっぱい負けて、作った

バラエティー番組の構成作家として、ベラボーに結果を出した頃に、月9ドラマ『人にやさしく』の脚本に挑戦した おさむサン。

ドラマは人気を博し(※僕も観てた!)、まわりから見ると良い結果が出ていたように思うのですが、本人は「……それが、全然、通用しなくて……もうメチャクチャ悔しかったよ」と。

同シーズンに放送されていた『木更津キャッツアイ』に皆の目(興奮)が集まっていたことを痛感したそうです。
#視聴率では勝っていたのですが

「ちゃんと作れるようにならなきゃダメだ」
「『書けるやつ』だと思われなきゃダメだ」
「『自分の作品』を持たなきゃダメだ」
と思い、月9ドラマを書いた翌年に、初めて舞台に挑戦されたそうですが、しかし……お客さんが全く集まらなかったそうです。

作っても作っても、お客さんに見つけてもらえず、その中で、ちょっとずつポイントを見つけ(※このへんの話は放送をご覧ください)、そこから『作品を作る人』になり、今に至ります。

同じような運命を辿っている先輩を僕はもう一人知っています。
品川庄司の品川さんです。

品川さんも、ずっと『作品』を作っていたんです。
評価にさらされて、時に惨めな思いもして。
そして『作品を作る人』という(いわば)キャラクターが出来上がり、今は、新作の制作に大忙し。
#そういえば品川さんも49歳だな

おさむサンは「人生の転機は明らかに30才のあの日(ベラボーに負けた後に、自分の作品を作ると決めた日)」と言っていて……話をまとめると、一部の超超超特殊な人を除いては、40代後半に差し掛かってくると『作品を作っている人』しか残っていないんです。

ただ、ご存じのとおり、SNSやYouTubeが作り上げたのは『コールアウトカルチャー(他者の過ちを徹底的に糾弾する文化)』で、ネガティブ記事の方が閲覧数を稼ぎますし、悪口の方が再生数が回るんです。

今、多くの人がそっちに流れていますが、
リクエストに応えて応えて応えきって、
調子よく生きていたある日、
「お前の席は次の世代に渡すことが決まったんだけど……で、お前は何ができるの?」
という審判にかけられる。

おさむサン曰く、
 
「『作ることができます』というキャラクターを確立しておいた方がいい。そうすれば次があるから」
と。

いやはや、勉強になります。

『受ける仕事』と『自分で作る仕事』の違い

最後に(短めに)もう一つだけ、昨日、学んだことを共有させてください。

おさむサンは仕事のオファーもたくさんありますし、御自身で作られる仕事もたくさんあります。
そこで、「オファー仕事と、自分で作る仕事って、何が違うんですか?」という雑な質問を投げてみたところ、なんとも痛快な答えが返ってきました。

「【オファー仕事】は売上が約束されているけど、天井がある。
一方で、
【自分で作る仕事】は、最初は見向きもされないし、最後まで見向きもされないかもしれないけど……だけど、天井がない。
僕は今、誰に頼まれるわけでもなく、勝手に、Instagramで漫画連載をやっているんだけど、これもすっごい上手くいけば世界にいく可能性だってある」

オファー仕事も、自分で作る仕事も、どっちも大切だけど、「天井の有無」で整理しておくと、かなり納得がいくなぁと思ったので、放送前に皆さんに共有させていただきました。

(※スナック西野はコチラ↓)

「テレビに出られるようにならないとダメ」と言っていた近所の蕎麦屋のオバチャンは、最近では「人気YouTubeにならないとダメ」と言い出しました。
どちらにもなれる自信はありませんが(笑)、今日も、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』をコツコツと作っています。

千里の道も一歩からです。

現場からは以上でーす。

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

【初日本読み配信のチケットはコチラから↓】

 

▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるオンラインサロン(Facebook版)はコチラ↓

このnoteは2021年9月17日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』への投稿をもとに作成しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?