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『働く場所』にコストをかける【キンコン西野】

このnoteは2024年5月3日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

人生のほとんどを過ごす「職場」は面白くした方がいい

 
今日は「働く場所」の話をさせていただきます。
 
睡眠時間が8時間とすると、僕らが起きている時間は1日16時間です。
 
お仕事をされている方でいうと、そのうち8時間ぐらいは「仕事」に充てているわけで…よくよく考えると、僕らは人生のほとんどを「職場」で過ごすことになります。
 
それだけ長い時間(人生の大半を)仕事に充てていること考えると、「仕事が面白くない」なら仕事を面白くした方がいいし、「職場が面白くない」なら職場を面白くした方がいい。
 
まぁ、「そりゃそうだよね」という話なのですが、ところが、意外と「仕事を面白くすること」や「職場を面白くすること」にコストを割く人は少なくて、「仕事=面白くないもの」「職場=面白くない場所」と割り切ってしまっている人がほとんどなんじゃないかなぁと思います。
 
僕は普通の人よりも少し労働時間が長く、1日平均18時間ぐらいは働いているので、ここで「仕事=面白くないもの」「職場=面白くない場所」と割りきってしまうと、それはソックリそのまま「人生=面白くないもの」になってしまうので、一応、ここには抗っています。
 
とはいうものの、「仕事」に関しては僕一人でやっているわけではないので、アンコントロールな部分も多分にあって、こちらがどれだけ「面白くしよう」と努めても、どうしようもない事(ストレスを抱える事)も多々あります。
 
一方で「職場」に関しては結構コントロールできて、最小の単位で言うと、たとえば「机まわり」から自分の意思で面白くすることができます。
 
画像検索すれば、僕の家が出てくると思うのですが、僕は昔から、ずいぶん変な家に住んでいるんですね。
 
これは、僕が家で仕事をするからで、働く場所を楽しく変えるだけで、本当にビックリするぐらいパフォーマンスが変わってくるので、だから昔から、「働く場所」にはコストをかけるようにしているんです。
 
働いていただいたお金のほとんどは「仕事する場所を楽しくすること」に使っています。
 
それはくれぐれも「誰かに見せる為」ではなく、自分の為に。
 
 

『ボトルジョージ』のパペットをCHIMNEY TOWNのオフィスに

 
昨日、コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』の今後の進め方についてのミーティングがあったのですが、その中で「今回の撮影に使用したパペット(人形)をどうする?」という話になりました。
 
YouTubeとかでチラッと映っていますが、『ボトルジョージ』に出てくる「お父さん」のパペットって意外と大きくて40センチぐらいあるんです。
 
映画祭などに持って行くと喜ばれるのですが、持ち歩くにしては流石に大きすぎる。
 
繊細な造りなので、40センチのパペットを保護するには、さらに大きな箱が必要になってくるし、飛行機で「預け荷物」にしてしまうと、場合によっては放り投げられたりするので、「パペット」は基本、機内持ち込み(荷物)なんです。
 
「流石に、そのサイズのパペットを持ち歩くのもねぇ」となったわけですが、でも、だからといって倉庫に眠らせておくのも勿体無いじゃないですか。
 
というわけで、ちゃんと台座を作って『ボトルジョージ』の「お父さん」のパペットを、 CHIMNEY TOWNのオフィスに置かせていただくことにしました。
 
すでに展示されている「チャコ(娘)」と「ベル(猫」の横に。
 
CHIMNEY TOWNのオフィスに遊びに来られる方が、「チャコ(娘)」と「ベル(猫」の前で写真を撮られている場面をよく見ていたので「そういう皆さんに喜んでいただきたい」という理由が一つ。
 
そして、二つ目は冒頭からお話しているように「働く場所を楽しくしたい」という理由。
 
そして三つ目は僕の個人的な願いなのですが、「CHIMNEY TOWNで働くスタッフに誇りを持って欲しい」というもの。
 
 

自社製品を他の誰よりも愛し、胸を張って欲しい

 
CHIMNEY TOWNのオフィスに来られたお客様が、オフィスに展示されている『ボトルジョージ』のパペットや、『えんとつ町のプペル』の小物や、『バンドザウルス』のマスクを写真に撮られているところを見て、「僕たちは、これを作ってるんだよな」「大人が子供に戻るようなエンターテイメントを創造しているんだよね」と再確認して欲しい…という願いがあります。
 
比べるのもおこがましいですが、先日、ピクサーのオフィスにお邪魔させていただいたのですが、廊下に『モンスターズインク』や『 Mr.インクレティブル』がいるんです。
 
スタッフさんにその理由を聞けば、同じことをおっしゃっていて、「誇りを持って欲しい」「胸を張って欲しい」と。
 
僕、なんか感動しちゃって、その気持ちが嬉しくなっちゃって、ピクサーのスタッフさんに「ありがとうございますっ!」とワケの分からない御礼をしちゃって、「お、おう…」みたいになったのですが(笑)、なんかそういうのってファンからすると嬉しいじゃないですか。
 
応援している会社のスタッフさんが、自分達ファンと同じように、自社製品(自社作品)を愛してくれているということが。
 
「この人達を引き続き応援していこう」と思える。
 
これはエンタメに限った話じゃないですが、会社はやっぱり、自社製品を他の誰よりも愛していて欲しいし、自社製品に胸を張っておいて欲しい。
 
それが、応援するに値する会社の条件だと思っています。
 
皆さんの職場はどんな感じですか?
 
 
いつかCHIMNY TOWNのオフィスに遊びにいらしてください。
 
小さなオフィスなのでいっぺんにたくさん来ないでね。
 
 

 
 
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